
nubia Z80 Ultraが2025年12月5日(金)に発売しました!
このスマホ、かなり特殊というかカメラが普通のスマホとは少し異なっていて、スマホでは珍しい35mmレンズとカメラ専用ボタンも搭載したカメラ特化したモデルです。
さらに、カメラ特化でありながらもSoCに2026年の多くのフラグシップスマホに採用されるであろうSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載したゲームにも強い二刀流スマホなんですね。
先代のZ70 Ultraも35mmレンズを搭載してましたが、今回のnubia Z80 Ultraは広角と超広角カメラのセンサーサイズが大きくなって表現力がさらに向上したモデルです。
ということで、今回はnubia Z80 Ultraをレビューしました。実際に使ってどうなのか、メリットやデメリットなど書いたので参考にして見てください。
- 完全フルディスプレイを搭載
- 6.85インチの大画面ディスプレイを搭載
- 最大144Hzリフレッシュレートに対応
- Snapdragon 8 Elite Gen5でゲームが快適
- 顔 + 画面内式指紋認証(超音波)を搭載
- 35mm標準 + 70mmペリスコープ望遠レンズ
- 18mm超広角に大型センサー(1/1.55″)採用
- カメラ専用ボタンを搭載している
- Wi-Fi 7の高速通信規格に対応
- IP68 / IP69の防水防塵規格に対応
- ステレオスピーカーの音質が向上
- aptX Adaptive(Lossless)に対応
- 7,200mAhバッテリーで電池持ちが向上
- 80W高速充電 + ワイヤレス充電に対応
- 端末サイズは大きい
- My OSは少し癖あり
- 標準カメラの最短撮影距離が長め
- Felica(おサイフケータイ)に非対応
- 3.5mmヘッドフォンジャックは非搭載
- eSIMに対応していない
- microSDカード非対応(必要なさそう)
※ 製品提供:Fastlane Japan株式会社
nubia Z80 Ultraの特徴

- ディスプレイ:6.85インチ(有機EL)
- 解像度:2,688 × 1,216ピクセル
- リフレッシュレート:最大144Hz
- SoC:Snapdragon 8 Elite Gen 5
- メモリ:16GB LPDDR5X
- ストレージ:512GB(UFS 4.1)
- 生体認証:顔 + 画面内式指紋認証(新世代センサー)
- 広角カメラ:50MP(1/1.3″)・ F/1.7
- 超広角カメラ:50MP(1/1.55″)・ F/1.8
- 望遠カメラ:64MP(1/2″)・ F/2.4
- フロントカメラ:16MP(1/2.8″)・ F/2.0
- 防水防塵:IP68 / IP69(耐高圧水・80℃高温)
- オーディオ:ステレオスピーカー
- 通信:5G、Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0
- NFC:Type A / B
- ポート:USB-C(最大80W)
- ワイヤレス充電:◯、バッテリー:7,200mAh
- サイズ:164.5 × 77.2 × 8.6 mm、重量:227 g
- 端末価格:139,800円(税込)
- 発売日:2025年12月5日(金)
nubia Z80 Ultraは6.85インチの有機ELディスプレイを搭載し、インカメラがUDC(アンダーディスプレイカメラ)を採用しパンチホールもない完全ベゼルレススマホです。

SoCにQualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載しています。メモリは16GB、ストレージは512GBでカメラだけでなくゲーム性能も謎に高いのが特徴となっています。
VC(ベイパーチャンバー)を内蔵し冷却性能もしっかりしてますし、バッテリーも7,200mAhと大容量で電池持ちも良いのでゲーミングスマホなのでは..?と勘違いしてしまうほどのスペックです。
リアカメラは広角、超広角、望遠のトリプル仕様と一般的なスマホと同じですが、広角は35mmレンズ(一般的なスマホは24mm)に(1/1.3型)の大型センサーを採用しています。(広角と望遠はZ70S Ultraと同じ仕様です。)

