
AppleがiPhone 17 Proを2025年9月19日(金)に発売しました!
今回のiPhone 17 Proは大きく変化したモデルとなりました。画面サイズは6.3インチと変わらずですが、チタニウムからアルミユニボディになってVC(ベイパーチャンバー)を搭載し放熱性能が大きく向上、バッテリー容量も増えて電池持ちも大きく改善しています。
iPhone 17 Proは今までとは少し方向性が変わった感じです。とにかく性能を重視して見た目もゴツくて今までの「iPhone Pro」というより新世代の「iPhone Ultra」の方が合ってる気もします。
それだけ、今回のモデルは今までとは違うProモデルといった方向で進化しています。ということで、iPhone17Proをレビューしました。実際に使ってどうかメリットとデメリットも書いたので参考にしてください。
- 強そうな本体デザインに
- 120Hzリフレッシュレートで滑らか操作
- Ceramic Shield 2で傷に強く低反射に
- A19 Proで最高のゲーム体験ができる
- メモリが12GBで安定感が向上
- アルミユニボディ + VC 放熱性能向上
- バッテリー持ちが向上した
- アクションボタン + カメラコントロールを搭載
- 48MPの光学4倍望遠カメラを搭載
- 高速通信 Wi-Fi 7 / Bluetooth 6に対応
- eSIMに対応(iPhone同士の入れ替えは楽)
- MagSafe/Qi2.2(25W)に対応
- 外付けSSD、SDカードリーダーが使える
- リセールがいい(売却価格が高い)
- 筐体の高級感は失われた
- Appleらしさは薄れた気がする
- 端末がわずかに大きくなった
- 本体重量が重くなった
- 広角カメラは被写体に寄れない
- 望遠4倍カメラが被写体に寄れない
- 高音質コーデック非対応(他社イヤホンに弱い)
- eSIMに対応(Androidとの入れ替えは大変)
- 端末価格が高い
iPhone 17 Proの特徴

- 画面:6.3インチ 有機ELディスプレイ(OLED)
- 解像度:2,622 × 1,206ピクセル(460ppi)
- リフレッシュレート:1 〜 120Hz(ProMotion・常時表示)
- SoC:A19 Pro(6CPU・6GPU)
- メモリ:12GB LPDDR5X
- ストレージ:256GB / 512GB / 1TB
- 生体認証:Face ID(顔)、マスク + 横向き対応
- 広角カメラ:48MP(1/1.28″)・ƒ/1.78
- 超広角カメラ:48MP(1/2.55″)・ƒ/2.2
- 望遠カメラ:光学4倍・48MP(1/2.55″)・ƒ/2.8
- フロントカメラ:18MP(正方型)・ƒ/1.9
- 防水防塵:IP6X / IPX8(水深6m30分)、スピーカー:ステレオ
- 通信:5G NR、4G LTE、Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、超広域帯U2
- NFC:NFC A / B / Felica(おサイフケータイ)
- ポート:USB-C(40W)(USB 3.2 Gen 2)
- ワイヤレス充電:MagSafe(25W)・Qi2.2(25W)
- バッテリー:4,256 mAh
- サイズ:150 × 71.9 × 8.75 mm、重量:206 g
- 端末価格:179,800円〜
- 発売日:2025年9月19日(金)
iPhone 17 Proは6.3インチの有機ELディスプレイを搭載しています。大きさは先代のiPhone 16 Proと変わらずでパッと見た感じは同じですね。

画面サイズは同じですがアルミユニボディになって少し丸みのある筐体になった影響か手に持つとしっかり大きくなってると感じます。筐体の厚みも(8.25mm → 8.75mm)になったのも影響が大きそうです。
今までのiPhone Proとは雰囲気がかなり違います。強そう。

Apple Watch Ultraと組み合わせたらカッコいいのかも。よりスタイリッシュさを求めるなら薄型のiPhone Airを選んだ方がいい感じがするので、今までのノリでiPhone 17 Proを選ぶと「あれ?」ってなるかもしれません。

今回のiPhone 17 Proはアルミユニボディになって高級感はありません。強そうな見た目でゲーム性能やカメラが強くなったんだろうなと思わせてくれるので、むしろこれが「真のプロ」なのかもしれません。

「Appleらしさ」という意味ではiPhone 17 Proは「らしくない」です。ただ、プロが使う機材の一つとして考えると放熱性能が高くなって高画質モードにおける動画撮影を長時間録画できたり、ゲームを長時間安定的にプレイできるので納得の進化と言っていいのかもしれません。
今までの「Appleらしさ」を求めるなら出来ることはかなり減ってしまいますがiPhone Airを選んだ方が満足度は高いような気がします。
iPhone 17 Pro レビュー
本体が新しいデザインに
↓ 動画でiPhone 17 Proのデザインをどうぞ
iPhone 17 Proは6.3インチディスプレイを搭載しています。

