
AppleのハイエンドタブレットのiPad Pro(M5)が2025年10月22日(水)に発売しました。基本的にはM4モデルのマイナーアップデートモデルですがSoCにA19 ProをベースとしたM5チップを搭載し性能が強化された最強タブレットです。
iPadOS 26でウィンドウモードが強化されてマルチタスク作業がしやすくなりましたが、iPad Pro(M5)はM5チップとメモリ強化により安定した動作と作業性を実現可能のものとしています。
ということで、iPad Pro(M5)をレビューしました。実際に使ってどうかメリット・デメリットも書いたので参考にしてください。
- 11インチ、13インチのサイズから選べる
- 端末の厚みがとにかく薄くて軽量
- タンデムOLED(有機EL)が美しい
- 処理性能を強化したM5を搭載した
- ゲーム時の電池持ちが向上した
- 高速充電(60W)に対応した
- 4スピーカースピーカーの音質が良い
- Magic Keyboardとの相性が抜群にいい
- Thunderboltの外付けSSDが使える
- 外部モニター拡張モードが使える
- 普段使いの電池持ちは変化なし(10時間ほど)
- Face ID(顔認証)がマスクに対応してない
- 端末価格が164,800円と高い
iPad Pro(M5)の特徴

- サイズ:11 / 13インチ タンデムOLED(有機EL)
- 解像度:2,420 x 1,668 / 2,752 x 2,064ピクセル
- リフレッシュレート:120Hz(ProMotion)
- SoC:M5(9CPU + 10GPU)
- メモリ:12 / 16GB LPDDR5(153 GB/s)
- ストレージ:256GB / 512GB / 1TB / 2TB
- 広角 × 1:12MP・ƒ/1.8
- 望遠:デジタルズーム × 5
- フロント:12MP・ƒ/2(超広角)
- 生体認証:TrueDepth(横向き)Face ID顔認証
- オーディオ:4スピーカーシステム、4マイク(スタジオ品質)
- 外部:USB-C(USB 4,Thunderbolt 3,40Gbps)、Smart Connector
- 通信:Bluetooth 6、Wi-Fi 7
- バッテリー:31.29 Wh、防水防塵:×
- Apple Pencil Pro・Apple Pencil(USB-C)
- 専用Magic Keyboardに対応
- サイズ(11インチ):249.7 × 177.5 × 5.3 mm、444 g
- サイズ(13インチ):281.6 × 215.5 × 5.1 mm、576 g
- 発売日:2025年10月22日(水)
- 価格:164,800円〜
iPad Pro(M5)は11インチのフルディスプレイを搭載したタブレット端末で、さらにサイズが大きい13インチモデルもあります。

SoCに高性能なM5を採用しメモリも8GB → 12GBに増えて処理性能が全体的に向上しています。正直、多くの人はM4 iPad Proがあれば十分すぎる性能どころかオーバースペック気味ですが、M5になってアプリ起動中に新たなアプリの起動が高速化したりウィンドウの数が多くなった時の安定感が良くなっています。

今回のモデルも上位モデル(1TB・2TB)はメモリが16GBとなっています。標準モデルが8GB → 12GBに増えたのに上位モデルは据え置きなのは少し残念ですが16GBあれば快適だと思います。
さらに、Nano-textureガラスも選択可能(+16,000円)で光の反射を抑えられて視認性向上が期待できます。外で使うことが多いならオプションとして使いたいところ。ただ、上位モデル(1TB・2TB)のみなのでかなり高価な端末となってしまいます。
iPad Pro(M5)で何をするか??
…で選ぶ方は変わってきますが、普通にタブレットとして使うくらいならAirでも問題ないですが、120Hzリフレッシュレートに対応してるAirよりも薄くて軽量なのでiPad Proを選ぶメリットは大きいんですよね。
Air(薄い)よりもProの方が薄いって意味が分からないところありますが、つまり、普通にタブレット用途においてもiPad Pro(M5)を選ぶ価値はあります。高価な端末ですが、それだけのメリットを感じることができるはずです!!
iPad Pro 11インチ(M5)レビュー
先代とデザイン・サイズは同じ
iPad Pro (M5)の本体デザインは先代のiPad Pro(M4)と同じなので正面から見るとまあ同じです。(今回レビューしてる端末は11インチモデル)

ただ、一つ大きな違いがあります!