さらに、今回のZ80 Ultraは超広角(18mm)のセンサーが(1/1.55型)に大型化し全域でキレイな画質を維持しながら画角を自由自在に変化させながら撮影できるようになりました。
Z80 Ultraの広角カメラはセンサー大型化で最短撮影距離がZ70 Ultraよりも長くなったことで被写体に寄れず撮影しにくいところがありますが、代わりにセンサーが大型化した超広角カメラを使って撮影できます。
Z70S Ultraはコレができなかったのがキツイところだったので超広角カメラの画質が大幅に良くなったのは良き改善点です。
Snapdragon 8 Elite Gen 5、16GBメモリ、512GBストレージで139,800円。コスパはとても良いですね。ただし、nubia Z80 UltraはFelica(おサイフケータイ)は非対応で交通系カードが使えないので注意です。
nubia Z80 Ultra レビュー
本体デザイン・サイズ
nubia Z80 Ultraはリアカメラのデザインが特徴的です。
トリプルカメラを搭載してますが出っ張りレンズは広角カメラのみで超広角カメラと望遠カメラはフラットに収まっていてカメラ特化スマホではありますがレンズゴテゴテの見た目ではないのは良いですね。

画面サイズは6.85インチで本体サイズは164.5 × 77.2 × 8.6 mmと大きく、重量は227 gと重め。ただ、大画面ディスプレイを搭載してるモデルとしては標準的でしょうか。

意外とスッキリとした見た目かもしれませんね。基本デザインは先代のZ70 Ultraと同じですがカメラのベース部分が丸みのある光沢仕様になって高級感が出たようにも感じます。

広角カメラは可変絞りが廃止したこともあってカメラリングが小型化しています。「NEO Vision」の赤い色のロゴに合わせてレンズリングがレッドにカラーリングされて見た目がいい感じです。
サイドフレームはアルミ金属素材を採用し、本体右側に音量ボタン、レッドカラーのギザギザ加工が施されたサイドボタンを搭載しています。(ギザ加工の方向が変わってるのは細かい違いですw)

端末右下にはカメラ専用ボタンを搭載しています。ボタンが長くなって押すやすくなったでしょうか。

カメラボタンを長押しでカメラアプリを起動、そのまま半押しオートフォーカスでピントを合わせて撮影できます。レスポンスもいいので使いやすくシャッターチャンスを逃すことなく撮影できます。
端末左上にスライドスイッチを搭載しています。

カメラ、GameSpace、フラッシュライト、ボイスレコーダー、サウンドモードに割り当てが可能です。ゲームすることが多いならGameSpace、夜道を歩くことが多いならフラッシュライト、会話録音することが多いならボイスレコーダーを割り当てしておきましょう。
端末上は赤外線センサーと集音用のマイク穴があります。

マイクの穴が増えていますね。
端末下にSIMカードスロットを搭載。nanoSIMを同時に2枚使えるデュアルSIMに対応していますが、eSIMは非対応です。

充電ポートはUSB Type-Cを搭載し充電は最大80Wの高速充電(nubia 80W GaNが必要)に対応しレッドカラーのUSB Type-Cケーブルが付属します。

電源アダプタは同梱していないですが公式ストアで購入すると特典で(nubia 80W GaN 高速充電器)を貰えるので問題ないです。
ちなみに、80Wの高速充電するは設定の電池の項目からターボチャージをONにする必要があります。充電時間を短縮したい場合はONにしておきましょう。
本体カラーはブラック、ホワイト、スターレイナイトの3色から選べます。

ホワイト、めちゃくちゃカッコいいですよね。スターレイナイトも人気の色ですが価格が通常の139,800円から5,000円高い144,800円となっています。
防水防塵規格は IP68 / IP69 のに対応し、高圧水流に耐えられるだけでなく80℃までのお湯に対しても防水性能を備えています。

- IPX9:強い水圧、高温にも耐えらえる防水性能
- IP6X:直径75μm以下の塵埃が内部に侵入しない
高圧水流や80℃のお湯に落とすことはほぼないですが、それだけ防水性能が高いということで安心ですね。もちろん、お風呂で使えそうですが、さすがにカメラのレンズが結露したりしそう。
- カメラ周りの質感が向上した
- IP68 / IP69の防水防塵規格に対応
- 最大80Wの高速充電に対応
- ワイヤレス充電に対応した
- 端末サイズは大きめ
UDCで完全フルディスプレイを搭載
nubia Z80 Ultraは6.85インチの有機ELディスプレイを搭載しています。ディスプレイは(BOE Q9+)→(BOE X10)と第8世代の新型UDCフルディスプレイになっています。

