iPhone XRは2018年のスタンダードモデルで2021年にiPhone 13が発売し販売終了となりましたが2024年9月配信のiOS 18もサポートされていて現役で使えるiPhoneです。

とはいえ、2018年に発売したiPhone XRがどこまで使えるのか気になるところですよね。

この記事ではiPhone XRのサイズ・性能・カメラの画質をレビューしています。実際に使ってどうなのかメリット・デメリットも書いているので中古でiPhone XRを検討してる方は参考にしてください・

iPhone XRのメリット
  • 画面サイズが使いやすい大きさ
  • A12 Bionicはまだ現役で使える性能
  • おサイフケータイ(Felica)に対応
  • IP67の防水防塵で濡れても使える
  • カラフルな本体カラーを6色から選べる
  • 購入費用を抑えられる
iPhone XRのデメリット
  • マスクしながら顔認証できない
  • 液晶ディスプレイで画面が少し暗め
  • ベゼル(画面黒縁)が太め
  • 本体端末が8.3mmと少し分厚い
  • 超広角・望遠カメラは非搭載
  • 電池の減りは少し早め

iPhone XRの特徴

iPhone XRの特徴
  • ディスプレイ:6.1インチ(液晶)
  • 解像度:1,792 x 828ピクセル
  • リフレッシュレート:60Hz
  • SoC:A12 Bionic(7nm)
  • メモリ:3GB LPDDR4
  • ストレージ:64 / 128GB
  • 生体認証:Face ID(顔認証)
  • リアカメラ:12MP(1/2.5型)・F/1.8
  • インカメラ:7MP(1/4.6型)・F/2.2
  • 通信:Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、4G LTE
  • 防水防塵:IP67(水深1m30分)
  • NFC:おサイフケータイ(Felica)対応
  • 筐体:アルミフレーム + ガラスの筐体
  • サイズ:150.9 × 75.7 × 8.3 mm、重量:194g 
  • 発売日:2018年9月12日

iPhone XRは6.1インチのLiquid Retina HDディスプレイ、iPhone XSと同じA12 Bionic、顔認証のFace ID、シングルカメラを搭載したiPhoneです。

サイドフレームはアルミ素材を採用し質感としてはiPhone 8と似ていますがホームボタンのないジェスチャー操作をして使うモデルです。

6.1インチのディスプレイ(19.5:9)は、5.5インチのiPhone 8 Plus(16:9)の筐体サイズに近いのでiPhone 7 Plusからの乗り換えに適しており、画面が大きいのでコンテンツが見やすいですし擬似解像度はiPhone XS Maxと同じなので意外と見やすい画面となっています。

リアカメラは広角のみですが画質はそこそこキレイでそこまでこだわりがないなら十分なカメラスペックです。

IP67の防水防塵にも対応していてお風呂に入りながら動画を見たりも可能ですし、おサイフケータイも使えるので普段使いできるiPhoneとなっています。

ただし、顔認証のFace IDはマスク対応していないので注意です。もし、Apple Watchを持ってるならマスクしながらも画面ロック解除して使うことができます。

iPhone XRはApple Storeでの販売は終了しているので中古のイオシスなどで22,800円〜で販売しています。、UQ mobileの認定中古品なら11,000円で買うことができます。

バッテリーが劣化してる可能性が高いですがバッテリー交換をAppleですることで費用を抑えながらiPhone XRを手に入れることができます。

iPhone XR レビュー

それではiPhone XRをレビューしていきます。

筐体デザインと本体カラー

iPhone XRの外観デザインはホームボタンのない画面上部に黒色のノッチがあるベゼルレススタイルを採用しています。

本体カラーはブラック、Product RED、コーラル、イエロー、ブルー、ホワイトの6色から選べます。

iPhone XRの色はとてもポップでiPhone 5cに雰囲気が似ていますね。

iPhone XRのサイドフレームはiPhone SE(第3世代)のアルミと同じで、航空宇宙産業で使われているものと同じグレード(7000シリーズ)を採用しています。

iPhone XS/XS Maxはステンレススチール素材となっていて細かい傷が付きますがiPhone XRのアルミ素材は細かい傷は付きにくいので傷が気になってしまう方におすすめです。

(ただし、ぶつけたりすると塗装剥がれはあります。)

