AQUOS sense10 レビュー

シャープのミドルレンジスマホとなるAQUOS sense10(アクオスセンス10)が2025年11月13日(木)に発売しました。

AQUOS sense10はsense9からのマイナーアップデートモデルで、新しいSoCを採用しスピーカーもBOX構造になって音質が向上、さらに広角カメラが上位のR10と同じセンサーを採用し完成度が向上しています。

この記事では、AQUOS sense10をレビュー。先代のsense9からどれくらい性能が上がったのか、カメラはどう変わったのか、実際に使ってどうかメリットとデメリットも書いたので参考にしてください。

AQUOS sense10のメリット
  • 6.1インチ + 軽量で片手操作しやすい
  • 120Hz(240Hz)リフレッシュレートに対応
  • Snapdragon 7s Gen 3で処理性能が向上
  • 8GB / 256GBモデルも選べる
  • 顔 + サイドボタン式指紋認証を搭載
  • 広角カメラが新型センサーになった
  • BOX構造のステレオスピーカーを搭載
  • おサイフケータイ(Felica)に対応
  • OSメジャーアプデ3回(Android 19まで)
  • 5年セキュリティアップデート(2030年まで)
  • 6〜7万円と手頃な価格で買える
AQUOS sense10のデメリット
  • ディスプレイのベゼル幅が太め
  • 音量ボタンの位置が少し遠い
  • 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
  • ワイヤレス充電に非対応

AQUOS sense10の特徴

AQUOS sense10の特徴
  • ディスプレイ:6.1インチ(有機EL)
  • 解像度:2,340 × 1,080ピクセル(19.5:9)
  • リフレッシュレート:1〜120Hz(240Hz)
  • SoC:Snapdragon 7s Gen3
  • メモリ:6GB / 8GB LPDDR4X
  • ストレージ:128 / 256GB(UFS 2.2)
  • 外付け:microSDカード(2TB)
  • 生体認証:顔 + サイドボタン式指紋認証
  • 広角カメラ:50MP(1/1.55″)・ F/1.88
  • 超広角カメラ:50MP(1/2.5″)・ F/2.2
  • 望遠カメラ:-(デジタルズーム ×8)
  • フロントカメラ:32MP・ F/2.2
  • 防水防塵:IP68・MIL-STD-810H/G
  • スピーカー:ステレオ(BOX構造)
  • 通信:5G(Sub-6)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
  • NFC:A / B / Felica(おサイフケータイ)
  • ポート:USB-C(USB 3.1 Gen 1)
  • ワイヤレス充電:×、バッテリー:5,000mAh
  • サイズ:149 × 73 × 8.9 mm、重量:166 g
  • OS:Android 16 → 19まで対応予定
  • 端末価格:6.1万円〜6.7万円
  • 発売日:2024年11月13日(木)

AQUOS sense9は6.1インチの有機ディスプレイを採用し片手操作しやすいサイズ感で本体重量も166gと軽量で扱いやすいスマホです。

SoCはSnapdragon 7s Gen 3を搭載。Antutu(v10)で73万くらいのスコアで普段使い、ちょっとしたゲームならストレスない処理性能を持っています。

基本デザインはsense9と同じで三宅一成氏が設立した「miyake design」が監修したオシャレ感のある端末となっています。

リアカメラは広角+超広角のデュアルカメラを搭載。広角カメラは新型センサーになって暗所撮影に強くなっただけでなく解像感の高い写真を楽しめます。

AQUOS sense10 サイドフレーム

また、ショーケースモード、料理や書類の影消しーモードなど使える新しい機能も搭載し実用性が向上しています。もちろん、動画も4K30fpsでしっかり撮影できて価格以上に十分に使えるカメラシステムとなっています。

AQUOS sense10は3年のメジャーOSアップデート保証でAndroid 19まで対応し、最大5年(2030年まで)のセキュリティアップデートに対応しています。

AQUOS sense10はAmazon、楽天市場だけでなくドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルで購入可能です。auでMNP(のりかえ)で返却プログラムで19,800円で使えたりします。また、IIJmioでも購入可能です。