ベゼル幅が狭くて没入感があります。解像度は(2,688 × 1,216ピクセル)、リフレッシュレートは144Hzの滑らかディスプレイに対応し最大輝度は 2000nits と明るく外での視認性も抜群のパネルとなっています。

最初から保護フィルムは貼られた状態ですが、保護ガラスは第2世代Longxiガラスを採⽤し落下や傷に対する耐性が高いパネルとなっています。
そして、nubiaのスマホといえばUDC(画面下カメラ)ですが、パンチホールのないスッキリとしたフルディスプレイを実現しています。

画面上に何もないように見えますが、ディスプレイの下にインカメラを搭載し顔認証による画面ロック解除できます。

また、画面内指紋認証にも対応しています。

しかも、Z80 Ultraは超音波式に対応しました。Z70/Z70S Ultraは光学式だったので大きな進化です。指をちょっと触れただけでサクッと画面ロック解除できるのでストレスフリーです。
画面内指紋認証は文句なしに高速認証ですね。顔認証はディスプレイ下のカメラなので角度が少しズレてると認証しにくいことはありますが、正面から認証するとストレスなく使うことができます。
ただし、インカメラの画質はUDCなので普通のスマホに搭載されてるインカメラと比べると劣ります。まあ、画面下にカメラがあるので仕方ないですね。自撮りする人は使えないって感じるかもしれませんが、我々のように自撮りすることない人種にとってはインカメラが見えない方がありがたいですね…。
nubia Z80 Ultraは画面が大きくて片手操作に適してないですが、画面左から右にスワイプして一時停止からサイドメニューを呼び出せます。

画面が大きいスマホですがアプリ起動や切り替えは片手でできます。

また、アプリを上にスワイプさせて保持することで終了させずにそのまま保持してポップアップウィンドウに変形させて、ウィンドウを吊るしてマルチタスクも可能です。

他にも3本指で上にスワイプで画面分割したり、スクリーンショットできたりと色々と使いやすい機能を搭載してるので好みに合わせてカスタマイズが可能です。
- 6.85インチ大画面ディスプレイを搭載
- 144Hzリフレッシュレートで滑らか操作
- ベゼル幅が狭くて没入感が高い画面
- UDCでパンチホールがない画面
- 顔認証を搭載している
- 画面内指紋認証(超音波式)で精度向上
- サイドメニューを搭載している
- 顔認証に認証精度はあまり高くない
オーディオ:ステレオスピーカーを搭載
nubia Z80 Ultraはステレオスピーカーを搭載しています。「音とバイブレーション」にある「DTS音」ONで音圧が強くなって音に広がりが出て音質が向上します。

スピーカーの音質は向上していてZ70 Ultraは高音域が籠りがちだったのが中音〜高音までしっかり鳴るのでクリアなサウンドを楽しめるようになりました。

低音は少し弱めですがZ70 Ultraよりスピーカーの音はかなり向上したように感じます。また、DTS音は「音楽」に設定するとイコライザー調整が可能です。

好みの音質に合わせられるのは嬉しいですね。イヤホンは3.5mmジャックを搭載していません。ワイヤレスイヤホンの高音質コーデックはLDAC、aptX Adaptive(Lossless)に対応しています。
- AAC、SBC、aptX
- LDAC、aptX Adaptive(Lossless)
Snapdragonのチップを採用してるのでaptX HDだけでなくaptX Adaptiveも対応し幅広いワイヤレスイヤホンを高音質で楽しむことができます。
- ステレオスピーカーを搭載
- スピーカーの音質が向上した
- LDAC、aptX Adaptiveに対応
- スピーカーの低音域は少し弱め
- 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
Snapdragon 8 Elite Gen 5で性能向上
nubia Z80 UltraはSoC(システムオンチップ)にフラグシップチップとなるQualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5を2026年に発売されるフラグシップスマホに先駆けて搭載しています。

