タブレット端末の代名詞といえばiPadですが、iPad mini 4は2015年9月に発売した7.9インチのコンパクトタブレットで発売されて2019年2月までの約3.5年間という現役を送った製品寿命の長い端末でした。

この記事では、iPad mini 4のデザイン、サイズ、スペックをレビューしました。iPad mini 4は販売が終了していますが、中古のイオシスなどで手に入れることができます。

iPad mini 4の特徴・評価

iPad mini 4の特徴
  • 画面サイズ:7.9インチ液晶ディスプレイ
  • 解像度:2,048 x 1,536ピクセル(264ppi)
  • SoC:A8チップ + M8コプロセッサ
  • メモリ:2GB、ストレージ:16GB〜128GB
  • 生体認証:ホームボタンTouch ID(指紋)
  • リアカメラ:8MP・ƒ/2.4
  • インカメラ:1.2MP・ƒ/2.2
  • 通信:Wi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
  • スピーカー:ステレオスピーカー(縦持ち)
  • 充電ポート:Lightning
  • サイズ:203.2 ×134.8 × 6.1 mm
  • 重量:298.8 g
  • iPadOS 15.8.3まで対応

7.9インチ(2,048 x 1,536ピクセル)のディスプレイフルラミネーションパネルで写り込みの少ないディスプレイを搭載し、A8チップに2GBのメインメモリを搭載しています。

コンパクトなiPadとして丁度いいサイズ感で性能もそこそこ高く、快適に使えます。最終OSはiPadOS 15.8.3でマウスやトラックパッドを接続して使うことができます。

iPad mini 4のスペック比較

iPad mini 4とiPad mini 3のスペックを比較しました。

iPad mini 4のスペック
モデル iPad mini 4 iPad mini 3
画面 7.9インチ(液晶ディスプレイ)
パネル フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング、耐指紋性撥油コーティング 耐指紋性撥油コーティング
解像度 2,048 x 1,536ピクセル(326ppi)
CPU A8チップ A7チップ
メモリ 2GB 1GB
ストレージ 16/32/64/128GB 16/64/128GB
リアカメラ 800万画素・F/2.4 500万画素・F/2.4
インカメラ 120万画素・F/2.2  
生体認証 指紋認証(Touch ID)
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac 802.11a/b/g/n
4G LTE 20バンド対応(Apple SIM対応) 14バンド対応
Bluetooth 4.2 4.0
サイズ 203.2×134.8×6.1mm 200×134.7×7.5mm
重量 298.8g 331g

先代のiPad mini 3のディスプレイは廉価なRetinaディスプレイでしたが、iPad mini 4は光の写り込みの少ないフルラミネーションディスプレイを搭載ししています。

フルラミネーションディスプレイを採用しているおかげで筐体サイズも7.5mm → 6.1mmと薄くなってさらに小型化してるのもiPad mini 4の特徴となっています。

iPad mini 4 レビュー

筐体デザイン・サイズ

iPad mini 4の外観はまさにiPad Airの小型バージョンといった感じ。iPad(第7世代)はフルラミネーションディスプレイ非搭載なのでiPad Airの小さいモデル…といった感じ。

筐体サイズのわりにAppleのロゴマークが大きく感じてしまいますね。

モバイル通信ができるセルラーモデルは背面パネル上部に樹脂製のアンテナを内蔵し、見た目からiPad セルラーモデルかどうか見分けることができます。

iPad mini 3とiPad mini 4の本体サイズ・重量の違いは以下のとおりです。

 本体サイズ重量
iPad mini3200 × 134.7 × 7.5 mm331g
iPad mini4203.2 × 134.8 × 6.1mm298.8g

本体サイズは大きくなりましたが、厚さが 7.5mm → 6.9mmと0.6mmほどサイズダウン。さらに重量が30gも軽く298gになって重量感も軽減されています。

筐体下に搭載しているスピーカーの形状が変更となり、iPad mini 3までは細かい穴が空いていたのに対してiPad mini 4は大きめな穴に変更されているのが分かります。