筐体はサイド部分からカメラ周りまで一つのパーツで構成されるアルミユニボディを採用し、背面の真ん中から下にかけてはMagSafeに対応するためかガラスパネル(Ceramic Shield)が嵌め込まれています。

カメラ周りのデザインが大きく変わっただけでなく背面パネル全体の雰囲気がかなり変化してるのが分かるかと思います。
ゴツい感じのデザインなので賛否ありそうで、今までのiPhoneのデザインが好きだった!という人は違和感あるかも。Apple Watch Ultraっぽさがあるのでゴツゴツしたデザインが好きという人には刺さりそうな見た目です。
デザインは好みの部分なので好きな人もいれば、ダサいと感じる人もいると思いますが筐体の質感はチタニウムフレームを採用していたiPhone 16 Proの方が上なのは間違いないです。

やっぱりね、16 Proのチタニウムが醸し出す雰囲気はいいですよね。iPhone 17 Proはアルミ素材の筐体なので10年前のiPhone 7っぽい雰囲気を感じられます。コレはこれでいいんですけどね。
そして、コレですよ。これ。iPhone 17 Proの筐体上には謎の樹脂パッドがあります。

Apple Pencilがくっ付きそうな雰囲気ありますが、これは5Gミリ波のアンテナとなっていて日本版のiPhoneはミリ波非対応なので意味のないパーツとなっています。
ケースしてしまえば見えなくなるとはいえ少し気になる見た目ではあります。

ここから内部にその他の電波が入っていくと思うので全く意味がないわけでもないとは思いますが、いずれアップデートで日本でもミリ波が使える可能性もあるかも。(可能性は低そうだけど)
iPhone 17 Proは引き続きカメラコントロールを搭載しています。

カメラコントロールからズームしたり、露出調整したりカメラの操作ができます。1年経った今もあまり慣れないのが難点ではありますが、縦持ちで撮影するなら使えるボタンではあります。
さらに、アクションボタンもあるのでフラッシュライトなどを物理ボタン長押しで起動できます。フラッシュライトはアダプティブに対応してるので光量など細さを細かく調整できます。


というか、アクションボタンは長押しだけじゃなくて2回押しとかにも対応してほしいですよね。いくつか機能の割り当てができると便利なのに。
また、iPhone 17 ProはeSIM専用端末になりました。

今まであったSIMカードスロットが廃止されていて、端末左側は音量ボタンがあるだけのシンプルなスタイルになっています。
充電ポートはUSB Type-Cを搭載しています。充電速度が16 Proは20W電源アダプタで30分で最大50%充電だったのが、iPhone 17 Proは40W電源アダプタで20分で最大50%充電と高速化しています。

また、スピーカーの位置が右側から左側になって、マイクは左側から右側に移動しています。横持ちで動画撮影するときにマイクを塞いでしまうのを配置を逆にすることで防ぐ狙いがあるのかもしれません。

iPhone 17 Proは引き続き端末にマグネットが埋め込まれてるのでMagSafe・Qi2の周辺機器で充電したり、ウォレットやスタンドを使うことが可能で、純正のMagSafe充電アダプタ(2024年9月発売モデル以降)で最大25Wでのワイヤレス充電ができます。

ウォレット、スタンドがくっ付けるだけで使えるのはいいですよね。

MagSafeはもう手放すことができないツールです。
本体カラーはシルバー、コズミックオレンジ、ディープブルーの3色から選べます。

個性強いですね(笑)オレンジ、めちゃいい色ですが数年後に飽きてそうな気もするので無難にシルバーにしました。ディープブルーもとても良きですが汚れや塗装ハゲがあったりするらしいのでシルバーが無難です。
- iPhone 17 Pro:150.0 × 71.9 × 8.75 mm、206 g
- iPhone 16 Pro:149.6 × 71.5 × 8.25 mm、199 g
本体サイズはほぼ同じですが、横幅が(71.5 → 71.9mm)に、厚みが(8.25 → 8.75mm)になってわずかに大きくなった感じはあります。