| モデル | nubia Z80 Ultra | nubia Z70 Ultra |
|---|---|---|
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 TSMC 3nm(N3P) | Snapdragon 8 Elite TSMC 3nm(N3E) |
| CPU | Oryon V3 Phoenix L:4.61GHz×2 V3 Phoenix M:3.63GHz×6 | Oryon V2 Phoenix L:4.47GHz×2 V2 Phoenix M:3.53GHz×6 |
| GPU | Adreno 840 | Adreno 830 |
| メモリ | 16GB LPDDR5X | 12 / 16GB LPDDR5X |
| ストレージ | 512GB(UFS 4.1) | 256 / 512GB(UFS 4.0) |
| バッテリー | 7,200 mAh | 6,150 mAh |
メインメモリ16GB、ストレージ512GBを搭載しています。Snapdragon 8 Elite Gen 5はTSMC 3nm(N3P)プロセスで製造されたSoCで先代の8 Eliteよりトータルで約23%も処理性能が向上しています。
Antutu(v10)で性能を計測してみました。

nubia Z80 Ultraのトータルで(2523344 → 2867198)と15%ほど処理性能が向上しています。CPUがOryon(第3世代)になって性能が伸びてる感じですね。メモリも容量が(12GB → 16GB)になってスコアが出ています。
ブラウザ、SNSなど軽いアプリを動かしてみました。
普段使いのアプリはストレスなく使えます。まあ、コレだけの性能を持ってるので当然といえば当然ですが、分割画面でアプリを複数同時に使っても快適使うことができます。
3D mark(Solar Bay)でグラフィック性能を計測しました。

ベストスコアで(11,777 → 13,622)と15%ほそグラフィック性能が向上していますが、ロースコアは(9,285 → 7,522)と25%ほど落ちています。発熱によるサーマルスロットが発生した結果でしょうか。

3D markはフルでSoCを動かすので処理性能が向上したSnapdragon 8 Elite Gen 5においては逆にスコアが落ちる結果となるようです。ただ、実際のゲームにおいてしっかり制御されていて発熱してもフレームレートが落ちることはありません。

原神を最高画質(60fps)でフレーム補間機能で120fpsにしてどれくらい違いがあるか比較しました。Antutu、3D markを回した後にプレイしてるので端末はかなり発熱してる状態です。

まずは、Z70 Ultra(Snapdragon 8 Elite・12GB・256GB)です。
フレームレートは(113-120fps)でかなり快適です。Snapdragon 8 Eliteも優秀なチップなので、正直なところZ70 Ultraで十分すぎるところがあります。
Z80 Ultra(Snapdragon 8 Elite Gen 5・16GB・512GB)です。
まだ最適化されていない影響か表示にバグがあったりしますがフレームレートは(119-120fps)と安定感が向上しています。今後のアップデートで表示バグが解消されたら最強かもしれませんね。
鳴潮も最高画質(60fps)、フレーム補間機能で120fpsにしてどれくらい違いがあるか比較しました。
Z70 Ultra(Snapdragon 8 Elite・12GB・256GB)です。
(114-120fps)で動作しています。もう十分すぎるくらい高性能です。発熱してる状態でこの動きです。
そして、Z80 Ultra(Snapdragon 8 Elite Gen 5・16GB・512GB)です。
鳴潮もさらに安定して(118-120fps)で動作します。何回も言いますが発熱してる状態でこの安定感です。素晴らしいですね。ゲーミングスマホではなくカメラスマホなのにココまで安定的に動きます。
引き続き大型3Dベイパーチャンバー(VC)を採用してるのも安定した動作を支えているのでしょう。

鳴潮をプレイ後に端末の発熱を計測してみました。


Z70 Ultraは局所的にサイドフレームが高熱になることがありますが、nubia Z80 Ultraは全体的に放熱して局所的に熱が集中しないように配慮されてるのかピーク温度は37℃ほどに抑えることができます。
高負荷ゲームを長時間遊んでる時に差が出てきてサイドフレームが発熱しにくくなったのはプレイしやすくていいですね。Z70 Ultraはサイドフレームがだいぶ熱くなりがちです。(Z80 Ultraも高負荷状態になるとかなり熱くなります)
電池持ち:大容量バッテリーを搭載
nubia Z80 Ultraは7,200mAhの大容量バッテリーを搭載しています。

