
2026年6月現在、半導体・メモリ価格の高騰がスマートフォンの販売価格にも影響を及ぼしつつあります。
スマホの価格は2026年前半から少しずつ高くなり始めましたが、6月に入り夏モデルの発表が相次ぐにつれて一気に価格が上がり、少し「これ、やばくない?」っていう状況になってきています。
いや、ほんとスマホの値上げを感じますよね。そう気軽に買えなくなってきてる…。
半導体・メモリ高騰によるスマホの高価格化
では、具体的にどれほどスマホの価格が高騰しているのか見ていきます。2026年に発売されたスマホを発売順に旧型モデルの価格とともに並べています。
2026年前半モデル
| 比較機種 | 構成 | 旧モデル 新モデル | 値上げ額 |
|---|---|---|---|
| REDMI Note 14 Pro REDMI Note 15 Pro | 8GB/256GB 8GB/256GB | 45,980円 54,980円 | +9,000円 (+19.6%) |
| POCO F7 Pro POCO F8 Pro | 12GB/256GB 12GB/256GB | 69,980円 89,980円 | +20,000円 (+28.6%) |
| Xiaomi 15 Ultra Xiaomi 17 Ultra | 16GB/512GB 16GB/512GB | 179,800円 199,800円 | +20,000円 (+11.1%) |
| iPhone 16e iPhone 17e | 8GB/128GB 8GB/256GB | 99,800円 99,800円 | ±0円 (0%) |
| Galaxy S25 Galaxy S26 | 12GB/256GB 12GB/256GB | 129,000円 136,400円 | +7,400円 (+5.7%) |
| Galaxy S25 Ultra Galaxy S26 Ultra | 12GB/256GB 12GB/256GB | 189,700円 218,900円 | +29,200円 (+15.4%) |
| POCO X7 Pro POCO X8 Pro | 8GB/256GB 8GB/256GB | 49,980円 59,980円 | +10,000円 (+20.0%) |
| REDMAGIC 10 Air REDMAGIC 11 Air | 12GB/256GB 12GB/256GB | 84,800円 94,800円 | +10,000円 (+11.8%) |
| Pixel 9a Pixel 10a | 8GB/128GB 8GB/128GB | 79,900円 79,900円 | ±0円 (0%) |
| Galaxy A55 5G Galaxy A57 5G | 8GB/128GB 8GB/128GB | 70,840円(ドコモ) 95,480円(ドコモ) | +24,640円 (+34.8%) |
| OPPO Find X8 Ultra OPPO Find X9 Ultra | 16GB/512GB(中国) 16GB/512GB(中国) | 6,999元 7,999元 | +1,000元 (+14.3%) |
| Xiaomi 15T Xiaomi 17T | 12GB/256GB 12GB/256GB | 64,800円 89,980円 | +25,180円 (+38.9%) |
| Xiaomi 15T Pro Xiaomi 17T Pro | 12GB/256GB 12GB/256GB | 109,800円 119,800円 | +10,000円 (+9.1%) |
| REDMAGIC 11 Pro REDMAGIC 11S Pro | 12GB/256GB 12GB/256GB | 129,800円 149,800円 | +20,000円 (+15.4%) |
2026年前半もiPhone 17eとPixel 10a以外は軒並み値上げしています。
傾向としてはフラグシップモデルは10〜15%前後の値上げが中心ですが、低〜中価格帯では20〜40%近く上昇したモデルもあります。とくにXiaomi 17TやPOCOシリーズは2025年モデルが安かっただけに価格アップが目立ちます。
2026年後半モデル
| 比較機種 | 構成 | 旧モデル 新モデル | 値上げ額 |
|---|---|---|---|
| Xperia 1 VII Xperia 1 VIII | 12GB/256GB 12GB/256GB | 204,600円 235,400円 | +30,800円 (+15.1%) |
| arrows We2 arrows We3 | 4GB/128GB 8GB/128GB | 36,850円 56,800円 | +19,950円 (+54.1%) |
| OPPO Reno13 A OPPO Reno15 A | 8GB/128GB 8GB/128GB | 48,800円 64,800円 | +16,000円 (+32.8%) |
| AQUOS R10 AQUOS R11 | 12GB/512GB 12GB/512GB | 107,800円 163,900円 | +56,100円 (+52.0%) |
2026年後半に入ってからスマホの価格上昇率はさらに上がりました。
Xperia 1 VIIIも上昇率は15.1%ですが30,800円の値上がりなのでインパクトは大きいです。さらに、エントリーからハイエンドまで幅広い価格帯で値上げが目立ち、AQUOS R11は52%も価格が上昇しています。

arrows We3(SIMフリー)はメモリが4GB→8GBに増え、R11はSoCがSnapdragon 7シリーズから8シリーズへ移行し、望遠カメラが追加されるなどスペックアップしています。価格上昇に見合う価値を持たせる必要があるという判断もあったのかもしれません。
今回の値上げで分かりやすいのはOPPO Reno 15AでSoCとメモリ据え置きで48,800円 → 64,800円と16,000円(+32.8%)の値上げです。
もちろん、スペックアップしてる部分はありますが売れ筋となるこの価格帯のスマホが軒並み価格アップに追いやられているのは、半導体、メモリ高騰の影響を大きく受けてるのでしょう。
価格アップ要因の一つはメモリの高騰
ここ数年は円安の影響を受けてスマートフォンは少しずつ値上げ傾向になりましたが、2026年になって一気にスマホの価格が高騰しています。
その要因の一つとしては「AI特需による構造的な供給不足」があります。

