
2019年10月24日にGoogle Pixel 4・Pixel 4XLが発売となりました。
Pixel 4/4XLは指紋認証を廃止した代わりに顔認証機能に対応、リアカメラはデュアルカメラを搭載する事でAIカメラがさらに進化し星空を撮影できる天体モードにも対応しました。
ここではPixel 4のデザイン、スペック、使いやすさ、価格をレビューしています。Pixel 3/3aとのカメラ画質の違いの比較もしているので乗り換えを検討している方は参考にしてください。
- 小型サイズで片手で使える
- 90Hzリフレッシュレート対応
- 高性能なSoCで動作が軽くて快適
- 顔認証に対応して快適に使える
- デュアルカメラ(広角・望遠)を搭載
- おサイフケータイに対応
- 発熱がしやすい
- 電池の減りが速い
- 指紋認証に対応していない
PIxel 4の特徴

2018年モデルのPixel 3はスペックこそは他メーカーのフラグシップスマホと同等か少し劣ったものでしたが、Googleが得意とするAIの機能をふんだんに盛り込んだ高機能なスマホでした。
- ディスプレイ:5.7インチ(有機EL)
- 解像度:2,280 × 1,080ピクセル
- リフレッシュレート:(最大90Hz)
- SoC:Snapdragon 855
- メモリ:6GB、ストレージ:64GB
- 広角カメラ:12.2MP(1/2.55型)・F/1.7
- 超広角カメラ:16MP(1/3.6型)・F/2.4
- インカメラ:8MP(1/4型)・F/2.0
- 生体認証:顔認証
- 通信:Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0
- NFC:Type A / B / Felica(おサイフケータイ)
- オーディオ:ステレオスピーカー
- 防水防塵:IPX8 / IP6X
- バッテリー:2,800mAh
- 充電:USB-C & ワイヤレス(Qi)対応
- 本体サイズ:147.1 × 68.8 × 8.2 mm、重量:162g
- 発売日:2019年10月24日
カメラはAIで画像処理をすることで驚くほどキレイな写真を撮影できますが、新型のPixel 4/4XLはシングルカメラからデュアルカメラに進化しています。
シングルカメラでも圧倒的な画質を実現していたGoogleのAIカメラですがデュアルカメラになったことでカメラの画質がさらに向上。ポートレートモードの視野角が広くなりズームした時の画質が良くなっています。
生体認証機能はPixel 3は顔認証は非対応でしたが、Pixel 4は顔認証による認証機能を搭載。その代わり指紋認証センサーがなくなってしまいました。
Pixel 4・Pixel 3 スペックの違いを比較

Pixel 4とPixel 3のスペックを比較してみました。
モデル | Pixel 4 | Pixel 3 |
---|---|---|
画面 | 5.7インチ(2,280 x 1,080ピクセル) | 5.6インチ(2,220 x 1,080ピクセル) |
SoC | Snapdragon 855 | Snapdragon 845 |
メモリ | 6GB | 4GB |
ストレージ | 64GB/128GB | |
リアカメラ | 1220万画素(広角)+ 1600万画素(望遠)、光学式手ぶれ補正 | 1220万画素、光学式手ぶれ補正 |
インカメラ | 800万画素(標準) | 800万画素(標準・広角) |
バッテリー | 2,800mAh | 2,915mAh |
生体認証 | 顔認証 | 指紋認証 |
Wi-Fi | Wi-Fi5(802.11a/b/g/n/ac)2×2 MIMO | |
LTE | 下りCAT18 1.2Gbps、上りCAT13 150Mbps | 下りCAT16 1.0Gbps、上りCAT5 75Mbps |
ワイヤレス | 対応 | |
SIM | nano SIM、eSIM | nano SIM |
ポート | USB Type-C 3.1 Gen 1 | |
電源アダプタ | 18W USB-C 電源アダプター | |
SIM | nano SIM、eSIM | nano SIM |
防水防塵 | IP68 | |
サイズ | 147.1 x 68.8 x 8.2mm | 145.6 x 68.2 x 7.9 mm |
重量 | 162g | 148g |
微妙にディスプレイのインチ数が増えているのでPixel 4の方が少しだけ画面が大きくなっているようです。また、最新のSnapdragon 855 + 6GB RAMによりPixel 4の動作速度はPixel 3よりも間違いなくサクサク快適になっていることでしょう。
Pixel 4 レビュー
パッケージ・付属品のレビュー
Pixel 4のパッケージは白をベースとしたものとなっています。