先代のZ70S Ultraは6,600mAh、Z70 Ultraが6,150mAhでしたが、Z80 Ultraは7,200mAhになって1,050mAhも容量が増えています。実際にどれくらいの電池持ちか計測しました。
| モデル | nubia Z80 Ultra | nubia Z70S Ultra | nubia Z70 Ultra |
|---|---|---|---|
| 容量 | 7,100mAh | 6,600mAh | 6,100mAh |
| YouTube 60分 | 5%消費 | 7%消費 | 7%消費 |
| 原神(中30)30分 | 4%消費 | 7%消費 | 6%消費 |
| 原神(最高60)30分 | 6%消費 | 11%消費 | 13%消費 |
| 鳴潮(最高60)30分 | 7%消費 | 10%消費 | 11%消費 |
| メメントモリ 30分 | 3%消費 | 4%消費 | 5%消費 |
| 8時間待機 | 3%消費 | 4%消費 | 4%消費 |
| 充電 | USB Type-C(80W) | ||
バッテリー容量が大幅に増えて全体的に電池持ちが良くなったのはもちろんですが、ゲームプレイ中の電池持ちも良くなっています。例えば原神を最高画質(60fps)でプレイで13% → 7%と消費量が少なくなっています。
Z70 Ultraはゲームしてると少し電池減りが速いかな?って感じることがありましたがnubia Z80 Ultraはゲームのより長く楽しめると思います。1回の充電で長く使えるのでゲームだけじゃなくカメラの撮影が多い人にもいいですね。
- 処理性能がさらに高くなった
- 高負荷ゲームも最高画質で超快適に
- 2Kアップスケーリング + 120fpsに対応
- ゲーミングスマホ並みの処理性能
- 7,100mAhの大容量バッテリー
- 電池持ちがとても良い
- 超高負荷になると発熱する
- ベンチマークは発熱しスコア落ち気味
- microSDカードに非対応
カメラ全域で雰囲気ある撮影が可能に
nubia Z80 Ultraのリアカメラは標準35mmレンズを搭載した50MP(1/1.3″)、超広角50MP(1/1.55″)、70mmのレンズの望遠50MP(1/2″)のトリプルカメラを搭載しています。

| 機種 | nubia Z80 Ultra | nubia Z70 Ultra |
|---|---|---|
| 広角 | 35mm(1x) OmniVision LightMaster 990 (OV50H) 50MP(1/1.3″) F/1.7 | 35mm(1x) SONY IMX906 50MP(1/1.56″) F/1.59〜4.0(可変) |
| 超広角 | 18mm(0.5x) OmniVision OV50E 50MP(1/1.55″)・F/1.8 | 13mm(0.4x) OmniVision OV50D 50MP(1/2.88″)・F/2.0 |
| 望遠 | 70mm(2.0x) mniVision OV64B 64MP(1/2″)・F/2.48 | |
| センサー | フリッカー + レーザーセンサー | |
| インカメラ | アンダーディスプレイカメラ(UDC) 16MP(1/2.8″)・F/2.0 | |
| 動画 | 8K30fps,4K60/120fps,FHD60fps | |
35mm標準レンズはZ70 Ultraともに同じですが、nubia Z80 UltraはZ70S Ultraと同じく「OmniVision LightMaster 990」を採用しセンサーサイズが(1/1.3″)に大型化し暗所での画質が向上しています。

パッと見た感じだと、どちらもキレイですがZ80Ultraの方が解像感が高くてノイズが少なくなっています。

とくにホテルの外壁のディテールがしっかり残っています。センサーサイズが(1/1.55″ → 1/1.3″)になって暗所撮影に強くなったのでしょう。2倍画角もセンサーが大きいZ80 Ultraの方が向上しています。

まあ、よーく見ないと分からないレベルかもですが。

センサーが大きくなったものレンズの明るさ(大きさ)が(F/1.59 → F/1.7)と小さいので背景のボケ量に大きな違いはありません。また、Z70 Ultraは自動でF2.0などになったりしますがZ80 Ultraは常に同じボケ量で撮影ができるメリットはあります。
ただし、Z80 Ultra(Z70S Ultraも)は可変絞りが廃止となったので絞った時の表現ができなくなりました。

この表現ができるのは2世代前のZ70 Ultraならではです。コレが魅力ならZ70 Ultraを買った方がいいでしょう。
ちなみに、35mmレンズの良いところは人物撮影に適してるところなんですよね。

作例をあまり出せないのがもどかしいですが、子どもらをとてもいい感じに撮影できます。

この辺りは先代のZ70 Ultraと大きな違いはないですが肌の質感、髪の毛の細かさをしっかり表現しつつ立体感のある写真に仕上げてくれます。
超広角カメラ、センサー大型化で化ける
nubia Z80 Ultraは広角カメラのセンサーが大きくなったことでZ70S Ultraと同じく最短撮影距離が(14cm → 20cm)に伸びてしまいました。