筐体重量も(199 → 206g)と 7g ほど重くなりました。「たった7g」と思うかもしれませんが、この7gは意外と大きいんですよね。
以前使っていた14 Proも同じく206gで片手でずっと使って腱鞘炎になった経験があります。iPhone 17 Proもその可能性が否定できず個人的に片手操作を少し控える必要がありそうです。
防水防塵規格 IP6X / IPX8(水深1.5m30分)に対応しています。
- IPX5:約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水
- IPX8:水深1.5mのところに機器を沈めて約30分間放置
- IP6X:直径75μm以下の塵埃が内部に侵入しない(8時間)
水回りでも安心して使うことができます。
iPhone 17 Proはアルミボディを採用しています。アルミは柔らかい素材なので落とした時に凹みやすて傷付きやすいので注意が必要です。
16 Proのチタニウムフレームは硬くて意外と頑丈でした。コンクリートに落としたけど凹むことなくちょっとした傷で済んだのがiPhone 17 Proは大変なことになるかもしれません。
- ゴツくて強そうデザインに
- Apple Watch Ultraと組み合わせたい
- 6.3インチでギリ片手で使える
- アクションボタンでアプリ起動が楽
- MagSafeに対応している
- 防水防塵 IP6X / IPX8 に対応
- 高級感は失われた
- アルミボディが凹みやすそう
- 塗装ハゲしやすいらしい(?)
ディスプレイが少し低反射になった
iPhone 17 Proは6.3インチの有機ELディスプレイを搭載しています。解像度は(2,622 x 1,206ピクセル)で1〜120Hzのアダプティブリフレッシュレートを持つProMotionテクノロジーに対応しています。

画面輝度は最小輝度1ニト、標準最大輝度1,000ニト、HDRピーク輝度1,600ニト、最小輝度1ニト、屋外のピーク輝度が3,000ニトです。16 Proが最大2,000ニトだったのでiPhone 17 Proはより明るいディスプレイに進化しています。

正直、違いはあまりないです。太陽下でも比べましたが同じくらいでわずかにiPhone 17 Proの方が明るい程度です。ただ、屋内など普通に使ってる時の画面の明るさはiPhone 17 Proの方が明るく視認性はいいです。
iPhone 17 Proのディスプレイの保護パネルはCeramic Shield 2になって3倍の耐擦傷性能になり普段使いの擦り傷に強くなっています。実際に強くなってるかは不明ですが、4日ほど保護フィルムなしで使用して傷はありません。(今後長期レビューしていきます)
また、低反射仕様にもなって光の写り込みが少なくなっています。

低反射になったことで暗いシーンが続く映画など視聴するときに自分の顔が写り込みしにくくなってたり、動画視聴時の体験が向上しています。ゲームしたり、映画を見ることが多いなら嬉しい進化です。
ただし、Galaxy S25 Ultra、S24 Ultraに採用されているGorilla Armorと比べると劣ります。


Gorilla Armorってやっぱり凄いんですよね。光の写り込みがとにかく少なく自分の顔もほとんど見えないので気分がとてもいいです。しかも、傷も付きにくい。Ceramic Shield 2も低反射になったとはいえ期待はしない方いいでしょう。
iPhone 17 Proの生体認証はFace ID(顔認証)に対応しています。
TrueDepthカメラ(3D)によって真っ暗闇の中でもしっかり認証できますし、マスクしながらも画面ロック解除、決済が可能で指紋認証がなくてもなんら問題なく快適に使うことが可能です。
- 丁度良い画面サイズで使いやすい
- 1〜120Hzリフレッシュレート対応
- 画面が明るくて屋外でも視認性が良い
- Ceramic Shield 2で耐久性が向上
- 少しだけ低反射パネルになった
- Face ID(顔認証)で快適に使える
- フラットではなく保護フィルムは注意
- サイドメニューなど便利機能はない
オーディオ:スピーカーの位置が逆に
iPhone 17 Proはステレオスピーカーを搭載しています。

パッと見では分からないですがスピーカーの位置が逆になりました。16 Proは右側に、iPhone 17 Proは左側にスピーカーを搭載しています。

ゲームを横持ち(カメラ左側)で遊ぶとスピーカーを手で塞いで右チャンネルの音が聞こえなくなることがあるので注意です。

とくに集中しだすとガッチリ握って音が消えます。
Dynamic Islandを右側にしてプレイしたら問題はないですが違和感ありますよね…。たぶん、利き手によって変わってくると思うんですよね。左利きの人はそのまま左に端末を倒して横向きにすることが多いからそうなるのでしょう。
今後はゲームする時は右に倒す。慣れるのかな…。
スピーカーは先代の16 Proに引き続きトップクラスの音質の良さで、低音から高音まで全域でクリアで音圧も強くて迫力のあるサウンドを楽しめます。
内蔵スピーカーの音質をiPhone 16 ProとiPhone 17 Proで比較しました。
どうでしょう。基本的な音質は同じでわずかに音の響きがに違い感じがあります。よく聞かないとわからないレベルですがスピーカーの位置が変わったことによるスピーカー形状の変更、筐体がチタニウムからアルミニウムになって音の響きが少し変わったのかな。そう感じました。
まあ、ほとんど一緒だと思います。いろんな曲を聴き比べしましたが「んー、ちょっと違うけどまあ同じ」って結論です。
- ステレオスピーカーを搭載
- スピーカーの音質はとても良い
- AirPodsとの相性は抜群
- 空間オーディオに対応している
- スピーカーの位置が変わった
- 高音質コーデックaptX Adaptiveに非対応
- 高音質LDACに非対応
- 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
SoC:A19 Pro + 12GBメモリに
iPhone 17 ProはSoC(システムオンチップ)にA19 Proを搭載しています。

