
arrows Alpha2は8GB+256GBモデルと12GB+512GBモデルの2構成で販売されています。SoCはどちらもDimensity 8350 Extremeを搭載しストレージ規格もUFS 4.0と共通で違うのはメモリとストレージの容量だけです。
SIMフリーの価格は8GB+256GBが94,900円、12GB+512GBが118,800円で、価格差は23,900円となっています。この23,900円を出して上位モデルを選ぶ意味があるのか、2台を並べて比較しました。
検証時の仮想メモリは4GB
arrows Alpha2はストレージの領域をメモリとして使う仮想メモリに対応していて、設定を最大まで上げると8GBモデルは16GB、12GBモデルは12GBまで、どちらも合計24GBまで認識可能です。

下位モデルの方が仮想メモリの容量が多いのは8GBでも12GBに負けいないパフォーマンスを出すためにチューニングをしているからで、この辺りはFCNTもかなり力を入れてる部分となっています。
今回は2台とも初期状態の「AI自動」で割り当てられていた仮想メモリは4GBで検証しています。
- 8GBモデル:物理8GB+仮想4GB=12GB
- 12GBモデル:物理12GB+仮想4GB=16GB
- 最大まで設定した場合:どちらも24GB
そもそも、どのようなシチュエーションで仮想メモリ12GBとか使うことがあるのか分からないのはあります。仮想メモリはストレージを間借りしているのでハードに使う場合はストレージの空き容量も少なくなるので仮想メモリに割り当てできる容量も少なくなる気はするんですけどね。
ということで、8GBモデルと12GBモデルでどれほど動作に違いがあるのか比較していきます。
普段使いの動作はほぼ同じ
先に結論から言うと、ブラウザ、SNS、YouTubeくらいの普段使いなら8GBモデルで問題ありません。
SoCが同じでストレージもUFS 4.0で共通なので、Chromeのスクロールも、YouTubeの再生も、Xのタイムラインを追う動きも、並べて見比べないと差がわからないレベルです。
わずかに差が出たのはカメラアプリの起動速度で、12GBモデルの方が少しだけ速いです。コンマ数秒の話なので、これを差としていいのか微妙なところですけどね。
モード切り替え、レンズの切り替え、ポートレート撮影における処理待ちなどの速度はほぼ変わらず同じとなっています。なので、体感としてはほぼ変わらずといったところでしょうか。
ゲームの快適性を比較
原神、鳴潮、Roblox(ロブロックス)を最高画質60fpsで動かして、フレームレートを比較しました。
| ゲーム(最高画質60fps) | 8GB+256GB | 12GB+512GB |
|---|---|---|
| 原神 | 44〜50fps | 48〜50fps |
| 鳴潮 | 35〜52fps | 32〜56fps |
| ロブロックス(ロビー) | 26〜42fps | 28〜42fps |
| ロブロックス(戦闘) | 48〜60fps | 58〜61fps |
わずかに12GBモデルの方がレートは出る場面はありますがほぼ同じで、Robloxの戦闘シーンにおいては明確に12GBの方が滑らかに動作していました。
原神・鳴潮はほぼ同じ
原神は8GBモデルが(44〜50fps)、12GBモデルが(48〜50fps)です。上限はどちらも50fpsで、8GBの方がわずかに落ち込む場面がある程度の違いとなっています。
発熱でレートに制限が入ると、どちらも45fps前後まで落ちます。落ちる先は同じですが、先に制限が入ったのは12GBモデルの方でした。12GBモデルの方がわずかに発熱量が多いってことなのかな?(温度モニターはほぼ同じでしたが)
ちなみに、45fps前後まで落ちる挙動自体はarrows Alpha2のレビューで計測したときと同じです。
鳴潮は8GBモデルが(35〜52fps)、12GBモデルが(32〜56fps)でした。
もともと振れ幅の大きいゲームなので、ここは誤差レベルと見て良さそう。「8GBだから重いゲームが動かない」という心配はしなくて大丈夫そうですね。
ロブロックスは戦闘シーンで10fpsの差
ロブロックスはロビーと戦闘シーンで分けて計測しました。ロビーは8GBモデルが(26〜42fps)、12GBモデルが(28〜42fps)でほぼ同じでここまでは他のゲームと同じ流れです。
ところが、エフェクトが激しく重なる戦闘シーンになると8GBモデルが(48〜60fps)、12GBモデルが(58〜61fps)と、下限に10fpsの差がありました。上限はどちらも60fps前後なので、物理メモリが多いとピーク性能を上げるというよりもフレームレートの落ち込みを抑える安定性向上にありそうです。
メモリ容量の違いによる動作の差をまとめました。
- 軽めのゲームだけ → 8GB+256GB
- 原神・鳴潮を遊ぶ → 8GB+256GBでOK
- ロブロックスの戦闘が多い → 12GB+512GB
- ゲームしながらSNSも開く → 12GB+512GB
- ゲームを何本も入れる → 12GB+512GB
基本的に8GBモデルで問題はないですが高負荷ゲームを何本も遊ぶとなるとそもそも256GBで足りなくなるので12GB+512GBを選ぶのがおすすめです。また、ゲームしながらSNSをしたり別のアプリを行き来する場合も8GBよりも12GBの方がおすすめです。
電池の減りは8GBの方がわずかに早い
メモリの違いでバッテリー持ちに違いがあるのか。今回の検証で75%からスタートし高負荷なテストを続けたあとの結果、バッテリー残量は12GBモデルが47%、8GBモデルが45%でした。