これ以上被写体に寄ると広角カメラで撮影はできず超広角カメラに切り替わってマクロ撮影となります。Z70S Ultraも同じですが、Z80 Ultraは超広角カメラのセンサーが(1/2.88″ → 1/1.55″)と大型化したため画質が大きく向上しています。

もうね、全然違いますよね。Z70S/Z70 Ultraの超広角カメラはいかにもコストカットした超広角での撮影といった雰囲気ですが、Z80 Ultraの超広角カメラは広角の雰囲気を維持したまま延長線上で撮影できます。

めっちゃキレイです。超広角なのに背景のボケ感をしっかり演出できます。

超広角の最短撮影距離はセンサー大型化で(4cm → 6cm)に伸びますが、広角カメラで撮影できない距離(6cm〜13cm)の間を超広角カメラでしっかり代用カバーすることができます。
nubia Z80 Ultraは、結果的にZ70 Ultraよりも寄って撮影できます。

Z70S Ultraと比較するとコレだけ変わってきます。

Z70S/Z70 Ultraの超広角カメラは 広角→超広角 で画質が変わりすぎるところがあったのが、Z80 Ultraは陸続きのように同じ画質・雰囲気で撮影できます。なので、広角なのか、超広角なのかを気にすることなく撮影できるメリットがあります。

超広角カメラで撮影してるとは思えない雰囲気で撮影できます。
とくに食レポは撮影しやすくなります。Z70 Ultraは最短撮影距離が14cmなので撮影しやすい距離ですが絞り自動(F/1.59)だと周辺ボケが大きいですが、Z80 Ultraは周辺ボケが少なく食レポ撮影には適しています。


もちろん、ボケた方がいいって場合もありますがZ70S Ultraだと広角カメラは寄れない、超広角カメラの画質はイマイチだったんですよね。

Z80 Ultraは広角の代わりとして超広角カメラが使えるのはいいですね。もちろん、広角(50mm)で少し離れてZ70 Ultraと同じ感じで撮影も可能となっています。

広角よりも超広角の方が丁度いいボケ量で撮影できるのでいいかもですね。

この辺りの画角での撮影が意外と難しかったZ70/Z70S Ultraですがnubia 80 Ultraは撮影しやすく出てくる絵もとてもキレイでいい感じではないでしょうか。
テレマクロ対応の70mm望遠カメラ
nubia Z80 Ultraの望遠カメラはZ70S/Z70 Ultraと同じ70mmのペリスコープレンズ(センサーサイズ:1/2′”)を搭載しているので画質は基本的に同じです。


シチュエーションによってはZ80 Ultraの方が画質がキレイになることもありますがほぼほぼ同じでしょうか。ただ、動画撮影においてはZ80 Ultraの方がキレイに撮影できるので処理は上手くなってるかもしれません。

ペリスコープレンズなので光芒は煌びやかな雰囲気です。

望遠4倍(140mm)は普通のスマホでいうと6倍前後の画角ですね。

望遠2倍(70mm)でのデジタルズームなので高倍率ズームはそこまで強くはないです。こちらは10倍画角(普通のスマホでいう15倍ズーム)ですがまあそれなりの画質ではないでしょうか。

また、nubia Z80 Ultraの望遠カメラはテレマクロに対応し最短撮影距離は15cmと寄って撮影できます。

お寿司の写真がこんなにも迫力増し増しに撮影できます。超広角カメラでマクロ撮影するのもいいですが、望遠カメラを使ってマクロ撮影するのもおすすめです。




少し微ブレしやすいところありますが迫力の撮影を楽しめます。
nubia Z80 Ultra カメラ作例
nubia Z80 Ultraで撮影した作例をいくつか置いておきます。

いずれも「ストリート」モードの「フィルム効果」から「フロスト(細字)」に設定してフィルム調にして撮影しております。
※ 画像をタップまたはクリックで拡大できます






























動画撮影も画質が向上している
nubia Z80 Ultraは最大8K30fpsの撮影に対応し、4Kは最大120fpsに対応し高解像度でスムーズな動画撮影が気軽に楽しむことができます。