スピーカーは2スピーカーなので横向きにすると片側しか音が聞こえないのは今までのモデルと同じとなっています。

フルラミネーションディスプレイを搭載

iPad mini 4は空気の層を極力少なくして乱反射を低減したフルラミネーションディスプレイを搭載しています。

液晶ディスプレイとタッチパネルの間(黒い部分)が狭いのでリアリティのあるタッチ操作が可能となっているので、触っていて楽しいです。

また、パネルの反射も抑えられているので、明暗差のある画面での目視のしやすさはiPad mini 3よりも4の方が上となっていますよ。

iPad mini 4 SoCの性能・動作速度

CPU・GPUの性能

iPad mini 4の性能をGeekbench 5で計測してみました。

iPad mini 4のスペック
モデル iPad mini 4 iPad mini 3
SoC A8 A7
CPU 2コア 2コア
GPU 4コア(PowerVR Series 6XT) 4コア(PowerVR G6430)
メモリ 2GB 1GB
プロセス 20nm 28nm
トランジスタ数 20億個 10億個
シングル
CPU
337 251
マルチ
CPU
604 492
GPU
Meta)
519 22

A8はA7よりも20%ほどCPUの性能が向上しています。GPUのMetalは200%以上も高性能化していてグラフィック性能が大幅に向上したのが分かります。

MetalはA7チップより対応した新しいグラフィックスAPIでA8で大きく性能が向上し、メモリも1GB → 2GBに増えてiOS 9の2画面操作機能「Split View」も使えるようになりました。

slideOverは使えますが、Split Viewの画面はブラックアウトしてしまいます。

iPad mini 5ならSplit ViewとslideOverを同時に使えて3つのアプリを操ることができますが、iPad mini 4はどちらかだけ…ということになります。

実際の動作速度

iPad mini 4は2015年9月に発売した端末ですが現行(2022年8月現在)のiPadOS 15.6で動作し7年も最新のOSをサポートしています。

実際の動作速度を動画にしてみました。

さすがに動作にモタつきが出てきておりブラウザを起動するにしても動作が遅く少し待たされる感じがあるので快適に使うことはできないかもしれません。

iOS 12を搭載したiPad mini 5、iPad mini 4で動作速度を比較してみました。

これくらい動作に差があるので、最新のiPadOSが動くとはいえ操作感を求めるなら今現在、iPad mini 4を購入するのは少し厳しいかもしれませんね。

なお、2022年秋配信のiPadOS 16はiPad mini 4はサポート対象外となりiPadOS15が最終OSとなります。

iPad mini 4は現役で使える?

iPad miniのメリット

iPad mini 4は7.9インチのディスプレイを搭載した小さいiPadで2015年9月に発売した端末です。

iPad mini 4のメリット
  • 7.9インチの小型サイズのタブレットを
  • フルラミネーションで画面が見やすい
  • Touch ID(指紋)で画面ロック解除できる
  • マウス、トラックパッドで操作できる
  • 中古なら安く買うことができる
iPad mini 4のデメリット
  • Apple Pencilが使えない
  • さすがに動作速度が遅くなってきた
  • ゲームも少し厳しいかも
  • 電池の減りが速い

さすがに10年前のモデルでSoCがA8チップとかなり厳しいですが、とりあえずiPadOS 15.6は動作しSplit ViewやSlide Overといったマルチタスク機能も使えます。

グラフィック性能が求められるゲームの動作は厳しいにしてもブラウザ、ツイッター、メッセージといった使い方ならiPad mini 4でも普通に使えうことはできます。

iPad mini 4のデメリット

iPad mini 4は2015年9月に発売したモデルで2025年で10年目なので快適に使うのは難しいです。ただ、YouTubeを見たり、ブラウジングなら普通に動くので使い方次第ではまだ使えるタブレットです。

また、Apple Pencilにも対応していないモデルなのでメモ帳代わりにiPad miniを使えない、本当に単純にタブレットとして使うことができる小型iPadとなっています。

今、iPad mini 4を買うなら中古で

現在はiPad mini 4はおすすめできないですが、中古のイオシスで1万円くらいで購入可能です。

どうしても、予算を抑えたい、YouTubeやブラウザ、メッセージくらいしか使わない、子ども用のタブレットとして使うならまだiPad mini 4はアリです。