そう。iPad Proのロゴの刻印や細かい文字が消えました。無刻印デザインとなって背面側はかなりスッキリとした見た目になりました。

iPad Pro(M5)の操作ボタンの配置は同じく縦持ち右上箇所にトップボタンと音量ボタンを搭載。音量ボタンは縦持ち時は上がVol.アップ、下がVol.ダウン、横持ち時に左がVol.ダウン、右がVol.アップと自動で判別してくれます。

端末横部分にはApple Pencil Pro専用のワイヤレスパッドがありペアリングと充電可能です。にしても本体が薄いです。11インチが5.3mm、13インチはさらに薄く5.1mmと画面サイズが大きい分だけ余計に薄さを感じられます。

カメラ部分のデザインも変わらずですね。

iPad Pro(M5)は(M4)と筐体は全く同じですが、2世代前の(M2)からは大きく変わってカメラ部分が筐体のアルミ素材に覆われたデザインに変わっています。

2世代前と比較すると11インチは本体の厚みが(5.9mm → 5.3mm)と(0.6mm)、13インチは(6.4mm → 5.1mm)と(1.3mm)も薄く軽量化しています。

| 機種名 | iPad Pro 11インチ(M5) | iPad Pro 11インチ(M2) |
| サイズ | 177.5 × 249.7 × 5.3 mm | 178.5 × 247.6 × 5.9 mm |
| 重量 | Wi-Fi:444 g セルラー:446 g | Wi-Fi:466 g セルラー:468 g |
数値だとそんな大きな違いはない?って思うかもですが実際に手にするとかなり違いを感じます。M5モデルは薄くて軽量なので扱いやすくなっています。端末が薄くなった相乗効果もあるんだと思います。
実計測するとM5が(442g)、M2が(462.5g)ですね。



とくに13インチモデルが1.3mmも薄くなったのは大きいです。13インチ(M2)はミニLEDパネルを採用し分厚く重くなったのが有機ELによって大幅な薄型化に成功しています。
なお、iPad Pro 11インチ(M5)の生体認証は引き続きFace ID(顔認証)を採用しています。横向き時上側にセンサーを搭載しています。マスクは非対応です。
- シンプルなデザインでカッコいい
- 薄く軽くて扱いやすいタブレット端末
- 360°顔認証(Face ID)に対応
- 顔認証はマスク非対応
OLEDディスプレイで色鮮やか
iPad Pro(M5)のディスプレイは「タンデムOLED」と呼ばれる有機EL(Ultra Retina XDR)を搭載。これはM4モデルから採用されたパネルで引き続き採用しています。
M5(タンデムOLED)とM2(液晶)で比較するとコレだけ色鮮やかさが変わってきます。

タンデムOLEDは二つの有機ELパネルを組み合わせた特殊構造でダイナミックレンジが広く輝度が明るく消費電力を抑えつつ寿命も長くなる特性があって、さらに、M5チップにはタンデムOLED専用のディスプレイエンジンを搭載し色精度や輝度の均一性を実現しています。

横から見たときの画面の明るさと色の鮮やかさがまるで違います。液晶のM2 → M5またはM4に乗り換えると有機ELディスプレイを体験することができます。しかも、これで薄くて軽いのは最高ではないでしょうか。
有機ELなので画面輝度が明るくて外での視認性も液晶ディスプレイよりも良いので外で使う時に差が出て見やすいです。

また、有機ELは液晶と違ってパネル自体が発光し黒は引き締まった表現が可能で色鮮やかであらゆるコンテンツを楽しめますしHDR再生が可能で明るいところは色鮮やかに、暗いところは引き締まった黒を表現することができます。

4K HDR再生に対応し動画視聴時の美しさ、明るさがほんとに違うので有機ELのiPad Pro(M5)と液晶のiPad Pro 11インチ(M2)とは表現力が全くもって異なります。

同じ画面の明るさ設定でもここまで明るさが違うのはすごいです。液晶のM2の最大輝度600ニト、有機ELのM5はSDRコンテンツの最大輝度は1,000ニト、HDRコンテンツの最大輝度は1,600ニトです。(13インチのM2はmini LEDなので同じ)