\AQUOS sense10を購入【PR】/

この価格帯で6.1インチで小型軽量のスマホは近年少なくなってきてるのでAQUOS sense10は貴重な存在になるかもしれませんね。

AQUOS sense10 レビュー

本体デザインを動画でどうぞ(再生ボタンで動画を再生できます。)

AQUOS sense10の筐体はアルミ素材を採用し某スマホと同じくユニボディスタイルとなっています。今となっては全体でアルミを採用してるスマホは珍しいですがAQUOS senseシリーズはこのスタイルをずっと続けております。

手触りはサラサラと質感は高いです。本体カラーはペールミント、フルブラック、ライトシルバー、デニムネイビー、カーキグリーン、ペールピンクの6色から選べます。(販売先によっって取扱カラーが異なります。)

今回レビューしてるAQUOS sense10はデニムネイビーとホワイトです。

先代のsense9と本体デザインは基本的に同じです。リアカメラが少しだけ変わってカメラプレートの縁部分が太くPOPな雰囲気が強くなりました。さらに、Felicaマークも無くなってスッキリした見た目になっています。

本体サイズと重量は全く同じです。同じ筐体とはいえSoCは変わってるわけで全く同じとはすごいですね。

本体サイズ
  • sense10:149 × 73 × 8.9 mm、重量:166g
  • sense9:149 × 73 × 8.9 mm、重量:166g

ちなみに、本体右上にあったアンテナラインが一つなくなったので一応、sense10とsense9で見分けは付きますね。

あとは全く同じです。音量ボタンが少し上側にありすぎて押しにくいのも同じです。本体カラーでの違いで判別する感じとなります。

AQUOS sense10 ⇄ sense9 本体上側
sense10 ⇄ sense9

本体左上にSIMカードスロットを搭載しています。nanoSIMとmicroSDカードを入れることが可能です。

AQUOS sense10 ⇄ sense9 本体左側
sense9 ⇄ sense10

端末下に充電ポートがあってUSB Type-Cに対応しています。

AQUOS sense10 ⇄ sense9 本体下側
sense10 ⇄ sense9

AQUOS sense10の充電出力は最大36Wとsense9と変わらず。40Wの電源アダプタで85分でフル充電できる充電性能で実際に出力を計測すると(8.57V × 1.9A = 16.2W)でした。

AQUOS sense10 充電出力

また、ワイヤレス充電には非対応でここは上位のR10と差別化されています。そもそもアルミボディなのでワイヤレス充電は構造上できないのでこのスタイルを維持し続ける限りはQi対応は難しそうです。

AQUOS sense10はIPX8 / IP6Xの防水防塵に対応、さらに米国国防総省が制定したMIL-STD-810G/MIL-STD-810Hに準拠し耐久性の高い端末となっています。

IP規格の等級
  • IPX8:水深1.5mに機器を沈めて約30分間放置
  • IP6X:直径75μm以下の塵埃が内部に侵入しない

他にも泡ハンドソープで端末を洗ったりアルコールで汚れを拭き取って端末をキレイに保てます。AQUOS sense10は筐体がアルミを採用しガラスパネルのスマホのように落として割れるリスクが少ないのはいいですよね。

なお、AQUOS sense10はシリコンケースが公式から販売されています。

今まではケースの選択肢が少なくて困った…となりましたが今回は純正ケースもしっかりしたモノが用意されていたり、SPINGLEの純正コラボケースやなどもラインナップが豊富となっています。

筐体の評価
  • 片手で使える小型サイズ
  • 本体重量が166gと軽量で扱いやすい
  • IP68 / IP65で水回りでも使える
  • アルミボディで割れることがない
  • MIL-STD-810H/Gで耐衝撃に強い
  • 純正ケースが豊富にある
  • 音量ボタンが上にありすぎる
  • ワイヤレス充電に非対応

ディスプレイは変わらず

AQUOS sense10のディスプレイは6.1インチの有機ELディスプレイを搭載してます。サイズは変わらずでベゼルの幅も少し太めでミドルスマホっぽいスタイルです。

解像度は(2,340 × 1,080ピクセル)、Pro IGZO OLEDによって色鮮やかなディスプレイとなっています。

ディスプレイの初期設定は「おすすめ」となっていてアプリによって最適な色味に調整してコンテンツを楽しむことができます。

AQUOS sense10 画面基本設定

色鮮やかになりすぎかな?って気になる人は「ナチュラル」に設定するのがいいでしょう。また、AQUOS sense10は文字フォントが「たづがね各ゴシックinfo」に変更となっています。