筐体左側にミュートスイッチ、音量ボタンがあります。

筐体右側にサイドボタンがあります。

SIMカードスロットも筐体右側にあって付属のピンを使うことでnanoSIMカードの入れ替えができるようになっています。

iPhone XRはnanoSIMのシングルスロットですが、eSIMによるデュアルSIMも使えます。物理カードをメイン回線にしてサブ回線にデータ専用のeSIMを登録してデュアル環境で通信可能です。

iPhone XRはLightningポートを採用しています。

急速充電にも対応しているのでApple 20W USB-C 電源アダプタを使うことで素早くバッテリーを補充できます。

発売当初は電源アダプタがありましたが、2020年9月以降に販売されたiPhone XRは同梱していません。もし、電源アダプタを持っていない場合は別途購入が必要です。

おすすめは2ポートあるAnker 521 Chargerで、二つの端末を同時充電できます。

充電ケーブルは同梱していますが中古で付いてこなかったらAnker PowerLine Ⅲ Flowが絡まりにくくておすすめです。

重厚感のあるサイズ感

iPhone XRはiPhone XSよりも少しだけ大きくiPhone XS Maxよりも小さい筐体サイズとなっています。

iPhone 8からiPhone XRに乗り換えると大きいと感じますが、iPhone 8 PlusからiPhone XRに乗り換えると本体サイズが小さく使いやすいと感じるかもしれません。

実際にiPhone XRを手にして使ってみるといい感じのサイズ感に仕上がっています。

6.5インチのiPhone XS Maxは明らかに本体が大きいので使いにくいと感じることはありますが、iPhone XRは慣れれば普段使いできる大きさとなっています。

iPhone XRもベゼルレスディスプレイを搭載したモデルですが、iPhone XRの方がベゼルの幅が太くなっています。

iPhone XRとiPhone XSのベゼル幅の違い
左:iPhone XR、右:iPhone XS Max

これは構造上の問題でiPhone XS/XS Maxは柔軟性のある有機ELを採用し内部でパネルを折り曲げてベゼル幅を狭くしてるところ、iPhone XRは折り曲げできない液晶なのでベゼル幅が少し太くなっています。

iPhone XR、iPhone XS Max、iPhone Xで本体サイズとベゼルの幅を比較してみました。

iPhone XR・iPhone XS Max・iPhone XS
左からiPhone XR、iPhone XS Max、iPhone X
モデル筐体サイズ
  iPhone XR iPhone XS Max iPhone XS
サイズ 6.1インチ 6.5インチ 5.8
サイズ 150.9 × 75.7 × 8.3 mm 157.5 × 77.4 × 7.7mm 143.6 × 70.9 × 7.7 mm
重量 194g 208g 177g

こうやって比較するとiPhone XRのベゼルの幅かかなり太くなっているのがわかります。ちなみにiPhone XRのベゼル幅はiPhone 8iPhone 8 Plusと比べても少しだけ太くなっています。

iPhone 8/8 PlusとiPhone XRの違い
左からiPhone 8、iPhone XR、iPhone 8 Plus
筐体サイズ
モデル iPhone 8 iPhone XR iPhone 8 Plus
サイズ 4.7インチ 6.1インチ 5.8インチ
高さ 138.4 × 67.3 × 7.3 mm 150.9 × 75.7 × 8.3 mm 158.4 × 78.1 × 7.5 mm
重量 148g 194g 202g

iPhone XRはディスプレイの四隅が丸みのあるiPhone 13、iPhone 12、iPhone 11と同じスタイルとなっています。ジェスチャー操作のiPhoneなので流れるように使うことが可能です。

iPhone XRの本体厚みはiPhone 11 ProiPhone XS/XS Maxより少し分厚くなっています。

iPhone XRとiPhone XSの本体の薄さ
iPhone 8 Plus → XR → XS
各iPhoneの薄さ
  • iPhone XR:8.3mm
  • iPhone XS/XS Max:7.7mm
  • iPhone 8 Plus:7.5mm
  • iPhone 8:7.3mm

iPhone XRは8.3mmとiPhone 8よりも1mmも分厚いので少し大きいと感じる場面もあります。ただ、バッテリー容量は増えているのでiPhone 8などの小型なiPhoneよりも電池持ちは良いです。