AIを動かすには大量のメモリが必要です。メモリ大手のSK hynix、Samsung、MicronはAIサーバー向けのHBMに生産資源を振り向けており、その影響でスマホ向けのLPDDR5Xなど汎用メモリの供給も逼迫し、価格が上昇しています。
SK hynixではDRAM、NAND、HBMといった主要メモリ製品の2026年分の供給枠がすでに完売したと報じられるなど、需給の逼迫が続いています。こうした供給不足が、メモリ価格を押し上げているというわけです。
さらに、日本特有の問題として円安の影響もあります。

2025年は1ドル145円〜155円程度で推移していましたが、2025年後半以降は155円〜161円まで円安が進む場面もありました。メモリ高騰だけでなく、円安によって日本でのスマホ価格が高くなる可能性もあります。
まさにダブルパンチですよね…。
今後のスマホの価格はどうなる?
iPhone 18 Proは値上げされる可能性大
あくまで予想でしかないですが、2026年後半に発売されるスマホは高くなると見られています。Appleのティム・クックCEOも、ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対して、メモリ価格高騰による値上げは避けられないと発言しています。
2026年秋に発売されるiPhone 18 Pro / 18 Pro Maxをどの程度値上げするかについては明言を避けたものの、おそらく値上げするでしょう。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、iPhone 18 Proの開始価格について1,299ドル(+200ドル)が現実的で、カメラコストまで織り込むと1,399ドル以上(+300ドル)になる可能性があると試算しています。

現在のiPhone 17 Proは1,099ドル(日本円で179,800円)です。日本価格から消費税を除いて計算すると、Appleの換算レートは1ドル149円前後です。仮に1ドル160円で換算すると、それだけでも税込194,800円前後となり、さらにメモリ高騰分を上乗せすれば20万円を超える計算です。
ただし、これは原価と利益率を中心にした試算であり、Appleが販売台数や競争力、日本市場での価格バランスまで総合的に判断してコスト増の一部を吸収する可能性もあります。
個人的には、期待と祈りを込めて、256GBモデルは日本で199,800円に抑えて容量が大きいモデルほど値上げ幅を広げると予想しています。
部材高騰や為替だけを機械的に反映すれば214,800円前後も考えられますが、あとは、Appleが日本市場に対してどこまで価格を抑えてくれるか…ですね。ただ、Appleにとってハードウェア販売は依然として重要で、値上げによる販売台数の減少も無視できません。
iPhone、iPad、Macなどの心臓部となるSoCを自社開発し、ハードウェアとサービスを含めた大きなエコシステムを構築しているAppleにとって、販売台数を維持することは長期的にも重要です。

メモリ価格高騰に対応しながら、利益率と販売台数をどう両立するか。iPhone 18 Proの価格設定は、Appleにとって難しい舵取りになるのではないでしょうか。
iPhone 18 Pro / 18 Pro Maxの価格を個人的に予想してみました。期待を込めての価格でなので実際はコレよりも高くなる可能性は高いです。
| 比較機種 | 構成 | 旧モデル 新モデル | 値上げ額 |
|---|---|---|---|
| iPhone 17 Pro iPhone 18 Pro | 256GB 256GB | 179,800円 199,800円(?) | +20,000円 |
| iPhone 17 Pro iPhone 18 Pro | 512GB 512GB | 214,800円 234,800円(?) | +20,000円 |
| iPhone 17 Pro iPhone 18 Pro | 1TB 1TB | 249,800円 279,800円(?) | +30,000円 |
| iPhone 17 Pro Max iPhone 18 Pro Max | 256GB 256GB | 194,800円 214,800円(?) | +20,000円 |
| iPhone 17 Pro Max iPhone 18 Pro Max | 512GB 512GB | 229,800円 249,800円(?) | +20,000円 |
| iPhone 17 Pro Max iPhone 18 Pro Max | 1TB 1TB | 264,800円 294,800円(?) | +30,000円 |
| iPhone 17 Pro Max iPhone 18 Pro Max | 2TB 2TB | 329,800円 369,800円(?) | +40,000円 |
上の表とは別のパターンとして、Mac mini(M4)のように256GBモデルを廃止し、512GBを新たなベースモデルにする可能性もあるかも? Mac miniは最低価格も上がりましたがストレージは512GBになって納得感はありました。
iPhone 18 Proも512GBスタートにしてiPhone 17 Pro(512GB)と同じ214,800円だったら納得感は出ると思うんですよね。また、AI Siriによってストレージも256GBでは足りなくなる未来も見えてますし。
(ただし、円安による調整で少し高くなる可能性はありそうです。)
Androidスマホも値上げか
2026年後半のAndroidスマホ、すでに6月〜7月に発売されるモデルは軒並み価格アップしていますが、それ以降のモデルはどうかですね。
まず、個人的に気になるのがSamsungの折りたたみスマホのGalaxy Z Fold8、Galaxy Z Flip8ですが、値上げされる可能性は高そうです。2026年前半に発売したGalaxy S26 Ultraは29,200円の値上げをしていて、ここまでの金額にはならないにせよ20,000円ほどの値上げはありそうですよね。