AQUOS sense10 文字フォント

スッキリとしたフォントで全体的に見やすくなった感じでしょうか。もちろん、以前の「モリサワ新ゴ」などに設定することもできます。

画面明るさ(輝度)は1,500nitsでピーク時に2,000nitsと先代のsense9と変わらずですが外など明るいシーンにおいても画面は見やすく視認性は良好です。

AQUOS sense10 ディスプレイの明るさ
sense10 ⇄ sense9

なお、ゲームしてる時に急に画面が暗くなる現象が改善しています。

AQUOS sense10 原神をプレイ

先代のsense9はゲーム中に突然画面が暗くなって視認性が最悪になってたりしてましたが、そのような現象はAQUOS sense10では発生しなかったのでゲームはプレイしやすくなりました。

AQUOS sense10が顔認証とサイドボタン式指紋認証に対応しています。顔認証の速度はまあまあ速くて顔を向けるとサクッと画面ロック解除して使いだせます。

サイドボタン式指紋認証はSoCの処理性能向上の影響かsense9よりもワンテンポですが認証速度が向上し快適に使えるようになりました。

また、新機能として「画面消灯中のロック解除を防ぐ」が追加されています。

この機能をONにするとサイドボタンを押さないと認証しないように設定できます。いわゆる押し込み式指紋認証ですね。ポケットの中での誤動作を防ぐことができるので、誤動作が気になってた人は設定でより快適に使うことができそうです。

ディスプレイの評価
  • 6.1インチで扱いやすいサイズ
  • 「たづがね」フォントが見やすい
  • 最大240Hzリフレッシュレートに対応
  • 画面が急に暗くなる現象が改善した
  • 明るい画面で外でも視認性が良い
  • ベゼルの幅が少し太い
  • サイドメニューを搭載していない

Vocalistで通話の音がよりキレイに

AQUOS sense10はAIを使った通話音質向上機能として「Vocalist(ボーカリスト)」を搭載しています。

AQUOS sense10 Vocalist

自分の声を登録することで周囲の雑音や人の声を高精度で除去して通話できる機能で通常の電話アプリだけでなくLINE、X、Instagramなど幅広いアプリでも使うことができます。

他の人の声も掻き消してくれるのはすごいですよね。最初に自分の声を登録が必要(文章を読み上げる必要がある)ですが、一度登録しておけばずっと自分の声はキレイにしっかり相手さんに届けることができます。

また、「周囲のノイズをおさえる」なら双方で雑音を抑えてクリアな通話ができる機能も搭載しています。

AQUOS sense10 周囲のノイズを抑える

雑音の多いところの通話で声がしっかり聞こえないことはよくあるシチュエーションだと思います。とくに営業をしてる人にとっては通話品質は重要なポイントですし嬉しい機能ではないでしょうか。

ただし、イヤホンなど外部機器を使った通話は対象外となります。イヤホンの通話ってほんとに聞き取りにくいことがあるので今後のアップデートでイヤホンも対象にしてくれるとめちゃいいですよね。期待です。

ステレオスピーカーを搭載

AQUOS sense10はステレオスピーカーを搭載し動画やゲームなど迫力のサウンドで楽しめますが、今回のモデルは内蔵スピーカーの音質が大きく向上しています

AQUOS sense10 動画視聴

というのも、先代のsense9は口元のみBOXスピーカーだったのが両スピーカーともにBOXスピーカーを採用しとくに低音がしっかり出るようになりました。

低音が出るようになって音に厚みが出るようになりました。あくまでsense9比で音質が良くなったレベルですが6万円のスマホって考えると価格なりの音質にはしっかりレベルアップしてると思います。

さらに、「サウンドプラス」を搭載し本体を横持ちした時に音の広がりをより強く感じられるようになりました。

AQUOS sense10 サウンドプラス

もちろん、イコライザーも搭載してるので自分好みの音質に調整できます。(ただし、デフォルトですでに調整されてるので調整することはあまりないかもしれません)

AQUOS sense10は3.5mmヘッドフォンジャックは非搭載です。これはsense9と変わらずでUSB-C対応のイヤホンか基本的にワイヤレスイヤホンを使うことになります。