Face ID(顔認証)に対応

iPhone XRはFace IDによる顔認証によって画面ロック解除、Apple Payの決済処理ができます。

顔をむけて画面を上にスワイプするとホーム画面が表示します。

Face IDは3D認証なので精度とセキュリティが高くてApple Payの決済処理も顔で実行することができます。Touch IDと同じことがFace IDで顔を向けるだけで使えるようになります。

ただし、マスクをしているとFace IDは使えません。

iPhone 12はiOS 15.4以降でマスク対応しましたがiPhone XRは非対応です。Apple Watchとの連携による画面ロック解除は対応してるのでApple Watchを使ってるならiPhone XRはアリです。

バッテリー持ちは良い

iPhone XRは2,942mAhの大容量バッテリーを搭載しています。

各iPhoneのバッテリー容量
  • iPhone XS Max:3,174mAh
  • iPhone XR:2,942mAh
  • iPhone XS:2,658mAh
  • iPhone 8 Plus:2,691mAh
  • iPhone 8:1,821mAh

iPhone 8 PlusよりもiPhone XRの方がバッテリー容量が多くてバッテリー駆動時間が最大で1.5時間ほど長くバッテリーの持ちを重視のためにiPhone 8 Plusを選んでた方もiPhone XRを選ぶ大きな理由になります。

実際に使ってみてもiPhone XRはiPhone XSよりもバッテリーの持ちが良いので充電する環境がない方にとっては使いやすい端末に仕上がっています。

液晶ディスプレイの画質はキレイ

iPhone XRは6.1インチのLiquid Retina HDディスプレイ(液晶)を搭載しています。

ディスプレイの仕様
モデル iPhone XR iPhone 8 Plus iPhone 8
画面サイズ 6.1インチ 5.5インチ 4.7インチ
解像度 1,792 × 828
(326pi)
1,920 × 1,080
(401ppi)
1,334 × 750
(326pi)
擬似解像度 896 x 414 736 x 414 667 x 375
倍率 ×2 ×3 ×2
コントラスト比(標準) 1,400:1 1,300:1 1,400:1
最大輝度 625ニト
カラー規格 広色域(P3)
3D Touch ×

iPhone XRの解像度は1,792 × 828ピクセルでiPhone 8と同じ画素密度(326ppiの)となっていて解像度は同じまま画面サイズを大きくなっています。

有機ELではなく液晶なのでiPhone XSやiPhone XS Maxと比べると明るさと色鮮やかさには負けるものの、P3の広色域ディスプレイに625ニトの明るいディスプレイなので視認性は良好です。

液晶と有機ELの画質
iPhone XR、iPhone XS Max

後継機種のiPhone 11と同じスペックのディスプレイなので普通に見やすいですしTrue Toneディスプレイにも対応していて動画を視聴したり、電子書籍を読むといったコンテンツ消費しやすい仕様になっています。

iPhone XR カメラレビュー

リアカメラは広角のみ

iPhone XRのリアカメラは広角カメラのみ搭載していて数値上は従来のiPhoneと同じ1200万画素ですがiPhone 8やiPhone Xよりもイメージセンサーの大きさが32%大きくなって画質が向上しています。

iPhone XRのカメラ
モデル iPhone XR iPhone 8
広角カメラ 1200万画素(1/2.5型)・F1.8 1200万画素(1/2.9型)・F1.8
手ブレ補正 光学式手ぶれ補正
HDR スマートHDR 自動HDR
動画撮影 4K・60fps対応
インカメラ 700万画素・F2.2
ミー文字 対応

さらに、A12 Bionicの画像処理エンジンも刷新しスマートHDRに対応し逆光のあるシーンで白トビを抑えた写真を簡単に撮影できるようになっています。

広角カメラは普通にキレイ

では、iPhone XRの広角カメラでどんな写真が撮影できるか見ていきます。基本的に明るいところではかなりキレイで色鮮やかな写真に仕上がります。

広角カメラのイメージセンサーは1/2.5型と小さめですが被写体に寄ることで物理的に背景をぼかして撮影も可能です。

ただし、iPhone 8と比べるとそこまで大きな差は出ないかもしれません。

水道の飲み水場を撮影してみました。

かなりいい感じに撮影できています。

iPhone XRの方がセンサーサイズが大きいので少しボケ量が多くなってるかも。ただ、1/2.5型と1/2.9型は明るいところではあまり差は出ないようです。

夜間撮影も意外とキレイ

iPhone XRの広角カメラのイメージセンサーは1/2.5型にF/1.8の明るめのレンズを搭載しているので暗いところでも、そこそこキレイな写真に仕上げることができます。