A19 ProはTSMCの第3世代3nmプロセスノードのSoCです。
モデル | iPhone 17 Pro | iPhone 16 Pro |
---|---|---|
SoC | A19 Pro ベイパーチャンバー(VC) |
A18 Pro |
CPU | 高性能2コア 高効率4コア (高効率コアのキャッシュ50%増) |
高性能2コア 高効率4コア |
GPU | 6コア Neural Accelerator Dynamic Caching Gen 2 |
6コア |
Neural Engine | 16コア メモリ帯域向上 |
16コア |
メモリ | 12GB LPDDR5X(9600 MT/s) | 8GB LPDDR5X(7500 MT/s) |
ストレージ | 256 / 512 GB / 1TB | 128 / 256 / 512 GB / 1TB |
トランジスタ数 | ??億個 | 200億個 |
プロセス | 第3世代3nm(TSMC N3P) | 第2世代3nm(TSMC N3E) |
CPUは高効率コアのキャッシュが50%増加し、GPUは第2世代のDynamic Cachingに対応し浮動小数点演算が2倍高速に、さらにNeural Acceleratorに対応しAIの処理がより高速になって進化しています。
また、iPhone 17 Proはアルミユニボディになっただけでなくベイパーチャンバー(VC)を内蔵することで放熱性能を高めています。

ついにiPhoneにもVCが搭載される日が来るとは…。これによって高負荷ゲームや高画質モードの動画撮影をより安定的に動作するようになります。
Antutu(V10)でiPhone 17 Pro(A19 Pro)とiPhone 17 Pro(A18 Pro)の処理性能の違いを比較しました。

トータル性能はA19 Proを搭載しているiPhone 17 Proの方が高く(2112062)→(2433292)と15%ほど処理性能が向上。とくにGPUの性能が(723673)→(976539)と30%ほど、メモリも帯域が増えたことで(207392)→(275364)と処理性能が向上しています。
ブラウザ、SNSはとにかくヌルサクで動作します。
普段使いの軽めのアプリは15 Pro以降はほぼストレスなく使うことができると思いますが、iPhone 17 Proはメモリが12GBになってより安定的にあらゆるアプリを使うことができるはずです。
3D mark(Soler Bay)の20回ストレステストです。

ベストスコアが(7430 → 10857)、ロースコアが(5880 → 6325)とスコアを大きく伸ばしています。ただ、スコアが伸びたぶん安定性は(79.1% → 58.3%)と落ちてます。最高フレームレートは(37fps → 51fps)に、最低フレームレートも(18fps → 20fps)とより滑らかに動作しています。

フレームレート、だいぶ上がってますよね。性能を上げつつ電池減りは10%を維持してるのは素晴らしいです。(電池容量が増えてるわりには同じという見方もできます)
実際のゲームでどれくらい動作が異なるのかiPhone 17 Pro(A19 Pro)とiPhone 16 Pro(A18 Pro)で比べてみます。
・原神(最高画質・120fps):iPhone 16 Pro(A18 Pro)
原神を120fpsですがだいぶ滑らかに動作しています。ただ、iPhone 16 Proはコマ落ちが発生したり、レートが急に落ちることがあり(この動画ではそこまで発生していない)相当負荷がかかってるようです。
・原神(最高画質・120fps):iPhone 17 Pro(A19 Pro)
iPhone 17 Proはだいぶ安定します。メモリが12GBなのが効いてそうでコマ落ちする頻度は少なくなります。ただし、立て続けに負荷の高いゲームをプレイしたり、発熱がずっと続いたくと16 Proと同じようにコマ落ちすることあります。
ただ、原神を120fpsに設定する必要性はほとんどないので普通に最高画質の60fpsに設定して遊ぶのがいいでしょう。電池持ちも120fpsよりも60fpsの方がいいですし。
・鳴潮(最高画質・60fps):iPhone 16 Pro(A18 Pro)
鳴潮はわかりやすいですね。iPhone 16 Proはレートが目視レベルで分かるほど落ちます。おそらく45〜55fpsくらいまで低下して動作してると思います。プレイし始めたばかりだとレートは安定してるので発熱による性能低下でしょう。
・鳴潮(最高画質・60fps):iPhone 17 Pro(A19 Pro)
iPhone 17 Proは動作が滑らかで安定しています。目視による判断ですが55fps〜60fpsで動作してるのではないでしょうか。A19 Proの処理性能が高いだけでなくベイパーチャンバー + アルミユニボディ効果によってSoCの熱を上手く放熱できてるのでしょう。
ベイパーチャンバーで放熱性能向上
3D markを動作させた後に原神(最高画質・120フレーム)、鳴潮(最高画質・60フレーム)をプレイして端末がどれくらい発熱してるか確認しました。