無線イヤホン 対応コーデック
  • AAC、SBC
  • LDAC、aptX Adaptive

高音質コーデックはLDAC、aptX Adaptive(aptX HD含む)にも対応してるのでハイエンドのイヤホンでいい音で音楽視聴が可能となっています。

オーディオの評価
  • ステレオスピーカーを搭載
  • BOXスピーカーで音質が向上
  • 広がりのあるサウンドを楽しめる
  • LDAC、aptX Adaptiveに対応
  • 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載

SoC:スペックと性能

AQUOS sense10のSoC(システムオンチップ)はQualcommのSnapdragon 7s Gen 3を搭載ています。メモリは 6GB / 8GB、ストレージは 128GB / 256GBから選べます。

Snapdragon 7s Gen 3は7s Gen 2からスペックがだいぶ変わっており、SoCの製造プロセスがSamsung 4nm → TSMC 4nmになっただけでなく、CPUコアも大きく変わって処理性能が向上しています。

性能・スペック 比較
モデル AQUOS sense10 AQUOS sense9
SoC Snapdragon 7s Gen 3
TSMC 4nm
Snapdragon 7s Gen 2
Samsung 4nm
CPU 1x 2.5GHz – Cortex-A720
3x 2.4GHz – Cortex-A720
4x 1.8GHz – Cortex-A520

4x 2.4GHz – Cortex-A78
4x 1.95GHz – Cortex-A55
GPU Adreno 810 Adreno 710
メモリ 6GB /8GB LPDDR4X
ストレージ 128GB / 256GB(UFS 2.2)
外付け microSDカード
最大2TB
microSDカード
最大1TB
バッテリー 5,000mAh 5,000mAh

Antutu(v10)で性能を比較してみました。どちらもメモリ6GB、ストレージ128GBで比較しています。

CPUコアが大きく変わったことでCPUの性能が(19655 → 268512)と35%ほど向上、さらにGPUやメモリのスコアも伸びてトータルで(606827 → 732666)と20%ほど処理性能が向上しています。

だいぶ性能が上がった感じがありますよね。ミドル価格帯のSoCはAntutuのスコアが10万も上がるとだいぶ快適になる印象があるので、普段使いのアプリにおいてはストレスなく使える性能になったと言えるかもしれません。

Chrome、Xを動かしてみました。

メモリ6GBモデルですが十分快適に動作しています。普段使いのアプリはほぼストレスなく使えると思います。なお、上位モデルの8GBだとアプリ切り替え時の動作がより快適になります。

3D mark(Wild Life)でグラフィック性能を比較しました。

ベストスコアが(3028 → 3965)と30%ほど向上してました。GPUコアもAdreno 710からAdreno 810になったことで処理性能は間違いなく良くなってるみたいです。

フレームレートも最高(23fps → 32fps)、最低も(11fps → 14fps)とより滑らかに動作するようになっています。実際の動作はYouTubeのレビュー動画でやってるので併せて見てください。

高負荷ゲームの原神の画質設定はsense9はデフォルト「低」だったのがAQUOS sense10は「中」とランクが上がっています。

実際に原神を(最高画質60)に設定してAQUOS sense9とsense10で動作を比較してみました。

・AQUOS sense9:原神(最高画質60)

・AQUOS sense10:原神(最高画質60)

AQUOS sense9は25fps前後で動作していますが、AQUOS sense10は30fps前後とフレームレートが向上しているようです。どちらもメモリ6GBモデルですがSoCの処理性能向上によってゲーム体験は良くなっています。

原神の画質を「中」にしてフレームレートを「60fps」に設定すれば30〜40fpsで動作するので普通に遊べるレベルでプレイ可能です。

・鳴潮(最高画質60):AQUOS sense9

・鳴潮(最高画質60):AQUOS sense10

鳴潮はさらにキツい感じでフィールド画面の動作はsense10は明らかに滑らかですね。sense9は10fps前後、AQUOS sense10は15〜25fpsで動作しています。