Google Pixel 11、Pixel 11 Pro、Pixel 11 Pro XLは価格据え置きの可能性が高そうです。というのも、Pixel 10 Proシリーズの段階で値上げされており、Pixel 11 Proシリーズは16GBに加えて12GBメモリの構成を設定し、価格上昇を抑える可能性があると報じられているためです。
この辺りも踏まえてまとめました。この価格は完全に個人的な予想です。
| 比較機種 | 構成 | 旧モデル 新モデル | 値上げ額 |
|---|---|---|---|
| Galaxy Z Fold7 Galaxy Z Fold8 | 12GB/256GB 12GB/256GB | 265,750円 285,750円(?) | +20,000円 |
| Galaxy Z Flip7 Galaxy Z Flip8 | 12GB/256GB 12GB/256GB | 164,800円 184,800円(?) | +20,000円 |
| Pixel 10 Pixel 11 | 12GB/128GB 12GB/128GB | 128,900円 128,900円(?) | ±0円 |
| Pixel 10 Pro Pixel 11 Pro | 16GB/128GB 12GB/128GB | 174,900円 174,900円(?) | ±0円 |
| Pixel 10 Pro XL Pixel 11 Pro XL | 16GB/256GB 12GB/256GB | 192,900円 192,900円(?) | ±0円 |
| OPPO Find X9 OPPO Find X10 | 16GB/512GB 16GB/512GB | 149,800円 179,800円(?) | +30,000円 |
| Xperia 10 VII Xperia 10 VIII | 8GB/128GB 8GB/256GB | 74,800円 94,800円(?) | +20,000円 |
| AQUOS sense10 AQUOS sense11 | 6GB/128GB 6GB/128GB | 62,700円 74,800円(?) | +12,100円 |
| AQUOS sense10 AQUOS sense11 | 8GB/256GB 8GB/256GB | 69,300円 89,800円(?) | +20,500円 |
Galaxy Zシリーズは値上げされる可能性が高く、2万円に収まるならラッキー。Pixel 11 Proは12GBメモリの構成を追加して価格を据え置き、OPPO Find X10は部材高騰や直近のOPPO製品の価格傾向から見ても3万円ほど値上げしてきそうな気がします。
Xperia 10 VIIIはストレージを256GB(個人的希望)にして、2万円値上げの94,800円にしそうじゃないですか?
AQUOS sense11は6GB/128GBモデルが12,100円値上げの74,800円、上位の8GB/256GBモデルが20,500円値上げの89,800円と予想しました。もしかしたら、AQUOS R11が値上げしたことで空いた価格帯を埋めるため、上位モデルは10万円に近い価格設定になるかもしれません。
まさにスマホショック

半導体・メモリ価格の高騰、円安、さらにイラン情勢の緊迫化に伴う輸送コスト増大の懸念もあります。
スマホに限らず幅広い商品の物価が上昇するなか、スマホの端末価格も上がっていく要素が多いように見えます。
この先、さらに値上げが続く可能性が高く新しいモデルをそう簡単にコロコロと買い替えできない時代に突入するのかもしれません。
となると、キャリアの返却プログラムを上手く活用して2年おきに機種変更することも選択肢になりますし、今後の値上げを見越して現在のモデルを購入しておくのもいいのかも…しれませんね。

まだ決まったわけではありませんが、FCNTからはもう1台ドコモ向けですが、F-51Gという未確認の機種の存在も確認されていますね。
可能性としてはarrows Alphaの後継機種だと思いますが、こちらも今年はさすがに10万円近くになりそうな気がします。
個人的にはもうスマホにコスパ(=世間的な意味では「安さ」)を求める時代は終わり、もはや高いのは当たり前で如何にその機種に魅力や付加価値を感じるかを重視すべき時代に来ていると言っていいでしょう。
そういう意味ではSONYやOPPOのように、ユーザーへの体験を重視させるやり方が求められていると思います。