Galaxy Z Fold7 レビュー

Samsungの横折りタイプのフォルダブルスマホ・Galaxy Z Fold7が2025年8月1日(金)に発売しました。

今回のGalaxy Z Fold7はスゴイですね…!めちゃくちゃ薄くなって閉じたままでも普通のスマホとして使える革新的なデバイスに進化しました。

閉じたままスマホとして使う、開いてタブレットとして使うのは今までと同じですが、デバイスの完成度が向上してほんとに使いやすくなった印象です。

ということで、Galaxy Z Fold7をレビューしました。実際に使ってどうかメリットとデメリットも書いたので買おうかどうしようかってなった人は参考にしてください!

Galaxy Z Fold7のメリット
  • タブレットになるフォルダブルスマホ
  • 軽量薄型化でさらに扱いやすくなった
  • 閉じた状態で普通のスマホとして使いやすく
  • メイン画面の折り目が薄くなった
  • 3画面 + ウィンドウでマルチタスク可能
  • フレックスモードで色んな使い方が可能
  • 動画視聴や電子書籍が読みやすい
  • Galaxy AIに対応している
  • DeXモードでパソコンとして使える
Galaxy Z Fold7のデメリット
  • Sペンに対応していない
  • UDC非対応でパンチホールあり
  • 電話しながら作業がしにくい
  • microSDカードを使えない(問題はない)
  • 3.5mmヘッドフォンジャックがない
  • 端末価格が高い

Galaxy Z Fold7の特徴

Galaxy Z Fold7のスペック
  • メイン:8.0インチ フレキシブル有機EL
  • カバー:6.5インチ 有機ELディスプレイ
  • メイン解像度:2,184 × 1,968ピクセル
  • カバー解像度:2,520 × 1,080ピクセル
  • リフレッシュレート:最大120Hz
  • SoC:Snapdragon 8 Elite for Galaxy
  • メモリ:12GB / 16GB LPDDR5X
  • ストレージ:256 / 512GB / 1TB(UFS 4.0)
  • 生体認証:顔 + サイドボタン式指紋認証
  • 広角カメラ:200MP(1/1.3型)・ F/1.7
  • 超広角カメラ:12MP(1/2.55型)・ F/2.2
  • 望遠カメラ:10MP(1/3.94型)・F/2.4(デジタルズーム ×30)
  • インカメラ:10MP(1/3.2型)・F/2.2 × 2
  • 防水防塵:IP48、スピーカー:ステレオ
  • 通信:5G(Sub-6)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
  • NFC:NFC A / B / Felica(おサイフケータイ)
  • ポート:USB-C(25W)(USB 3.2 Gen 1)
  • ワイヤレス充電:Qi2 Ready対応
  • バッテリー:4,400mAh
  • サイズ(Open):158.4 × 143.2 × 4.2 mm
  • サイズ(Close):158.4 × 72.8 × 8.9 mm
  • 本体重量:215 g
  • OS:Android 16 → 23まで対応予定
  • セキュリティアップデート:2032年まで
  • 端末価格:265,700円〜
  • 発売日:2025年8月1日(金)

Galaxy Z Fold7は6.5インチのカバーディスプレイを搭載した横折りタイプの折りたたみスマホで画面比率が21:9になって閉じた状態でより自然に使えるようになりました。

今回のGalaxy Z Fold7はとにかく薄い。

Galaxy Z Fold7 ⇄ Z Fold6 閉じた状態の本体厚み
Galaxy Z Fold7 ⇄ Z Fold6

ほんと薄い。閉じた状態でも8.9mmと普通のスマホと変わらない感覚で使えるながヤバいです。重量も215gと軽量で閉じたまま使っても違和感ないので開いて使うことが少なく気すらある。それくらい薄型軽量なフォルダブルスマホに仕上がっております。

端末を開くことで8.0インチのメインディスプレイを使って小型タブレットとして使えます。画面サイズが大きくなってコンテンツをより大きく表示できるように。

いや、薄すぎでしょ…!