iPhone XRとiPhone 8で比較してみました。

iPhone 8は電飾看板のライトが白トビしていますが、iPhone XRは全体的に白トビを抑えながら明るく黒潰れすることなく撮影できています。

どちらも望遠カメラを搭載してないですがデジタルズーム5倍での撮影が可能です。

同じ1200万画素ですがセンサーサイズの大きいiPhone XRの方が高精細でノイズの少ない写真に仕上がっています。

これはデジタルズームした時も同じでiPhone 8は全体的にボヤッとした写真になってるのに対してiPhone XRはある程度クッキリとした画質になっています。

センサーサイズがほんの僅かとはいえ大きくなったのは暗いところの画質が向上していますね。

本当に暗いところでもそれなりに明るく撮影ができます。

iPhone 11のようなナイトモードは使えないので限界はあるものの、これくらいの写真が普通に楽しめるならiPhone XRもまだまだ使えるように思います。

スマートHDRで白トビが抑えられる

iPhone XRはスマートHDRに対応しています。

スマートHDRは逆光やライトの光など白トビしそうな時に明暗差をしっかり抑えてキレイな表現ができる技術でiPhone Xの自動HDRよりもスマートHDRは白トビをしっかり抑えて表現できています。

逆光のあるシーンもしっかり撮影ができます。

電飾看板のライトの表現の違いがとても分かりやすいです。

iPhone 8の自動HDRだと看板の文字が読めないくらい白トビしてるのに対して、iPhone XRのスマートHDRなら看板の色もしっかり表現できるほどです。

夜景撮影はiPhone XやiPhone 8、iPhone 8 Plusと比べても間違いなくiPhone XRの方がキレイな写真に仕上がるので、夜間にカメラを使うことが多いならおすすめです。

ポートレートモードで背景もぼかせる

iPhone XRはシングルカメラですが人物限定で背景をぼかすポートレートモードに対応しています。

iPhone XS/XS Maxはデュアルカメラの視差情報で背景をぼかしていますがiPhone XRは一つのカメラだけでA12 Bionicのニューラルエンジンを使って人物を切り分けをして背景をぼかす仕組みとなっています。

だから人物限定になるのですが被写体が人でなかったり、マスクをしていると「誰も検知されませんでした。」というメッセージが表示します。

iPhone XR ポートレートモード
人以外は背景をぼかすことができない

iPhone XS/XS Maxのポートレートモードは望遠カメラ(52mm相当)をベースに2倍ズームした画角になりますが、iPhone XRのポートレートモードは広角カメラ(26mm相当)をベースに広角画角での撮影となります。

iPhone XRとiPhone XS Maxのポートレートモードの画角の違いはこんな感じです。

20181027011302j:plain
ポートレートモードの撮影距離の違い

iPhone XRはかなり引いた絵になるのでiPhone XSと同じくらいの画角にする場合はかなり寄る必要があります。個人的にiPhone XRのポートレートモードは画角が遠くて使いにくいです。

人物撮影は50mm相当の画角が使いやすく、iPhone XS/XS Maxの望遠カメラの方がいい感じの写真にできることが多いです。

iPhone XRとiPhone XS/XS Maxのポートレートモードでは撮影可能距離も異なります。実測してみるとこんな感じです。

  • iPhone XR(画角26mm):約0.2m 〜 約1m
  • iPhone XS/XS Max(画角52mm):約0.7m 〜 約2.5m

iPhone XS/XS Maxは望遠カメラをベースなので被写体から近いところだと撮影できないのがiPhone XRは人の顔であることが認識できる距離であれば撮影が可能となっています。