iPhone 16 Proは(Max 42.4℃)、iPhone 17 Pro(Max 40.4℃)と2℃ほどピーク温度が下がっています。また、17 Proはアルミユニボディになって全体的に放熱できてフレーム部分にも熱が広がってる感じですね。
なので、ゲームしてるときは意外と17 Proは熱くなってるんですよね。内部の熱を上手く外に逃してSoCやバッテリーへの熱負荷も少なくして動作安定化してるので、熱くならないってわけではないので注意です。
ケース装着時の発熱を計測しました。気温28℃で鳴潮(最高画質60fps)で15分ほど動かして計測しています。


ケース部分は温度は少し低いです。熱伝導率があまり良くない影響なんでしょう。手で持った感じはケースありの方が熱くないように感じますが、ケースを外して計測してみるとケースありの方がホカホカに発熱しています。


ケースなしだと (MAX 44.8℃)ですが、ケース装着してると(MAX 46.1℃)と1.3℃ほど高く発熱しています。ケースによって熱がこもって端末全体が熱くなる感じでしょうか。
秋、冬、春はいいけど夏場になるとケース装着してゲームしたり動画撮影を長時間する場合は注意が必要かもしれません。
容量増えてバッテリー持ち向上
iPhone 17 Proのバッテリーは3,577mAhから4,252mAhに大幅に容量が増えてます。実際にどれくらい電池持ちが異なるのか比較してみました。
モデル | iPhone 17 Pro (100%) iOS 26 |
iPhone 16 Pro (100%) iOS 26 |
iPhone 16 Pro (100%) iOS 18.6 |
---|---|---|---|
容量 | 4,252 mAh | 3,577 mAh | 3,577 mAh |
YouTube 60分 | 86 → 78% 8%消費 |
86 → 73% 13%消費 |
50 → 40% 10%消費 |
原神:中30 30分 | 78 → 74% 4%消費 |
78 → 72% 6%消費 |
84 → 79% 5%消費 |
原神:最高60 30分 | 74 → 65% 9%消費 |
71 → 58% 13%消費 |
79 → 68% 11%消費 |
鳴潮:最高60 30分 | 64 → 49% 15%消費 |
84 → 70% 14%消費 |
86 → 70% 16%消費 |
メメントモリ 30分 | 47 → 41% 6%消費 |
38 → 30% 8%消費 |
53 → 47% 6%消費 |
8時間待機 | 78 → 72% 6%消費 |
78 → 72% 6%消費 |
42 → 36% 6%消費 |
充電 | USB-C:40W Qi2:25W |
USB-C:20W Qi2:20W |
全体的に見てバッテリー持ちは向上してますが、思ったほどでもないですね。YouTubeで撮影時(2時間ほど)の電池の減りも確認すると16 Proは37%消費、17 Proは33%でした。(どちらもiOS 26です)

バッテリー容量から見るともっと伸びてもいいのにな…ってところありますが、実際使ってみるとそこまで差はないかなといったところです。
iOS 18.6 → iOS 26になったことで電力効率が悪化した可能性が高くiPhone 16 ProもiOS 26になった途端に大幅に電池減りが早くなっています。(iOS 26にアップデートして5日後くらいに計測)
iOS 26の電池持ちの悪さを考慮するとiPhone 17 ProはiOS 18.6の16 Proよりもわずかですが電池持ちがいいのでバッテリー容量が増えた恩恵は大きいそう。おそらく、iOS 26.1、iOS 26.2にアップデート重ねて電池持ちはぐんぐん良くなることに期待できます。
- A19 Proで処理性能がさらに向上
- VC + ユニボディで放熱性能が向上
- ゲームがとにかく快適に遊べる
- 大容量バッテリーで電池持ちが向上
- 高負荷状態だと熱くなりがち(上手く放熱できてる)
- iOS 26の電力効率向上に期待
物理SIM廃止でeSIM専用端末に
iPhone 17シリーズは物理SIMが廃止となってeSIM専用端末になりました。