Galaxy Z Fold7 ⇄ Z Fold6 開いた状態
Galaxy Z Fold7 ⇄ Z Fold6

大画面で動画視聴するのもヨシ、電子書籍で漫画を読むのヨシ、ゲームを2つ同時にプレイするのいいでしょう。

SoCもより処理性能の高いSnapdragon 8 Elite for Galaxyを搭載しゲーム性能も快適に遊べるようになっています。

Galaxy Z Fold7 画面開いてゲームをプレイ

また、Galaxy Z Fold7はIP4X / IPX8 防水防塵に対応しており、公園など砂埃が多いところ、水回りでも安心して使うことができそうですね。

IP規格の等級
  • IPX8:水深1.5mのところに機器を沈めて約30分間放置
  • IP4X:直径1mm以上の固形物が内部に浸入しない

Galaxy Z Fold7は7年のメジャーOSアップデート保証でAndroid 23まで対応し最大7年のセキュリティーアップデートも2032年まで保証されています。

端末価格はSamsung公式ストアのSIMフリーモデル(256GB)が265,700円〜となっており、ドコモとau、ソフトバンクでも取り扱いをしています。

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Galaxy Z Fold7 レビュー

デザイン・本体サイズ

Galaxy Z Fold7の本体デザインはこんな感じ。

閉じた状態で(158.4 × 72.8 × 8.9 mm)と折りたたみスマホとは思えないサイズ感です。

Galaxy Z Fold7 カバーディスプレイ

カバーディスプレイが大きくなったとはいえ片手操作がギリギリできるサイズを維持しながら普通のスマホと同じ感覚で使えます。重量も純正の保護フィルムを貼り付けた状態でGalaxy Z Fold7が218gとストレートタイプのS25 Ultraの221gよりも軽いというね。

どうなってるんですか…笑

純正ケースとの組み合わせでもGalaxy Z Fold7が244g、Z Fold6が278gと34gほど軽くなっています。

薄いだけでなく重量もめちゃ軽いのでホントに折りたたみスマホという感覚がないですね。

そのまま違和感なく使えるので開いて使う機会が少なくなります。いや、もちろん、作業するときにGalaxy Z Fold7を開いて動画見ながらXをしたりマルチタスクできるので開いて使ってますw

Galaxy Z Fold7 マルチタスク

開いた状態で(158.4 × 143.2 × 4.2 mm)とビックリするくらい薄いのが特徴です。先代のFold6は(153.5 × 132.6 × 5.6 mm)だったので(1.4mm)も薄くなっています。

Fold6もだいぶ薄くなったと思ってたんですけどね。もうレベルが違いすぎるくらいGalaxy Z Fold7は薄い。純正ケースを装着してもこの薄さ。ヤバない?

Galaxy Z Fold7 薄すぎる

純正ケースはカメラ側のみでパネル側はありません。

Galaxy Z Fold7 純正ケース

薄さを優先した結果なんでしょうね。

ちなみに、純正ケースには専用の保護フィルム(マットタイプ)が2枚同梱し一応画面は守れます。もちろん、パネル側も保護してる他社製ケースはあるので気になる場合は他社製にしましょう。

Galaxy Z Fold7 全画面保護ケース

Galaxy Z Fold7のヒンジ部分です。

Galaxy Z Fold7 vs Fold6 ヒンジの厚み比較

かなりコンパクトになって、強度が気になるところですが新設計により耐久性も向上してるそうです。

Galaxy Z Fold7 ヒンジ構造

開く感覚も少し変わっていてFold6は無段階に開くのが、Galaxy Z Fold7は開こうとするとパカっと1段階だけ反発して開くようになっています。

閉じる時も同じで薄くて開けにくい問題をヒンジ機構で補助してる感じなんでしょうね。さらに、ヒンジが改良されたことで折り目も先代のFold6よりも薄くなってパネルへの負荷も抑えらています。

にしても、薄いですよね。端末が薄すぎてカメラの出っ張りが大きく見えるほど。ただ、実際の厚みはFold6が約16mm、Galaxy Z Fold7は約14mmと薄いです。

Galaxy Z Fold7 vs Fold6 リアカメラの厚み

本体とレンズの厚み差によってテーブルに端末を置いたときのガタツキは大きめです。

フラットにして使うには少し使いにくさはあります。ただ、今回のGalaxy Z Fold7はSペン非対応なのでテーブルに置いて使うことが少ないかもしれないので影響は限定的かもしれません。