どちらもメモリ8GB + 256GBがあるのでこのようなゲームも遊ぶなら上位モデルを選ぶのがおすすめです。

端末発熱も少し抑えられてる

AQUOS sense10とsense9でAntutu → 原神 → 鳴潮をプレイして端末の発熱を計測するとAQUOS sense9は(Max 40.3℃)だったのがAQUOS sense10は(Max 38.7℃)と約1.3℃発熱を抑えられています。

SoCのプロセスがSamsung 4nmからTSMC 4nmになって電力効率が向上し発熱も控えめになったのかも。AQUOS senseシリーズはアルミボディで熱が全体的に放熱し効率はとてもいい端末となっています。

なお、AQUOS sense10は引き続きインテリジェントチャージ(ダイレクト給電)に対応。バッテリーへ充電せずにシステム側に直接給電可能でゲームしながらもバッテリー負荷を最低限にできます。

電池持ちは全体的に良くなった

AQUOS sense10のバッテリー容量は5,000mAhとsense9と同じとなっています。各アプリで電池持ちを比較してみました。

バッテリー容量
モデル AQUOS sense10 AQUOS sense9
容量 5,000mAh 5,000mAh
YouTube 60分 8%消費 7%消費
PUBG 30分 6%消費 8%消費
原神(中30)30分 9%消費 9%消費
原神(最高60)30分 12%消費 10%消費
メメントモリ 30分 6%消費 7%消費
8時間待機 4%消費 4%消費
充電 USB-C USB-C

アプリによってAQUOS sense10が良かったり、sense9が良かったりするので電池持ちはほぼ同じでしょうか。ただ、動画レビュー中(2時間ほど使用)に電池持ちを比較したところ…

sense9は14%消費したのに対してAQUOS sense10は11%消費だったのでトータルの電池持ちはsense10の方が良くなる傾向はあるかもしれません。

SoC性能・電池持ちの評価
  • 普段使いに丁度いい性能
  • 性能向上でゲームも少し快適に
  • 発熱も控えめで熱くなりにくい
  • SIMフリーは8GB / 256GBを選べる
  • 外部モニター出力に対応している
  • microSDカード(最大2TB)対応
  • バッテリー持ちも良い
  • ダイレクト給電に対応している
  • とくになし(価格相応)
  • よりゲーム性能を求めるならR10を
\AQUOS sense10を購入【PR】/

広角カメラのセンサーが新型に

AQUOS sense10は広角+超広角のデュアルカメラを搭載しています。スペック上はsense9と同じですが広角のセンサーが上位モデルのAQUOS R10と同じ新型センサーを採用しています。

広角カメラのセンサーが(OmniVision OV50A → OV50E)になって画素数とセンサーサイズは変わらずですがオートフォーカスの高速化、低照度性能が向上しています。

機種 AQUOS sense10 AQUOS sense9
広角 OmniVision OV50E
50MP(1/1.55″)・F/1.9
光学式手ぶれ補正
OmniVision OV50A
50MP(1/1.55″)・F/1.9
光学式手ぶれ補正
超広角 50MP(1/2.5″)・F/2.2 50MP(1/2.5″)・F/2.2
望遠
デジタルズーム8倍
インカメラ 32MP・F/2.2
動画 4K30fps,FHD60fps

ぱっと見のスペックは先代のsense9と同じですがセンサー刷新、さらにレンズもおそらく新しくなっています。撮影した写真のExifデータを確認すると公式のF/1.9ではなくF/1.88となっています。(sense9のExifデータはF/1.9。他にもInfo deviceなどでカメラ情報を確認してもレンズの仕様が少し違うみたい。)

どれくらい画質が変わったのか比較していきます。

色味がかなり変わった感じがありますが解像感も向上して全体的にクッキリとした画質になってコントラストが上がった感じです。

2倍ズーム時も同じ傾向で解像感が向上しているようです。

ただ、全体的に画質がクッキリした感じになったのでsense9の方が色味も含めて自然でよかったかも?と感じることもあるかもしれません。

ソフトウェアの処理がだいぶ強くなった感じがありますよね。

また、オートフォーカスの精度が向上したのか暗いところでの撮影はピントしやすくなった感じもあります。

新型センサーはダイナミックレンジが広くなったそうで暗いシーンもより明るく色味もいい感じに撮影できてそうです。

だいぶ明るい仕上がりになってますよね。

解像感も向上してるというかコントラストがより高い仕上がりでしょうか。

AQUOS sense10 vs sense9 広角カメラ(×8)夜の街撮影比較

だいぶ違いますね。先代のsense9は全体的にボヤッとした画質ですが、AQUOS sense10はクッキリとした画質になっています。自然さはsense9の方がいいかもですが、スマホの画面で見た時のキレイさはAQUOS sense10の方がいいです。