今使ってるiPhoneがあるなら「eSIMクイック転送」で簡単に物理カードからeSIMに切り替えが可能です。

Wi-Fi環境が必要ですが物理カードよりも慣れれば簡単に転送ができます。そもそも、SIMカードを入れ替えする人は少ないと思うので最初さえ乗り越えてしまえば問題はないはずです。
ただし、SIMの転送が何らかの理由で失敗したらキャリアでeSIMの再発行が必要となります。そうなると結構面倒ではあるので、ちょっと不安があるという人はキャリアショップやApple Store、家電量販店で購入するのがいいかもしれません。
望遠4倍カメラが48MP高画素センサーに
iPhone 17 Proは広角、超広角、光学4倍望遠のトリプルカメラを搭載しています。

広角、超広角カメラの仕様は変わらずです。
モデル | iPhone 17 Pro | iPhone 16 Pro |
---|---|---|
広角 | 48MP Fusion (IMX903・1/1.28″・2.44μm)・ƒ/1.78 |
|
超広角 | 48MP Fusion (IMX972・1/2.55″)・ƒ/2.2 マクロ対応 |
48MP (IMX972・1/2.55″)・ƒ/2.2 マクロ対応 |
望遠 | 光学4倍・48MP Fusion (IMX973・1/2.55″)・ƒ/2.8 最大ズーム40倍 |
光学5倍・12MP (IMX913・1/3.06″)・ƒ/2.8 最大ズーム25倍 |
インカメラ | 18MP(IMX914)・ƒ/1.9 | 12MP(1/3.6型)・ƒ/1.9 |
センサー | LiDARスキャナ | |
高画質技術 | Photonic Engine、Deep Fusion、スマートHDR 5 | |
写真機能 | ポートレート、ポートレートライティング、ナイトモード、フォトグラフスタイル、Apple ProRAW |
超広角カメラは48MP Fusionに対応しデフォルトで24MPサイズでの記録が可能に。望遠カメラは光学5倍から4倍になって普段使いしやすい画角になって画素数が12MP → 48MPの高画素センサーになって画質が向上しています。
4倍画角で比較しました。iPhone 17 Proは光学4倍望遠、16 Proは広角デジタルズーム4倍での撮影となります。
(※タブレット・PCは画像をタップ・クリックすると高解像度での写真表示できます。スマホは画面をピンチアウトして拡大してみるのがおすすめ)

広角のデジタルズーム4倍となる16 Proは画質はやはり荒いです。光学レンズでしっかり撮影できるiPhone 17 Proはキレイです。
部分拡大すると違いがよく分かります。

光学5倍望遠レンズの16 Proと同じ5倍画角だと画質差はほとんどありません。

部分拡大でもこれくらいの差です。

iPhone 17 Proは48MP高画素センサーなので高倍率ズームになると16 Proよりも画質・解像感が高くなる傾向があって、パッと見た感じ同じように見えますが文字などはiPhone 17 Proの方がしっかり再現できてます。

iPhone 16 Proは最大25倍までズーム可能です。

iPhone 17 Proは最大45倍までズームできます。

明るいところだと意外と大きな差はないかもしれませんが撮影する被写体によってiPhone 17 Proの方が解像感が高くキレイに撮影できるコトが多いです。

16 Proはノイズが多めですがiPhone 17 Proはノイズが少なくキレイに撮影できています。ただ、ディタール(花びらの素材)は16 Proの方が残ってたりするので17 Proはノイズリダクションが強くかかる処理になったように感じます。
また、暗所撮影においてはセンサーサイズの大きいiPhone 17 Proの光学4倍望遠カメラの方がキレイに撮影できることが多いです。(これもシチュエーションによっては異なる)




この辺りになってくると解像感はiPhone 17 Proの方が高いですしノイズも少ないです。ただ、16 Proは12MPのセンサーの割にはキレイです。ノイジーですがディテールはしっかり残ってる感じです。

iPhone 17 Proはだいぶノイズリダクションが強めですよね。

望遠25倍になるとだいぶ差が出てきます。高画素センサーを搭載しているiPhone 17 Proの方が画質が高くなるのは間違いないでしょう。
また画角が4倍になったことで最短撮影距離が短くなっています。短くといっても16 Proの光学5倍の(120cm)から(90cm)ほどになったくらいですが。シチュエーションによっては(80cm)くらいまで寄れますが90cmくらいと見た方がいいです。

最短撮影距離が短くなって光学4倍でも16 Proの光学5倍よりも寄って撮影がしやすくなり、こういった少し近めの被写体を望遠カメラを使って撮影が可能となります。

ただし、手動でカメラ切り替えはできないのでプレビュー画面を見ながら判断する必要があってノイズが多く出てる場合は広角カメラのデジタルズームに切り替わって撮影してる感じです。慣れると違いがはっきり分かりますよ。
光学4倍になって一番良いのは家族を望遠カメラで撮影しやすくなるところです。