どんな感じで撮影できるか4K60fpsに設定してYouTubeでレビューしました。電子手ぶれ補正はしっかり効いてますが微ブレがあるのは変わらずですね。
広角カメラのセンサーが大きくなって画質が向上しノイズも減ってるでしょうか。望遠カメラはハードウェア同じですが画質が向上してるのでソフトウェアの処理も向上してるっぽいですね。
- フィルム調のクセのある写真に
- 広角の35mm画角が撮影しやすい
- 超広角のセンサー大型化で表現力向上
- 望遠カメラの表現力も高い
- 望遠カメラがテレマクロ撮影に対応
- カメラボタンを搭載している
- カメラボタン半押しAF時の音が大きい
- 動画撮影時に微ブレが少しある
端末価格:高価だがコスパはいい
nubia Z80 Ultraは本体カラーの違いで価格が異なります。
- ブラック、ホワイト:139,800円
- スターレイナイト:144,800円
価格だけ見ると少し高価ですが、フラグシップのSoCであるSnapdraogon 8 Elite Gen 8を搭載しメモリ16GB、ストレージ512GBを搭載してることを考慮すると妥当な価格です。
カメラも雰囲気ある撮影ができますし少しクセのある写真を楽しむならおすすめの一台となっています。
nubia Z80 Ultra レビュー:まとめ

nubia Z80 Ultra メリット・デメリット
- 完全フルディスプレイを搭載
- 6.85インチの大画面ディスプレイを搭載
- 最大144Hzリフレッシュレートに対応
- Snapdragon 8 Elite Gen5でゲームが快適
- 顔 + 画面内式指紋認証(超音波)を搭載
- 35mm標準 + 70mmペリスコープ望遠レンズ
- 18mm超広角に大型センサー(1/1.55″)採用
- カメラ専用ボタンを搭載している
- Wi-Fi 7の高速通信規格に対応
- IP68 / IP69の防水防塵規格に対応
- ステレオスピーカーの音質が向上
- aptX Adaptive(Lossless)に対応
- 7,200mAhバッテリーで電池持ちが向上
- 80W高速充電 + ワイヤレス充電に対応
- 端末サイズは大きい
- My OSは少し癖あり
- 標準カメラの最短撮影距離が長め
- Felica(おサイフケータイ)に非対応
- 3.5mmヘッドフォンジャックは非搭載
- eSIMに対応していない
- microSDカード非対応(必要なさそう)
nubia Z80 Ultra おすすめな人は
nubia Z80 Ultraは6.85インチディスプレイにSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載したハイエンドスマホです。

最後のどんな人におすすめかまとめました。
- 大画面で高スペックなスマホが欲しい
- 人物撮影することが多い人
- 雰囲気ある写真撮影をしたい
- ゲームも快適にプレイしたい
- 電池持ちが良いスマホが欲しい
- おサイフケータイは必要ない人
nubia Z80 Ultraはカメラに特化したスマホです。人間の視野に近い35mmレンズで撮影できて、人物撮影やお散歩カメラに最適なスマホとなっています。

他のスマホでは一味違う雰囲気の撮影を楽しめるので少しパンチのある画質、クセの強い撮影をしたいならおすすめの端末です。可変絞りはなくなりましたが、超広角カメラが強化されて全域でカメラの切り替えを気にすることなく撮影が可能です。

超広角カメラって意外と楽しいところあります。今までは超広角で撮影すると画質がイマイチだしなぁ…ってなってたのが画質が大幅に向上することで積極的に使うようになって新しい撮影スタイルを模索する楽しみが生まれてきます。
もちろん、ゲームも最強レベルで楽しむことが可能で原神、鳴潮といった高負荷ゲームを最高画質で尚且つ120fpsで楽しめむことができます。

一応、言っておくとゲーミングスマホではないんですよね。なのにゲームに特化してるREDMAGIC 10 Proレベルのゲーム体験があるのは凄いの一言です。
さらに、バッテリー容量が増えて電池持ちがかなりいいですしゲームしないって人も1日中使えるスマホカメラとしていいかもしれませんね。
ただし、Felicaは非対応なので注意です。おサイフケータイ(Suica、PASMO、ID、QUICPayなど)が使えないので交通系カードをよく使ってる人はメインスマホにできません。
QRコードがメインだわって人なら問題ありません。

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