操作ボタンは本体右側にあります。上から音量ボタン、サイドボタン(指紋認証センサー内蔵)を搭載しています。

Galaxy Z Fold7 操作ボタン

本体左側にヒンジがあります。薄い。

Galaxy Z Fold7 ヒンジ部分

本体上にスピーカーとSIMカードスロットを搭載しnanoSIM + eSIMのデュアル通信環境に対応しています。

Galaxy Z Fold7 本体上

端末下にもスピーカー、充電ポート(USB Type-C)を搭載、マイクの穴も上下合わせて合計4つ搭載しています。

Galaxy Z Fold7 充電ポート

充電出力は25Wに対応し45Wの電源アダプタで約85分でフル充電できる性能です。さらに、ワイヤレス充電(Qi2 Ready)に対応し最大15Wの充電が可能。マグネット対応のケースを使ってくっ付けて充電もできます。

リアパネル側にカメラを搭載しています。

Galaxy Z Fold7 背面パネル

本体カラーはブルーシャドウ、シルバーシャドウ、ジェットブラック、ミント(Samsungオンラインショップ限定カラー)の4色から選べます。

Galaxy Z Fold7 本体カラー

どれも魅力的な色ですね。

Galaxy Z Fold7 本体カラー実機

今回レビューしてるのはシルバーシャドウです。

筐体の評価
  • フラットなスタイリッシュな筐体
  • とにかく薄くて軽量で扱いやすい
  • スマホ + タブレットとして使える
  • IP48 防水防塵仕様で水回りでも使える
  • ワイヤレス充電に対応している
  • 薄すぎて端末の開閉がしにくい
  • テーブル置いて使うとガタつく

ディスプレイ:閉じたままが快適すぎる

Galaxy Z Fold7のカバー画面は6.5インチ有機ELディスプレイを搭載しています。リフレッシュレートは120Hzに対応しピーク輝度は2,600nitsに対応し外でも視認性は良好です。

Galaxy Z Fold7 カバー画面 ピーク輝度

解像度が(2,520 × 1,080ピクセル)で画面比率が(21:9)になって普通のスマホと同じように使えるように。先代のFold6と比べると横幅が広くなって表示領域が広くなっています。

Galaxy Z Fold7 vs Fold6 カバーディスプレイ

Galaxy Z Fold7とZ Fold6でカバーディスプレイを比較してみたところ、ブラウザの表示領域がかなり広く表示できていますね。分割表示も広く見やすく使いやすくなっています。

先代のFold6の画面比率は(22:9)で少し特殊で縦長すぎでしたが、Z Fold7は(21:9)になって他スマホより縦長ですが、違和感ない比率でアプリを使えてゲームもちょうどいいサイズでプレイ可能です。

Galaxy Z Fold7 閉じてゲームを楽しむ

本体横幅が(72.8mm)なのでギリギリ片手操作できるサイズです。

Galaxy Z Fold7 閉じた状態の操作感

ちょっと大きいって感じですが、6.9インチのGalaxy S25 Ultraよりもコンパクトで使いやすいので、折りたたみのフォルダブルフォンでありながらもスマホとしては扱いやすい端末となっています。

ディスプレイ:開けるとより大画面に

端末を開くと8.0インチ(2,184 × 1,968ピクセル)の大画面でコンテンツを楽しめます。先代のFold6よりも表示領域が広くなってウィジェットも片側に2つ表示できるようになりました。

Galaxy Z Fold7 vs Fold6 メインディスプレイの表示領域
Galaxy Z Fold7 ⇄ Z Fold6

Fold6はウィジェット3つ、アプリアイコンが6個だったのが、Fold7はウィジェット4つ、アプリアイコンが8個になってカバーディスプレイと同じレイアウトを維持できるように。

Galaxy Z Fold7 vs Fold6 カバーディスプレイの表示領域
Galaxy Z Fold7 ⇄ Z Fold6

これが地味に嬉しい進化ですね。3つのアプリを同時表示したときの表示領域の違いです。だいぶ、大きいですよね。

Galaxy Z Fold7 vs Fold6 3画面表示
Galaxy Z Fold7 ⇄ Z Fold6

十分使える表示領域を確保しながら折り畳んで持ち運びができるってロマンありますよね。ココにさらにポップアップウィンドウを表示して使うこともできます。

YouTube(動画)もこれだけ大きさが変わってきます。

Galaxy Z Fold7 ⇄ Z Fold6

Kindle (電子書籍)は縦持ちで1ページ表示、横持ちで見開き(2ページ)で表示可能です。

Pixel Foldのように折り目も合ってると嬉しかったですが漫画は見開きで読めるのはいいですよね。Fold6よりも画面が大きくなって読みやすく進化しています。

Galaxy Z Fold7は画面を折り畳んで立て掛けて使うことが可能でフレックスモードのアイコンをタップするとタッチパッドやスライダーを使っての操作もできます。