差は2%なので数値としては誤差の範囲ですが、物理メモリが足りなくなると仮想メモリ側、つまりストレージへの読み書きが増えるので、その電力を少し多めに消費している可能性はあるのかもしれません。
とはいえ2%の差しかないので電池持ちを理由に12GBモデルを選ぶ必要はないでしょう。
長く使うならストレージ容量の方が大事
ストレージのベンチマークも計測してみました。

スコアは8GB+256GBが174721、12GB+512GBが182681で、その差は約8,000点(4.6%)と上位モデルの方がわずかに速いです。同じUFS 4.0でも容量が大きいと転送速度は出やすいので大きいアプリの読み込みで有利になります。
とはいえ、この差を普段の操作で感じ取れるかというと正直わからないので、大事なのは速度より容量の方ですね。256GBは今なら足りるかもですがOSのアップデートで使用量も増えてアプリに容量も増加傾向、4年など長期間使うとストレージ容量が512GBだとかなり安心感が高くなります。
arrows Alpha2はmicroSDXC(最大2TB)が使えるので写真や動画をカード側に保存できるので256GBでも基本的に大丈夫ではありますが、ゲームをたくさん遊ぶたいなら上位モデルがおすすめです。
どっちを買うべき?

arrows Alpha2の価格をまとめました。
- SIMフリー(8GB+256GB):94,900円
- SIMフリー(12GB+512GB):118,800円
- ドコモ(256GB):116,600円(MNP 97,680円)
- ドコモ(512GB):136,950円(MNP 116,710円)
- au Flex Style:94,900円 / 118,800円
- SoftBank Free Style(256GB):94,896円
- Y!mobile Free Style(256GB):94,896円(MNP 74,200円)
- 楽天モバイル:85,900円 / 109,990円(MNP 16,000pt還元)
- IIJmio(256GB):94,900円(MNP 64,980円)
- IIJmio(512GB):118,800円(MNP 99,800円)
SIMフリーモデルの定価は94,900円ですが期間限定ではあるもののAmazonのタイムセールなら79,990円で購入可能で安いです。また、IIJmioのMNP乗り換えも64,980円がかなり安いですね。
今使ってる通信キャリアにもよりますがこの辺りを上手く活用して少しでも購入費用を抑えていきたいものです。
最後にどっちがいいかまとめます。
- 費用を抑えたい → 8GB+256GB
- 2〜3年で買い替える → 8GB+256GB
- 原神など重いゲームを遊ぶ → 8GB+256GBでOK
- ゲームを長時間遊ぶ → 12GB+512GB
- ロブロックスをより快適に → 12GB+512GB
- ゲームを何本も入れておきたい → 12GB+512GB
- 4年以上使い倒したい → 12GB+512GB
arrows Alpha2を検討している人は、10万円前後で防水も耐衝撃もおサイフケータイも入った軽量スマホが欲しくて、ゲームもそこそこ遊べればいい、という人が多いと思います。
そうなると基本は8GB+256GBで十分です。普段使いで困る場面はほとんどないと思いますし少しでも費用を抑えて購入するのがいいでしょう。
それでも12GBを選ぶ理由があるとしたらメモリよりも512GBのストレージです。4年以上使い倒すなら容量はたくさんあった方が安心ですし23,900円は先に払っておく保険みたいなものかもしれませんね。
arrows Alpha2 レビューはこちら→


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