なので、至近距離で人物撮影するのであればiPhone XRのポートレートモードはかなり使いやすいですよ。

iPhone XR、SoCの性能と動作速度

A12 Bionicを搭載している

iPhone XRのSoC(システムオンチップ)はiPhone XS、iPhone XS Maxと同じA12 Bionicを搭載し基本的な性能は上位モデルと同じです。ただし、メモリが3GBに抑えられています。

  iPhone XR iPhone 8 Plus
SoC A12 Bionic A11 Bionic
CPU 6コア(2 + 4) 6コア(2 + 4)
GPU 独自GPU 4コア 独自GPU 3コア
NPU Neural engine
(8コア・毎秒5兆回)
Neural engine
(8コア・毎秒6000億回)
RAM 3GB LPDDR4X 3GB LPDDR4X
トランジスタ数 69億個 43億個
プロセスルール 7nm 10nm

A12 BionicはCPUの性能が15%、電力効率が50%向上しました。処理性能が向上しただけでなくバッテリー消費もより抑えることができるようになっています。

Geekbench 5でA12 Bionicの性能を計測してみました。

モデル iPhone XR iPhone 8 Plus
SoC A12 Bionic A11 Bionic
RAM 3GB LPDDR4X 3GB LPDDR4X
シングルコアCPU 1113 879
マルチコアCPU 2131 1900
Metal GPU 5110 4081

CPUの性能は10%アップと大きな差はないですが、GPUの性能は25%ほどアップしています。性能アップよりも電力効率アップを重視したSoCなのかもしれません。

Antutuでの性能も比較してみました。

モデル iPhone XR iPhone 8 Plus
SoC A12 Bionic A11 Bionic
RAM 3GB LPDDR4X 3GB LPDDR4X
トータル 530909 396713
CPU 139928 123529
GPU 189052 124549
MEM 93295 65358
UX 108634 83277

CPUは15%、GPUは40%、メモリが50%ほど処理性能が向上しています。GPUやメモリの性能が大きく向上すると3Dグラフィックを多用したゲームなど快適に動作します。

iPhone XRはゲームもより快適に遊ぶことができそうです。

実際の動作速度

iOS 15.4をインストールしたiPhone XRで実際にどれくらいの動作で使えるのかSafariブラウザ、Twitterを動かしてみました。

iPhone 13など最新機種と比べると動作は遅めですがA12 BionicのiPhone XRでもまだ現役でしっかり使える動作速度を持ち合わせています。

動作が重い「原神」も画質最高のフレームレート60に設定しても滑らかに動作します。

さすがに最高画質で原神をプレイすると発熱と電池減りが激しいですが、iPhone XRもまだ普通に使える性能を持ったスマホと見ていいでしょう。

Wi-FiとLTEの通信速度

iPhone XRはWi-Fi 6と5Gには対応していません。Wi-Fi 5と4G LTEによる通信が可能でiPhone XSよりもワンランク下のスペックとなっています。

iPhone XRの通信性能
  iPhone XS iPhone XR
Wi-Fi 802.11ac(2×2 MIMO) 802.11ac
4G LTE ギガビット級LTE 4G LTE advance

実際にNTTドコモのSIMカードを入れ替えてLTE通信の速度を計測してみました。

iPhone XRとiPhone XS Max LTE通信の速度の違い
左:iPhone XR 右:iPhone XS Max LTE通信の速度の違い

iPhone XS Maxは下り111.36Mbpsの速度となっていますが、iPhone XRは少しだけ遅い81.52Mbpsとなっています。

場所やタイミングによって通信速度に違いはありますが、iPhone XRよりもiPhone XS/XS Maxの方がLTE通信の速度は速くなっていることは間違いなさそうです。

パッケージ・付属品

iPhone XRのパッケージは白ベースに本体正面デザインが印刷されたものとなっており、iPhoneとAppleのロゴはProduct REDのレッドに合わせて赤色になっていますね。

iPhone XR パッケージと付属品
iPhone XR パッケージと付属品

Product REDのカードも入っていますが、内容物はいつもと同じで説明書、SIMカードスロットを開けるためのピン、EarPods with Lightning Connector、Lightning-USBケーブル、USB電源アダプタ(5W)となっています。

iPhone XRは急速充電に対応しているので、30Wの高出力な電源アダプタUSB-C PDに対応したLightningケーブルを使うことで急速充電することも可能となっています。