Galaxy Z Fold7 フレックスモード

画面がかなり狭くなるので実用性はどうかなってところですが、Galaxy Z Fold7 単体でパソコンのような操作ができるのはロマンがありますね。

Galaxy Z Fold7の生体認証は顔とサイドボタン式指紋認証に対応しています。

認証速度は十分高速で快適に使えそうです。指紋認証のセンサーは長細くなって少し精度が落ちたかもしれませんが、顔とのデュアル認証によってとくに困ることはありません。(同じ指をいくつか登録すると認証精度が向上します。)

なお、Z Fold6はUDC(アンダーディスプレイカメラ)を採用していて穴が隠れてましたがGalaxy Z Fold7のメインディスプレイ側のインカメラはパンチホール型を採用しています。

パンチホール型になって動画視聴時に向きによっては穴が目立つことがあるので気になる場合は「カメラ領域」を設定して隠してもいいかも。(個人的には表示領域が狭くなるのでパンチホールはあってもいいかなと思いますが)

カメラ領域の設定

パンチホール型になったことでインカメラの画質が向上するメリットもあるのでインカメラをよく使う人は恩恵はありそうです。また、Sペンも非対応になったので注意です。

Sペン非対応に

先代のFold6まではSペンを使ってメモしたりお絵描きができたのにGalaxy Z Fold7は使えなくなりました。Fold6のSペンすら反応しなくなったのは悲しい…。

ポインティングデバイスとしても使えてたので全く反応しないのは残念すぎますね。静電容量式タッチペンは反応するのでどうしても必要という人は他社製のタッチペンを試すことになりそうです。

ディスプレイの評価
  • 画面が大きく没入感が向上
  • カバー画面が操作しやすく使いやすい
  • メイン画面の折り目が薄くなった
  • 分割表示が使いやすくなった
  • 画面輝度が明るくて見やすい
  • Sペンが使えなくなった

DeXモード:パソコンとして使える

Galaxy Z Fold7はBluetoothでマウスとキーボードを接続すれば単体でパソコンのように作業も可能です。

8インチの画面サイズで従来のFoldよりも大きく情報を表示できるので作業もしやすいです。(さすがにタブレット端末と比べたら小さいですが…)

また、外部モニターとGalaxy Z Fold7を接続してDeXモードも対応しAndroidアプリをウィンドウで並べて操作して効率よく作業をこなすこともできます。

Bluetoothキーボード、マウスを接続すれば完璧ですね。いわゆるパソコンモードですが大画面で写真の編集をしたり文章の作成、表計算でまとめたりとか。

外部モニターの画面出力はGalaxy Storeからインストールできる「Good Lock」の「MultiStar」を使うことで4K解像度の出力もできます。

4K表示だと文字が小さくなりすぎますが「文字サイズ」「画面のズーム」で表示を大きくして違和感ない大きさで使えます。DeXを4Kモニターで使いたい人は上手く調整してみましょう。

DeXモードの評価
  • モニター接続でパソコンとして使える
  • 端末をトラックパッドとして使える
  • 充電しながら大画面で作業ができる
  • 4K解像度に非対応(アプリ使用で対応可能)
  • 対応アプリは基本的にAndroid版を使う

オーディオ:ステレオスピーカーを搭載

Galaxy Z Fold7はカバーディスプレイ側の左右にスピーカーを内蔵してるので横持ちしたときにステレオで音楽を楽しめるようになっています。

端末が薄くなったことで音質が気になるところですが、スピーカーユニットが刷新されてる(であろう)から意外と音質はいい感じ。さすがにFold6と比べると音に厚みが弱い感じですが低音から高音までクリアなサウンドとなっています。

ドルビーアトモスに対応し広がりあるサウンドを楽めますし、イコライザーを調整して自分好みのサウンドを作り出すことも可能です。

音質とエフェクト

なお、3.5mmヘッドフォンジャックは非搭載でワイヤレスイヤホンの高音質コーデックはLDACに対応しています。(aptX Adaptiveはいつも通り対応してません。)

オーディオの評価
  • ステレオスピーカー搭載(ドルビーアトモス対応)
  • メリハリのあるサウンドで音質はいい
  • 高音質コーデック・LDACに対応
  • 音の厚みは少し弱くなった
  • 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
  • 高音質コーデック・aptX Adaptive 非対応