AQUOS sense10 vs sense9 広角カメラ(×4)夜の街撮影比較

いくつか比較画像を並べていきますね。

画像処理が上手くなっていますね。白トビをしっかり抑えつつ解像感が高い感じに仕上がっています。

超広角カメラも画質が向上しています。

ハードウェアは変わらずですが、画像処理エンジンのProPixが進化しディテール感をしっかり残しつつノイズを抑えた撮影が可能となっています。

とくにナイト/HDR撮影において従来比2倍以上の情報量で合成処理してるみたいですよ。

また、人物撮影のおいても髪の毛の表現などより細かくできるようになって画質が向上しています。

全然違いますよね。肌の色も良くなって家族の写真もよりキレイに撮影できるようになった感じがあります。

AQUOS sense10 カメラ作例

AQUOS sense10で撮影した作例をいくつか置いておきます。

なお、ポートレート撮影は2倍画角での撮影が可能になりました。

ポートレート×2

先代のsense9はポートレート撮影ができたものの1倍画角のみで使いにくさがありましたが、AQUOS sense10は2倍画角に対応し撮影の幅が広がった感じですね。

ショーケースモードでガラスに写り込んだ光を消してくれる機能もあります。

ガラス越しに可愛いものを見つけた時に使える機能です。

食レポです。

照明によっては少し青っぽい感じに仕上がることがありますが、基本的に美味しそうに撮影できるかと思います。解像感も高くて普通に寄って撮影できて丁度いいボケ量で美味しそうですよね。

動画撮影も画質が向上した

AQUOS sense10の動画モードは4K30fps、フルHD60fpsの撮影に対応しています。どんな感じで4K撮影(30fps)ができるかYouTubeでレビューした動画を掲載します。

ズーム時の解像感が向上してるでしょうか。ノイズが少し多めですが写真同様にクッキリとした画質で撮影できそうです。また、4K30fpsで撮影中に超広角カメラに切り替え可能になりました。

sense9は出来なかったので撮影がしやすくなりますね。

カメラのレスポンスが向上

AQUOS sense10はカメラアプリのレスポンスが良くなりました。先代のsense9は広角カメラで撮影してすぐに超広角カメラに切り替え出来なかったのがsense10は可能になりました。

動画で比較しました。

sense9は撮影してすぐは画像処理に手一杯でカメラ切り替えを受け付けてないですが、AQUOS sense10は画像処理中にカメラの切り替えをしていてレスポンスが向上しています。

撮影体験としてかなり良くなっていますね。待たされることなく広角と超広角の切り替えができます。

写真撮影用のフィルターを搭載した

AQUOS sense10は写真用のフィルターを搭載しました。好みのフィルターを適用することで好みの色調・雰囲気で気軽に変えながら撮影ができます。

AQUOS sense10 写真フィルター

フィルターの数は上位モデルのAQUOS R10よりも多いです。

フィルター種類
  • オリジナル、ビビッド、夕映え、クールナイト、カフェ&バー、夏色、シネマフィルム、グレースケール、モノクローム、平成POP、昭和レトロ、セピア

グレースケール、モノクロームなどフィルターで適用できるようになったのは便利ですよね。(sense9まではマニュアル写真モードで彩度を-5にして白黒にする必要があった)

フィルターで色味がどう変わるか。まずはオリジナルです。これをベースに雰囲気が変わっていきます。

オリジナル

平成POPという色はどういうのかよく分からないけど昭和レトロはレトロ感のある雰囲気ですかね。ここまでレトロ?って感じもありますが…w

シネマフィルムという新しいフィルターもいい感じです。

落ち着いた色調で明暗差もしっかり表現できるので雰囲気が出ていていい感じではないでしょうか。AQUOS senseのカメラでもここまで表現できるには凄い気がします。