液晶は視野角が有機ELよりも狭い影響で横から見ると暗く見えますが、有機ELは視野角も広く横からもしっかりコンテンツを確認できるのも大きなメリットではないでしょうか。
液晶のM2モデルとM5/M4モデルでパネルの仕様を比較しました。
| 機種名 | iPad Pro(M5) iPad Pro(M4) | iPad Pro(M2) |
| パネル | 有機EL | ・11インチ:液晶 ・12.9インチ:miniLED液晶 |
| 解像度 | ・11インチ(2,420 x 1,668) ・13インチ(2,752 x 2,064) | ・11インチ(2,388 x 1,668) ・12.9インチ(2,732 x 2,048) |
| リフレッシュレート | 10 – 120Hz(ProMotion) | 最大120Hz(ProMotion) |
| 画面輝度 | 1,000 – 1,600 nits | 11インチ:600 nits 12.9インチ: 1,000 – 1,600 nits |
| パネル | 広色域ディスプレイ(P3) True Toneディスプレイ 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング | |
わずかに画面サイズが大きくなっています。とくに11インチは横のピクセル数が増えてキーボードを接続してパソコンとして使う時に少しだけですが作業しやすいってのはありそうですね。(その差を感じられるかどうかですがw)
なお、iPad Proは画面表示の設定が可能となっていて「スペースを拡大」に設定することで表示領域を広げて使うことができます。


11インチサイズで作業スタイルって結構狭くて大変ですが、スペースを拡大することで小さい画面で多くの情報を表示しつつ作業することが可能となります。13インチはさらに広くなるのでとても快適になります。
iPad Pro(M5)はApple Pencil Proに対応しています。

M2モデル以前で使えたApple Pencil(第2世代)は非対応なので注意です。Apple Pencil Proに買い替えが必要となります。ここが少し納得できないって人も多そうですよね。一応、Apple Pencil Proになってタッチセンサーを搭載したことでツールパレットを手元で切り替えできたり進化はしています。
便利といえば便利です。M2以前のモデルでは出来なかった芸当です。また、iPad Proは120Hz ProMotionテクノロジーに対応し滑らかに筆を走らせますし、フルラミネーションパネルで有機ELと保護パネルの隙間が狭く違和感少なくApple Pencilでお絵描きが可能となっています。
- 有機ELディスプレイが明るく色鮮やか
- 外での視認性も向上し見やすくなった
- 120Hzリフレッシュレートで滑らか操作
- 「スペースを拡大」で表示領域を広くできる
- リファレンスモードで正確な色表現が可能
- ナノテクスチャーガラスのオプションあり
- ナノテクスチャーガラスは1/2TBのみ
- Apple Penci(第2世代)に非対応
M5チップでゲーム性能が向上
iPad Pro(M5)はSoCにAppleシリコン・M5チップを搭載しています。ベースとなってるのはA19 Proで9コア or 10コアCPU + 10コアGPUの構成となっています。

M5チップはTSMC 第3世代3nmプロセスで製造されたSoCです。GPUの構造が刷新されてGPUコアにNeural Acceleratorを備えてGPUベースのAIワークロードの実行を高速化しM4と比較してAIのための4倍を超えるGPU演算性能を発揮します。
| 機種名 | iPad Pro(2025) | iPad Pro(2024) | iPad Pro(2022) |
| SoC | M5 | M4 | M2 |
| CPU | 9コア(3 + 6) 10コア(4 + 6) 15%高速化 | 9コア(3 + 6) 10コア(4 + 6) 50%高速化 | 8コア(4 + 4) |
| GPU | 10コア 30%高速化 Dynamic Caching 2 Neural Accelerator | 10コア 50%高速化 Dynamic Caching | 10コア |
| Neural Engine | 16コア:38兆回 / 秒 | 16コア:38兆回 / 秒 | 16コア:15.8兆回 / 秒 |
| メモリ | 12GB or 16GB 153GB/s | 8GB or 16GB 120GB/s | 8GB or 16GB 100GB/s |
| ストレージ | 256GB〜2TB | 256GB〜2TB | 128GB〜2TB |
| トランジスタ数 | 300億(?) | 280億個 | 200億個 |
| プロセス | TSMC 3nm (第3世代) | TSMC 3nm (第2世代) | TSMC 5nm (第2世代) |
GPUにもAI処理を効率的にするための改良ですね。さらに、第2世代のDynamic Caching、第3世代レイトレーシングによってレイトレーシングを採用したアプリのグラフィック性能が最大45%も向上しゲームを安定して楽しめます。
Antutu(v10)で処理性能を比較しました。