急速充電は30分で40%ほど充電できるので、ヘビーユーザーにとっては最高の機能です。iPhone XRはバッテリー容量が多く電池持ちが良いですが5Wの充電器だと時間がかかるので急速充電器を合わせて購入するのがおすすめです。

iPhone XRのスペック

iPhone XRのスペックをまとめました。

iPhone XR スペック
ディスプレイ 6.1インチ(1,792 × 828ピクセル)
Liquid Retina HD(液晶)
最大輝度:625ニト(標準)
広色域(P3)、True Toneディスプレイ
SoC A12 Bionic
6コアCPU(高性能コア2 + 高効率コア4)
3コアGPU
Neural Engine(8コア)
メインメモリ 3GB
ストレージ 64GB ・128GB
生体認証 Face ID(顔認証)
リアカメラ 広角:1200万画素・ƒ/1.8
スマートHDR、Live Photos、4K 60fps動画撮影、1080p 120/240fps スローモーション
インカメラ 700万画素・ƒ/2.2
オーディオ ステレオスピーカー
通信性能 Wi-Fi 5(802.11ac)、Bluetooth 5.0
バッテリー 2,942mAh
防水防塵 IP67(水深1メートル30分)
ポート Lightning(急速充電に対応)
Qiワイヤレス充電に対応
サイズと重量 150.9 × 75.7 × 8.3mm
194g
価格 64GB:60,280円
128GB:65,780円
本体カラー ホワイト、ブラック、ブルー、コーラル、イエロー、Product RED
発売日 2018年9月12日

iPhone XRのレビュー:まとめ

iPhone XRのメリット
  • 画面サイズが使いやすい大きさ
  • A12 Bionicはまだ現役で使える性能
  • おサイフケータイ(Felica)に対応
  • IP67の防水防塵で濡れても使える
  • カラフルな本体カラーを6色から選べる
  • 購入費用を抑えられる
iPhone XRのデメリット
  • マスクしながらFace IDを使えない
  • 液晶ディスプレイで画面が少し暗め
  • ベゼル(画面黒縁)が太め
  • 本体端末が8.3mmと少し分厚い
  • 超広角・望遠カメラは非搭載
  • 電池持ちは少し良くない

iPhone XRのメリット

iPhone XRはiPhone 11と同じ6.1インチのディスプレイにA12 Bionicに3GBのメインメモリを搭載してるので2024年現在もそれなりに使える性能を持っています。

iOS 17にもしっかり対応してるのでもうしばらくは現役で使えますしFelicaも使えるのでメインのiPhoneとして運用も可能です。

少しでも費用を抑えつつiPhoneが欲しいならiPhone XRは選択肢の一つとしていいのではないでしょうか。

iPhone XRのデメリット

iPhone XRの筐体デザインはベゼルの幅が太くて最新のスマホと比べるとボテっとしたスタイルでこのデザインをどう見るか。可愛らしい雰囲気はあります。

個人的にはiPhone XRを買うならデュアルカメラを搭載しているiPhone 11を買うのがおすすめ。カメラに興味がないのであれば出来ることがほぼ同じiPhone XRにしてもなんら問題はないでしょう。

SoCの性能が気になるかもしれませんが、A12 Bionic + 3GBメインメモリの組み合わせはiPad Air 3やiPad mini 5と同じでかなり快適に使うことができます。

iPhone XRはPlusから乗り換えしやすい

2019年9月にiPhone 11が発売されてiPhone XR(64GB)は64,800円(税込 71,280円)に値下げ、さらにiPhone 12が発売したことで54,800円(税込 60,280円)と安くなりました。

iPhone XRはiPhone 8 Plusよりも小さいですがディスプレイサイズは5.8インチ → 6.1インチと大きくなってiPhone 8 Plusを使っていたユーザーがiPhone XRに乗り換えると価格的にちょうど良いです。

iPhone XRとiPhone 8 Plus 大きさの違い

iPhone XRの画面横幅はiPhone 8 Plusより狭く画面の全体的な広さはiPhone XRの方が上なんですよね。

解像度
  • iPhone XR:1,792 × 828ピクセル(326ppi)
  • iPhone 8 Plus:1,920 × 1,080ピクセル(401ppi)

iPhone 8 Plusよりもコンパクトなのに画面サイズが大きいのでiPhone XRはかなりアリです。iPhone 7 PlusやiPhone 8 Plusを使っていてそろそろ新しいモデルに乗り換えたいなら検討の余地はあるでしょう。