SoC:Snapdragon 8 Eliteで超快適に

SoC(システムオンチップ)はTSMC 3nmプロセスのQualcomm Snapdragon 8 Elite for Galaxyを搭載しメモリは12GB、ストレージは256GBまたは512GBで上位モデル(16GB/1TB)もあります。

Snapdragon 8 Elite for GalaxyはCPUの性能が38%、GPUの性能が26%、AIの性能が12%向上しています。

機種 Galaxy Z Fold6 Galaxy Z Fold6
SoC Snapdragon 8 Elite for Galaxy Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy
CPU Oryon V2 Phoenix L × 2
Oryon V2 Phoenix M × 6
Cortex-X4 × 1
Cortex-A720 × 5
Cortex-A520 × 2
GPU Adreno 830 Adreno 750
メモリ 12/16GB LPDDRX5 12GB LPDDRX5
ストレージ 256GB・512GB・1TB
バッテリー 4,400mAh
充電 USB Type-C(最大25W)
ワイヤレス(最大15W)
パワーシェア対応

実際に処理性能がどれくらい向上したかAntutu(v10)でスコアを計測してみたところ…

トータルで(1720566)→(2001994)と15〜20%ほど向上していました。とくにGPUが(625573)→(818906)と約30%処理性能が向上してるのがわかります。

ちなみに、同じSnapdragon 8 Eliteを搭載しているGalaxy S25 Ultraと比較すると処理性能は劣ります。

おそらくGalaxy Z Fold7に合わせて処理性能を抑えてるのでしょう。とはいえ、Galaxy Z Fold7も十分快適にアプリを動かすことが可能となっています。

ブラウザ、SNSなど軽いアプリは何ら問題なく快適に動作し画面を開いて3つ以上同時にマルチタスクしてもサクサク動作します。上位モデルの1TBモデルならメモリが16GBと大容量なのでゲームを複数同時に動かしても余裕ありそうですね。

3D mark(Solar Bay)でグラフィック性能を比べました。

大きく性能が向上してるわけではないですが、しっかりゲームに強くなってるのがわかります。発熱も抑えられてますし処理性能を上げつつ電池持ちも良くなってるのはいいですね。

ゲームも快適に動作します。負荷の高い原神を最高画質(60fps)でカバーディスプレイで動かしてみたところ…

ほぼ60fpsで動作しています。15分以上プレイして発熱すると50-55fpsくらいにレートが落ちますが安定してプレイできます。

ちなみに、画面を開いた状態だとピクセル数が増えて負荷がかかるためか少しレートが落ちます。

48-55fpsほどで動作する感じで閉じた状態よりもわずかですが動作が鈍くなってるみたいですね。ただ、タイトルによっても状況が異なるんですよね。鳴潮は閉じた状態、開いた状態のどちらもレートは30-50fpsで動作しており原神よりもレートは落ち気味となっています。

Galaxy S25 Ultraでも原神はFold7の方が快適で鳴潮はS25 Ultraの方が快適だったりとゲームエンジンの違いによっても少し異なるのかもしれません。

↓ Z Fold7 vs S25 Ultra

いずれにしても、先代のFold6から比較するとゲーム性能は大きく向上してるので負荷の高いゲームも快適に遊ぶことができるかと思います。

↓ Z Fold7 vs Z Fold6

ゲームの動作が快適になって端末が薄くなってるってスゴイですわ…。多くの人はコレだけ動作すれば満足いく感じじゃないでしょうか。

端末発熱:薄いので発熱はしやすい

Galaxy Z Fold7はゲーム性能が向上し端末が薄くなったことで発熱はしやすくなっています。原神プレイした後に端末を計測してみたところ…

Z Fold7
Z Fold6

先代のFold6よりも発熱しています。ただ、状況によっては同じくらいの発熱になるので大きな違いはないのかも。

Z Fold7
Z Fold6

また、Z Fold7は発熱してもSnapdragon 8 Eliteの熱耐性が高いこともあって安定したゲーム体験を実現しています。

電池持ち:さらにバッテリーライフが長く

Galaxy Z Fold7のバッテリー容量は4,400mAhと先代と同じです。バッテリーパックは二つに分かれて配置されてるようですね。(Fold6も二つに分かれています)