飲食店のテーブルを挟んで撮影したりしやすいです。16Proの5倍だとズームしすぎてはみ出ますがiPhone 17 Proの光学4倍ならギリギリ画角に収まる感じで撮影できます。これはかなり使いやすくなりました。
さらに、ミラーレスカメラを最短撮影距離ギリギリまで寄って撮影してみるとコレくらいの画角差となります。全然違いますよね。

ただし、iPhone 17 Proはノイズリダクションが強く効きすぎるのかカメラのレザー部分のディテールが失われています。意外と16 Proの望遠カメラはキレイに撮影できることに驚きなんですよね…。
超広角カメラが48MP Fusionに対応
iPhone 17 Proの超広角カメラのハードウェアは48MP(1/2.55)・F/2.2と変わらずですが、「48MP Fusion」に対応してデフォルトで24MP記録に対応し全体的に画質が向上しています。

ぱっと見は変わらないですが部分拡大してくと24MPで記録できるiPhone 17 Proの方が解像感が高くなっています。

暗所撮影だと違いがはっきりとわかります。

記録画素数だけの問題かな?っていうくらい暗所撮影においてはiPhone 17 Proの超広角カメラの方がキレイに撮影できます。

ちなみに、超広角のマクロ撮影(×1)または(×1.5)になると24MPではなく12MPでの記録となるので画質に差はありません。

超広角マクロでの撮影は解像感はほぼ同じですね。

全体的に色味が暖色系になった気もしますね。
広角カメラは変わらず、寄れない
iPhone 17 Proの広角カメラはスペック変わらずで実際に撮影し比べても違いはほぼありません。同じです。

と思ったら、解像感が若干向上しています。

2倍画角でも同様だったので処理が上手くなったのかもしれません。

まあ、ほんとわずかな差なので同じといってもいいでしょうか。


iPhone 17 Proの広角カメラの最短撮影距離は相変わらず長くて19cmなので寄って撮影するのが苦手です。iPhone 17が12cmと普通に使える画角です。

ここがiPhone 17 Proの大きなデメリットですが、カメラのデフォルト画角を1.5倍(35mm)に設定しておくことで自然と離れて撮影するようになるのでおすすめです。
iPhone 17 Pro カメラ作例
iPhone 17 Proで撮影した写真をいくつかどうぞ。



















食レポ。




広角カメラが寄れないので少し離れて1.5倍、2倍あたりで撮影するのがおすすめです。超広角マクロを使ってもいいけど画質が少し劣ります。
動画撮影は相変わらず強い
iPhone 17 Proは相変わらず動画撮影には強いです。4K60fpsだけでなく120fpsの撮影にも対応しています。

画質や手ブレ補正の効きは従来の16 Proとそんなに違いはないと思います。
YouTubeで比較しています。
ただ、ズーム画角になると意外と16 Proの方が高倍率レンズ + ピクセル開口部の大きい12MPでキレイに撮影できてるので暗所撮影の動画においては高画素センサーの17 Proは不利になってる気がします。
また、新機能として「デュアルキャプチャ」を搭載しています。

メインカメラだけでなくフロントカメラも同時に記録するモードですね。

どこか旅行に行った時とか自撮りしながら風景を撮影するといった使い方ができますね。個人的に自分の顔が入ってるのは嫌なので使うことはなさそうですが..。
iPhoneは全カメラで安定した画質で撮影できるのがいいところですよね。外付けSSDにも対応していて大容量の動画データも直接記録できたりするので容量を気にすることなく撮影できます。
- 望遠4倍で撮影しやすくなった
- 望遠48MPで8倍ズームもキレイに
- デュアルキャプチャに対応
- カメラコントロールで撮影できる
- 広角カメラで寄って撮影しにくい
- 望遠カメラで物撮りがしにくい
- カメラコントロールが使いにくい
iPhone 17 Pro 端末価格
iPhone 17 Pro は最小ストレージが256GBからで179,800円と値上げとなっています。16 Proは128GBが159,800円でした。
価格 36回払 |
iPhone 17 | iPhone Air | iPhone 17 Pro | iPhone 17 Pro Max |
---|---|---|---|---|
256GB | 129,800円 3,605円 / 月 |
159,800円 4,438円 / 月 |
179,800円 4,994円 / 月 |
194,800円 5,411円 / 月 |
512GB | 164,800円 4,577円 / 月 |
194,800円 5,411円 / 月 |
214,800円 5,966円 / 月 |
229,800円 6,383円 / 月 |
1TB | – | 229,800円 6,383円 / 月 |
249,800円 6,938円 / 月 |
264,800円 7,355円 / 月 |
2TB | – | – | – | 329,800円 9,161円 / 月 |
無印のiPhone 17との価格差は50,000円と以前に比べて差が開きました。とはいえ、ProモデルでiOS 26で128GBだと今後の容量が厳しくなるところあるので仕方ないかもしれません。
ある意味、選びやすいです。iPhone 17 Proは本当にプロの性能が必要な人だけが購入すれば良くて、普通に使えればいいならiPhone 17を選ぶといった感じになりそう。
iPhone 17 Pro レビュー:まとめ