(※クリックまたはタップで拡大可能)
トータルでM4 → M5だと(2917949 → 3595413)1.2倍の性能差ですが、M2 → M5でさすがに3世代の差があるので(2209751 → 3595413)と1.6倍ほど処理性能が向上しています。GPUの性能においては2倍も速くなってるのは性能差は大きいですね。
レイトレーシングに対応している3D markのSolar Bayで性能を比較してみました。



M4 → M5で(最高スコア 14996 → 21245)と1.4倍、M2 → M5で(最高スコア 8784 → 21245)で2.5倍もグラフィック性能が向上しています。



フレームレートにも大きな差があってM2は(15 to 46 fps)、M4は(32 to 72 fps)、M5は(38 to 96fps)と滑らかに動作します。M2でも十分性能が高いですがM5チップと比較すると大きな差が出てきますね。

ただし、発熱してる状態だとそこまで差は少なくなります。
実際のゲームでどれほどの差があるのか原神(最高画質120)+ 鳴潮(最高画質60)の同時起動で比較します。単体だと正直、違いが分かりにくいレベルなんですよね…w
・M4(8GB・256GB)
・M5(12GB・256GB)
そもそもM4でも性能の高いSoCで快適ですが、M5はさらに滑らかに動作し安定的に遊べます。ただ、2つのゲームを起動した状態でコレなので普通はM4で問題ないとは思います。
M5チップでマルチタスク性能が向上
となるとM5ほどの性能の高いSoCは必要なのか..?ってなるかもですが、アプリの切り替えなどマルチタスクにおいてはメモリ12GBあるM5の方が表示速度が速く快適です。
アプリの起動速度だけでもだいぶ差がありますし、負荷の高い作業をしてる時にアプリを切り替えするときの安定感はやっぱ違います。M5モデルは快適にストレスなく操作できます。
とくに、ウィンドウモードで複数のアプリを起動した場合は違いは出やすく、キーボードを接続して資料作成しながら写真編集したり、確認したりなどマルチタスクで作業が多いならM5にするメリットは大きいです。
M4からでもコレだけ動作が違うので、M2からM5の乗り換えだと進化をかなり感じられそうです。
動画の書き出し速度も向上
iPad Final Cut Proで30秒ほどの4K動画を書き出ししてみるとM4モデルは13秒、M5モデルは8秒で書き出し完了しました。
たった30秒の動画でこの差なので長時間動画だと大きな差になるでしょう。300秒(5分)だと1分ほどの違いが出てくる計算となります。
M5チップの発熱は変わらず
原神と鳴潮を同時プレイ時の発熱はほぼ同じで変わらずです。


ゲームをする時間によって発熱具合は変化しますが、2つのゲームを同時に5分ほど動かした状態でMAXで40℃ほどで単体でゲームするならココまで発熱はしないと思います。
ただし、ゲームを長時間プレイや動画編集など負荷のかかる作業をする場合は端末が薄いこともあり端末全体に熱を感じる場面は多くなりそうです。
ゲーム時の電池持ちが向上した
M5モデルの電池持ちは普段使いにおいてはM4モデルと違いないですがゲームにおいては電池持ちが良くなる傾向があります。とくに負荷のかかるゲームの電力効率が向上しています。
| モデル | iPad Pro 11インチ M5 | iPad Pro 11インチ M4 | iPad Pro 11インチ M2 |
|---|---|---|---|
| 容量 | 31.29Wh | 31.29 Wh | 28.65 Wh |
| YouTube 60分 | 12%消費 | 12%消費 | 14%消費 |
| 原神 30分 高30fps | 12%消費 | 12%消費 | 14%消費 |
| 原神 30分 最高60fps | 9%消費 | 12%消費 | 19%消費 |
| 鳴潮 30分 最高60fps | 16%消費 | 20%消費 | – |
| メメントモリ 30分 | 7%消費 | 8%消費 | 9%消費 |
原神(最高画質60fps)で30分でM4が12%消費、M5が9%消費に、鳴潮(最高画質60fps)で30分でM4が20%消費、M5が16%消費に抑えられています。
この差は大きいですよね。M5でゲーム性能を向上させつつバッテリー容量は同じままゲーム時の電池持ちが良くなって長く遊ぶことが可能となります。
11インチモデルでブログの執筆作業などのちょっとした使い方なら1時間に8%〜13%ほど消費していく感じで公式の10時間使用あたりに落ち着く感じです。13インチモデルならバッテリーライフはもう少し長くなると思います。
とはいえ、MacBook Airと比べると電池持ちはイマイチなのでキーボードスタイルで作業しやすくなったとはいえガッツリ使うには少し心許ないところはありそうです。
高速充電に対応
iPad Pro(M5)は高速充電に対応し60W以上の電源アダプタを使うことで30分で50%充電が可能に。70W Apple USB-C 電源アダプタを使って充電して出力を確認してみたところ…