Galaxy Z Fold7 バッテリーの配置

電池持ちを比較しました。

モデル Galaxy Z Fold7 Galaxy Z Fold6
容量 4,400mAh 4,400mAh
YouTube 60分 7%消費 5%消費
PUBG 30分 6%消費 6%消費
原神 30分(高30)開 7%消費 9%消費
原神 30分(最高60)開 10%消費 13%消費
鳴潮 30分(最高60)開 13%消費 13%消費
メメントモリ(閉) 5%消費 5%消費
8時間待機 5%消費 4%消費
充電 USB Type-C(25W)、Qi2 Ready(15W)

どうでしょうね。Fold7が良かったり、Fold6が良かったりと誤差レベルでしょうか。画面サイズが大きくなったからといって極端に電池持ちが悪くなるってことはないです。ゲームにおいては電力効率が向上してるのかGaalxy Z Fold7の方が電池持ちが良くなる場合もあります。

Galaxy Z Fold7はスマホとして使うなら十分使えるバッテリーライフは持ってると思います。ただ、タブレットとしても使う時間が増えてくると1日持つかどうか使い方次第では厳しくなってくるかもしれません。

そりゃそうですよね。スマホ + タブレットの2台持ちだったのがGalaxy Z Fold7に集約すると使用時間が大きく増えて電池消費も激しくなってしまいます。

性能・発熱・電池持ちの評価
  • ストレスなく使える快適性能
  • ゲーム性能が大きく向上した
  • サイズ大型化のわりに電池持ちは維持
  • 発熱はしやすくなった

カメラ:200MP高画素センサーに

Galaxy Z Fold7のリアカメラは広角、超広角、光学3倍望遠のトリプルカメラを搭載し、広角カメラが200MP(1/1.3型)の高画素大型センサーに刷新しました。

Galaxy Z Fold7 リアカメラ
機種 Galaxy Z Fold7 Galaxy Z Fold6
広角 光学1倍(24mm)
200MP(1/1.3型)・F/1.7
光学1倍(24mm)
50MP(1/1.56型)・F/1.8
超広角 光学0.6倍
12MP(1/2.55型)・F/2.2
光学0.6倍
12MP(1/3.2型)・F/2.2
望遠 光学3倍(67mm)
10MP(1/3.94型)・F/2.4
デジタルズーム30倍
インカメラ 10MP・F/2.2
10MP・F/2.2
4MP・F/1.8
10MP・F/2.2
動画 8K30fps,4K60fps,FHD60fps

広角が高画素化しただけでなく超広角もセンサーサイズが(1/3.2型 → 1/2.5型)に大型化しています。構成としては変わりないですがスペックは意外と変わってますね。

広角カメラが50MP → 200MPになって画質がどれくらい変わるか見ていきます。


ぱっと見は同じですね。部分拡大しても大きな違いはありません。

クロップズーム2倍はわずかに200MPのセンサーを搭載しているGalaxy Z Fold7の方が画質がキレイでしょうか。

Galaxy Z Fold7の方が文字など細かいところが自然に再現できています。

大きな違いが出てくるのは高画素モードにして撮影した場合でしょうか。Galaxy Z Fold7は200MPでの撮影ができるようになりました。

パッと見は同じですが部分拡大してくと50MPのFold6よりも200MPになったFold7の方が解像感が高くて自然な仕上がりになってるのがわかります。

2倍画角でもFold6は12MPになってしまうのがFold7なら50MPの解像度で撮影可能です。

より高解像な撮影が必要なときにしっかり対応できるようになったのはいいですね。仕上がりも12MPモードよりも自然で表現力が向上しています。

また、Galaxy Z Fold7の広角カメラはセンサーサイズが(1/1.56型)から(1/1.3型)に大型化したことで同じ距離から撮影したときに背景のボケ量も増えました。

ただし、最短撮影距離が(9cm)→(12cm)に伸びてしまい被写体に寄って撮影しにくくなっています。

同じ200MP(1/1.3型)のセンサーを搭載しているGalaxy S25 Ultraは寄れるんですけどね。つまり、センサーは同じでレンズが異なるということ。

もう少し寄れるとよかったですが全く同じというわけにはいかないようですね。超広角カメラもセンサーサイズが12MP(1/3.2型)→ 12MP(1/2.5型)と大きくなっています。