iPhone 17 Pro メリット・デメリット
- 強そうな本体デザインに
- 120Hzリフレッシュレートで滑らか操作
- Ceramic Shield 2で傷に強く低反射に
- A19 Proで最高のゲーム体験ができる
- メモリが12GBで安定感が向上
- アルミユニボディ + VC 放熱性能向上
- バッテリー持ちが向上した
- アクションボタン + カメラコントロールを搭載
- 48MPの光学4倍望遠カメラを搭載
- 高速通信 Wi-Fi 7 / Bluetooth 6に対応
- eSIMに対応(iPhone同士の入れ替えは楽)
- MagSafe/Qi2.2(25W)に対応
- 外付けSSD、SDカードリーダーが使える
- リセールがいい(売却価格が高い)
- 筐体の高級感は失われた
- Appleらしさは薄れた気がする
- 端末がわずかに大きくなった
- 本体重量が重くなった
- 広角カメラは被写体に寄れない
- 望遠4倍カメラが被写体に寄れない
- 高音質コーデック非対応(他社イヤホンに弱い)
- eSIMに対応(Androidとの入れ替えは大変)
- 端末価格が高い
iPhone 17 Pro おすすめな人は
今回のiPhone 17 Proは今までの16 Pro以前にモデルとは路線が大きく変わった変化したモデルだと思います。最後にiPhone 17 Proはどんな人におすすめか、まとめました。
- 片手サイズでプロ性能が欲しい
- ゴツい雰囲気の見た目に惚れた
- ゲームを快適にプレイしたい
- 高倍率ズームで撮影したい
- 長時間動画撮影(4K60fps以上)する人
- バッテリー持ちを重視したい
標準のiPhone 16で満足できない人はiPhone 16 Proを買いましょう。おそらく、iPhone 16の不満点は120Hzリフレッシュレートに対応していないところだと思います。
とくにX(旧Twitter)が生活の一部になってる人は120Hzは必要不可欠ですよね。60HzのiPhoneでスクロールしようもんなら酔います。

iPhone 17 Proは最新のA19 Proを搭載して処理性能が上がっただけでなく、ベイパーチャンバー(VC)+ アルミユニボディで放熱性能も大きく向上しゲームはとにかく快適に動作します。

先代の16 Proも十分高性能でしたが発熱で熱ダレしてフレームレートが落ちることはよくあったのが、iPhone 17 Proは長時間遊んでも安定した動作を実現します。
バッテリー容量も増えてるので全体的に電池持ちが向上していて今後のiOS 26のアップデートによってさらに電池減りが抑えられる可能性もあり今後に期待できそうです。

あとはカメラをよく使う人はiPhone 17 Proはいいと思います。望遠4倍カメラは16 Proの望遠5倍カメラよりも寄れるようになって高画素センサーになって8倍など高倍率ズームも解像感高く撮影がしやすくなっています。
運動会のカメラとしてもそこそこ使えるんじゃないでしょうか。(そこまでも高倍率ズームは期待できないけど15倍くらいまでなら画質はそれなりにキレイです。)
17 Proは今までのProではない
iPhone 17 Proは今までの「Pro」モデルとは路線変更したような、そんな感じのするモデルです。

今までのiPhone Proは高級感のある雰囲気を残しつつプロの性能をどう捩じ込むかを悪戦苦闘していた感じのモデルでしたが、iPhone 17 Proは構造自体を変化させて高級路線から「正真正銘のプロスペック」の「Proモデル」に昇華したように感じます。
ある意味、正しいかもしれません。「Appleらしさ」は失われた感じはありますが「Pro」の名称が付いてるのに発熱に弱い、電池があまり持たないことがあること自体が不自然な気もします。
路線変更にも見えるけどしっかり「Pro」として進化しているということなんだと思いますし、今までも高級路線というかAppleらしさのあるモデルはチタニウムフレームを採用している最薄軽量の「iPhone Air」にバトンを渡した…そんな感じにすら思えてきます。
さあ、皆さんはiPhone 17 Proを買いますか?
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