カメラの評価
  • 全体的に解像感が向上した
  • 雰囲気ある撮影ができる
  • フィルター機能が使えるように
  • 超広角マクロで寄って撮影可能
  • カメラアプリの動作が改善した
  • 望遠カメラを搭載していない
  • 動画撮影時に少し微ブレがある

値下げされてコスパ良し

AQUOS sense10の価格は128GBが62,700円、256GBが69,300円で実はsense9の発売当初価格より安いです。sense9の発売当初価格は128GBが65,230円、256GBが72,600円だったので3,000円値下げですね。

AQUOS sense10 価格
  • 公式(128GB):62,700円
  • 公式(256GB):69,300円
  • ドコモ:73,370円(MNP 返却:50,930円)
  • au:71,800円(MNP 返却:19,800円)
  • ソフトバンク:69,840円(MNP 返却:34,380円)
  • 楽天モバイル(128GB):59,900円
  • 楽天モバイル(256GB):65,890円
  • IIJmio(128GB):61,000円(MNP:44,800円)
  • IIJmio(256GB):68,000円(MNP:54,800円)

最も安く購入できるのがauでMNP(のりかえ)なら49,800円、返却プログラムで19,800円です。MNPなしなら楽天モバイルが最も安く128GBモデルが59,900円で購入可能で楽天ポイントの還元でさらにお得です。

\AQUOS sense10を購入【PR】/

AQUOS sense10 レビュー:まとめ

AQUOS sense10 メリット・デメリット

AQUOS sense10のメリット
  • 6.1インチ + 軽量で片手操作しやすい
  • 120Hz(240Hz)リフレッシュレートに対応
  • Snapdragon 7s Gen 3で処理性能が向上
  • 8GB / 256GBモデルも選べる
  • 顔 + サイドボタン式指紋認証を搭載
  • 広角カメラが新型センサーになった
  • BOX構造のステレオスピーカーを搭載
  • おサイフケータイ(Felica)に対応
  • OSメジャーアプデ3回(Android 19まで)
  • 5年セキュリティアップデート(2030年まで)
  • 6〜7万円と手頃な価格で買える
AQUOS sense10のデメリット
  • ディスプレイのベゼル幅が太め
  • 音量ボタンの位置が少し遠い
  • 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
  • ワイヤレス充電に非対応

AQUOS sense10 おすすめな人は

AQUOS sense10は6.1インチのディスプレイを搭載していますが、今となっては小型サイズなので片手で使えて軽量で扱いやすいモデルです。

では、どんな人におすすめなのかまとめます。

AQUOS sense10がおすすめな人は
  • 小型軽量なスマホがほしい
  • 片手操作できるスマホが欲しい
  • おサイフケータイは必須
  • 費用はできるだけ安く抑えたい
  • カメラもそこそこ楽しみたい
  • ゲームも少し快適に遊びたい

小型軽量で価格が安くてそこそこ使えるおサイフケータイに対応したスマホが必要ならAQUOS sense10はいい選択肢になるのではないでしょうか。

AQUOS sense10

ハイエンドスマホと比べるとSoCのスペックは劣りますが、普段使いで使うようなブラウザ、SNSなどは十分過ぎるほど快適に動作しますしストレスなく使えます。

ゲームも軽めのタイトル(パズドラ、モンスト、メメントモリ…など)なら6GB/128GBモデルでも十分使えるスペックですし、8GB/256GBなら原神や鳴潮も動くので画質を落とせば普通遊べます。

そこまでの性能を求めない、手にしやすいスマホってなるとAQUOS sense10はよくまとまったモデルではないでしょうか。

AQUOS sense10

また、カメラも新型センサーになって解像感が高いながらも雰囲気ある撮影ができますし、望遠カメラがないのでズーム撮影には弱いですが広角から2〜3倍ズームくらいなら全く問題なく使えると思います。

上位モデルの8GB+256GBにしても6〜7万円くらいで購入できますしコスパは良いです。

もちろん、Xiaomiなど中華スマホと比べると高いかもですが、AQUOS sense10は日本で開発されたスマホ(資本は台湾の鴻海精密工業)ですし安心感ありますよね。

基本的に先代のsense9から乗り換えるほどではないですが少し前のAQUOS sense8以前にモデルから機種変更するなら十分に性能アップを感じることができると思います。

\AQUOS sense10を購入【PR】/