センサーが大きくなって画質は暗所だと違いがあり解像感が高くなってノイズも少ないです。

望遠カメラは光学3倍の10MP(1/3.94型)を搭載し先代のFold6と変わらずです。

ソフトウェアの処理が上手くなったのか僅かに画質が向上していますね。高倍率ズームは強くはないですが、普段使いにおいては十分使えるカメラには仕上がっています。

カメラ:作例をいくつか

Galaxy Z Fold7で撮影した作例をいくつかどうぞ。

↓ 200MP(1/1.3型)F1.7:12MP・広角1倍

↓ 200MP(1/1.3型)F1.7:12MP・広角2倍

↓ 10MP(1/3.94型)F2.4:12MP・望遠3倍

↓ 10MP(1/3.94型)F2.4:12MP・望遠5倍

高倍率ズームは少し弱いですが全体的に見ても全域でキレイに撮影が可能となっています。

食レポも美味しそうに撮影できます。最短撮影距離が少し長めですが2倍画角で丁度いい距離感で撮影は可能となっています。

カメラ:動画もキレイに撮影可能

Galaxy Z Fold7は最大8K30fpsの動作撮影に対応しています。どんな感じで撮影できるのか4K60fpsに設定してFold6と比較しました。

Fold7の方が白トビをしっかり抑えつつ安定した撮影ができてますね。4K60fpsでもカメラの切り替えできるようになろ望遠画角の画質も向上し全体的にキレイに。レンズの切り替えなど操作性がかなり良くなってるように感じます。

カメラの評価
  • 200MP高画素センサーを搭載
  • 色鮮やかで高精細な撮影が可能
  • 色んなスタイルで撮影できる
  • 8K30fpsの動画撮影に対応
  • 4K60fpsでレンズの切り替え可能に
  • 手ぶれ補正がしっかり効く
  • シャッター音が少し大きい
  • 広角の最短撮影距離が長くなった

端末価格

Galaxy Z Fold7は公式ストアでSIMフリー256GBモデルが265,750円で購入できます。

Galaxy Z Fold7 端末価格
  • 256GB:265,750円
  • 512GB:283,750円
  • 1TB:329,320円
  • ドコモ:289,850円(2年返却 156,530円)
  • au:276,800円(2年返却 163,900円)
  • ソフトバンク:266,400円(1年返却 77,580円)

まあまあ高価ですね。この金額を支払ってでもフォルダブルスマホに魅力を感じるかどうかですが、ロマンの塊だと思うのでキャリア版の返却プログラムを活用して使うのがいいのかも。

ドコモなら156,530円で2年レンタルできるので1年で7万円くらい。まあ、それくらいかなといった感じですよね。

Galaxy Z Fold7 レビュー:まとめ

Galaxy Z Fold7 メリット・デメリット

Galaxy Z Fold7のメリット
  • タブレットになるフォルダブルスマホ
  • 軽量薄型化でさらに扱いやすくなった
  • 閉じた状態で普通のスマホとして使いやすく
  • メイン画面の折り目が薄くなった
  • 3画面 + ウィンドウでマルチタスク可能
  • フレックスモードで色んな使い方が可能
  • 動画視聴や電子書籍が読みやすい
  • Galaxy AIに対応している
  • DeXモードでパソコンとして使える
Galaxy Z Fold7のデメリット
  • Sペンに対応していない
  • UDC非対応でパンチホールあり
  • 電話しながら作業しにくい
  • microSDカードを使えない(問題はない)
  • 3.5mmヘッドフォンジャックがない
  • 端末価格が高い

Galaxy Z Fold7がおすすめな人は

Galaxy Z Fold7は横折りタイプのフォルダブルスマホで閉じた状態で普通のスマホとして使えて、端末を開いてタブレットとして使うことができます。

最後にどんな人におすすめかまとめです。

Galaxy Z Fold7おすすめな人は
  • ロマンを手に入れたい人
  • スマホとタブレットを1台にまとめたい
  • ゲームも快適にプレイしたい
  • 旧型のFoldからの乗り換えに

Galaxy Z Fold7は閉じた状態で普通のスマホとして使えるのがいいですよね。端末を開かずしてゲームも丁度いい画面比率で楽しむことができます。

Galaxy Z Fold7 ゲームを楽しむ

閉じた状態でも端末が薄いので操作もしやすいですし、少し落ち着いて大画面で動画を見たり、漫画読みたいときに端末を開いて小型タブレットとして使えます。

スマホとしても、タブレットとしても使えう一台二役な端末として常にポケットに入れて持ち歩けるのはいいですよね。

普通のスマホと同じサイズ感ってのが素晴らしい。フィルダブルスマホもココまで来た…そんな端末に仕上がってると思います。