M4モデルは(14.7v × 1.42A = 20W)だったのが、M5モデルは (18.6v × 2.61A = 48.5W)と2倍以上の出力で充電できてることが確認できました。だいぶ、速くなりました。
外部モニター拡張モードで作業もできる
iPad Pro(M5)は外部モニター拡張モードに対応してるのは変わらずですが、今回はM5モデルは外部モニターに対しても120Hzリフレッシュレートに対応しました。

4K120Hz対応のモニターなどで滑らかな操作感で拡張モードを使うことが可能で、USB-C対応の外部モニターを接続でiPadでデュアルモニター環境を構築し、Studio Displayとの接続なら音声もモニター側から鳴らすことが可能です。
iPadOS 26でウィンドウ操作がよりシームレスになってファイル管理もしやすくちょっとした資料作成やブログ執筆程度ならMacがなくてもこなれるレベルになってきています。

さすがに写真編集や動画編集はしにくく作業専用機としては難しいところありますが、動画視聴やSNSなどエンタメをメインにたまに作業するくらいの使い方、ノートやイラスト制作などがメインとなるならいいかもしれませんね。
- M5チップで処理性能が高い
- マルチタスク時のアプリ起動速度が速い
- 原神と鳴潮を同時に動かせる性能
- 外部モニター拡張モードが120Hzに対応
- ゲーム時の電池持ちが向上した
- 最大60Wの高速充電に対応した
- 発熱は少ししやすい
- MacBook Airより電池は持たない
オーディオ:4スピーカーシステム
iPad Pro(M5)の内蔵スピーカーは先代と同じく4スピーカーシステムを採用しています。

縦持ち、横持ちで自動で方向を認識して常にステレオ再生ができる仕組みは先代モデルと同じですね。音質は少し変化があってM4よりもM5は高音域が強くメリハリ感のある音質になった印象です。
楽曲によっても聞こえ方は異なりますが少し変わった感じがあります。ちなみに、筐体サイズが厚みのあるM2モデルの方がスピーカーの音質は上となっています。
シングルカメラ + LiDARスキャナを搭載
iPad Pro 11インチ(M5)のリアカメラは(広角 + LiDARスキャナ)のシングルカメラ仕様となっており仕様は全く同じです。M2までは超広角カメラがあったもののタブレット端末なので必要最低限のスペックとなっています。

| 機種名 | iPad Pro(M5) | iPad Pro(M2) |
| 広角カメラ | 12MP・F/1.8 | 12MP・F/1.8 |
| 超広角カメラ | – | 10MP・F/2.4 |
| フラッシュ | アダプティブTrue Toneフラッシュ | True Toneフラッシュ |
| 高画質技術 | スマートHDR4 | スマートHDR4 |
| 動画撮影 | 最大4K60fps 最大4K30fps ProRes(256GB:FHD30fps) 最大4K60fps ProRes(外部ストレージ記録時) | 最大4K60fps 最大4K30fps ProRes(128GB:FHD30fps) |
| フロントカメラ | 12MP・F/2.4 TrueDepthカメラ(横向き) | 12MP・F/2.4 TrueDepthカメラ |
M5モデルとM2モデルで広角カメラで画質を比較してみました。


画質が少し自然になったかもしれません。どちらもスマートHDR4に対応したカメラシステムですがM5チップの画像処理エンジンがマイルドに表現する感じなのでしょうか。
最大デジタルズーム5倍の画質も解像感はM2モデルの方が高くよりM5は自然な仕上がりになっています。


M2モデルは超広角カメラを搭載してたのがM5モデルは非搭載となっています。


まあ、iPadでは超広角カメラを使うことはないと思うので無くても良さそうです。計測できるLiDARスキャナは搭載してるので3Dスキャンしてモデリングしたりは可能です。
価格は据え置きも高価

iPad Pro はストレージ256GBからで11インチが164,800円〜、13インチが218,800円から購入可能で先代のM4モデルと価格は据え置きとなっています。
| iPad Pro | 13インチ セルラー | 13インチ Wi-Fi | 11インチ セルラー | 11インチ Wi-Fi |
|---|---|---|---|---|
| 256GB 9CPU + 10GPU 12GBメモリ | 254,800円 | 218,800円 | 204,800円 | 168,800円 |
| 512GB 9CPU + 10GPU 12GBメモリ | 290,800円 | 254,800円 | 240,800円 | 204,800円 |
| 1TB 10CPU + 10GPU 16GBメモリ | 358,800円 | 322,800円 | 308,800円 | 272,800円 |
| 2TB 10CPU + 10GPU 16GBメモリ | 426,800円 | 390,800円 | 376,800円 | 340,800円 |
最小容量が256GBからなので動画編集をしないならとりあえず最小構成でも問題はないでしょう。ゲームもある程度遊べそうですし、イラスト描いたりなどiPad Proをしっかり楽しめると思います。
より高度な作業が必要になる場合は1TBまたは2TBにするとスペックが強化されてCPUコア数が9つから10つに増えてメモリが12GBから16GBになって快適度が向上します。
高価ですがiPadで動画編集をガチでする、イラスト制作をするならいいかもしれません。(いや、それでもまあまあ高い…w)
iPad Pro(M5)レビュー:まとめ

iPad Pro(M5)メリット・デメリット
- 11インチ、13インチのサイズから選べる
- 端末の厚みがとにかく薄くて軽量
- タンデムOLED(有機EL)が美しい
- 処理性能を強化したM5を搭載した
- ゲーム時の電池持ちが向上した
- 高速充電(60W)に対応した
- 4スピーカースピーカーの音質が良い
- Magic Keyboardとの相性が抜群にいい
- Thunderboltの外付けSSDが使える
- 外部モニター拡張モードが使える
- 普段使いの電池持ちは変化なし(10時間ほど)
- Face ID(顔認証)がマスクに対応してない
- 端末価格が164,800円と高い
iPad Pro(M5)がおすすめな人は
iPad Pro(M5)は11インチのタンデムOLEDにM5チップを搭載したハイエンドなタブレット端末です。基本的にはM4モデルのマイナーアップデートモデルとなっています。
M4モデルを使ってる人はわざわざM5モデルに乗り換えるメリットは少ないですが、ゲームをより快適のプレイしたい、マルチタスクすることが多いならメモリ12GBを搭載したiPad Pro(M5)に乗り換えるメリットは大きいです。
- 最強のゲーミングタブレットが欲しい
- 外での作業が多い(OLEDで視認性がいい)
- M2以前でゲーム時の電池持ちに不満だった
- M2以前でゲーム時の発熱に不満だった
- より快適に安定的に作業をしたい
- 新Magic Keyboardを使いたい
アプリ切り替えは高速化しますし高負荷ゲームを長時間プレイしたときのタスクキルが発生しにくく快適に使えるはずです。
ただし、M4の上位(16GB + 1TB)からM5の上位(16GB + 1TB)だとメモリ容量が同じで違いは出にくいかもです。それでも、M4 → M5チップになってGPUを駆使したAI、第2世代Dynamic Caching、性能が向上したハードウェアレイトレーシングで安定感は増してると思います。
M2からM5モデルに乗り換えなら十分進化を感じられます。
- 液晶ディスプレイ → 有機ELディスプレイ
- SoC:M2(5nm) → M5(3nm)
- メモリ:8GB → 12GB
- デュアルカメラ → シングルカメラ
- 充電出力:20W → 60W
- 本体厚み(11インチ):5.9mm → 5.3mm
- 本体厚み(13インチ):6.4mm → 5.1mm
- 本体重量(11インチ):466g → 444g
- 本体重量(13インチ):682g → 576g
- Apple Pencil 2 → Apple Pencil Pro
- Magic Keyboard → 新Magic Keyboard
有機ELディスプレイ、M5チップ、メモリ12GB、高速充電などスペックが向上しながらも本体の厚みが薄くなって軽量化するのはいいですよね。M2 → M5またはM4って感動すると思うんですよね。
こんなに薄いの?iPad Airって分厚くない?ってなります。おすすめです。
可能ならM5モデルがいいですが、高いので1世代前のiPad Pro(M4)を中古などで安く買うのもいいと思います。性能は劣りますが十分使えるスペックではありますし、多くの人はM5までの性能は必要ない気もしますし…。



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