蓋を開けるとPixel 4本体がお披露目。iPhoneと同じ構成ですね。

付属品はUSB Type-C 18Wアダプター、USB-C充電ケーブル、クイックスイッチアダプター(USB-C to A)、SIMピン、説明書となっています。

Pixel 3は有線イヤホンが付属していたと思いますが、Pixel 4は必要最低限の付属品になったようです。
付属の18Wの充電アダプタを使ってPixel 4を充電することで急速充電でバッテリーを補給することが可能。

出力電力を確認してみたところ8.7V × 1.6A = 14Wで給電ができています。

充電速度はとても速く、1時間ほどで30% → 80%と50%ほど回復。時間がない時に限ってバッテリーが切れそうな時がありますが、Pixel 4ならちょっとした時間で十分な電力を充電することができそう。
奇抜な本体デザイン
にしても、Pixel 4の本体デザインはとても個性的ですよね。今回購入したモデルはClearly White(あきらかに白)で背面パネルがホワイトのモデルです。

Pixel 4はサイドフレームが黒色、サイドボタンはピンクにカラーリングされたちょっと従来のスマホにはない色使いとなっています。

フレームの素材はおそらくアルミだと思いますが、ちょっと柔らかみのある処理が施されています。筐体がホワイトなのにフレームがブラック。個性的なデザインですよね。

賛否ありそうな配色。ちなみに筐体カラーがオレンジのモデルもブラックフレームとなっていて筐体の色は関係なしでフレームはブラックということになります。

本体下部にUSB-Cポートと内蔵スピーカーを搭載しています。

USB 3.1 Gen1(5Gbps)の高速通信に対応しているので4K動画など大容量データも素早く転送させることもできます。なお、外部ディスプレイへの出力には非対応なのでPixel 4の画面を有線で表示させることはできません。
もし、Pixel 4の画面を外部モニターに出力したい場合はChromecastを使うことになります。せっかくUSB-Cに対応しているのにケーブル1本で接続できる機能が使えないのは残念…。
片手で使えるサイズ感がいい
カメラ部分を見て分かるように、二つのカメラを搭載したデュアルカメラ仕様になっていて、カメラ部分が少しだけ出っ張りのあるスタイルになっていることがわかります。

ホワイトとオレンジはマットガラスを採用しているため指紋がつかないパネルとなっています。ブラックカラーは光沢のあるガラスとなっています。
Pixel 4は5.7インチと比較的コンパクトな画面を搭載していて横幅は68.8mmに抑えられていて片手で持って使うことができるので操作性は良いですね。

Pixel 3シリーズの背面部分の筐体は上部と下部で色合いが異なるツートンカラースタイルでしたが、Pixel 4はアルミニウムのサイドフレーム(黒色)に統一されて背面パネルはガラス素材に。ツートンカラーは個性的で好きだったので少し残念。
5.7インチ有機ELディスプレイを搭載
Pixel 4は5.7インチ(FHD+ 444ppi)、Pixel 4XLは6.3インチ(QHD+ 537ppi)の高精細な有機ELディスプレイを搭載しています。

ベゼルレスディスプレイとなっていて上下のベゼルが少しだけ太くなっているのが特徴となっています。

Pixel 3は画面は中央に設置されてましたが、Pixel 4はAndroid 10のジェスチャー操作がしやすいように画面が下寄りに配置したようですね。
Pixel 4の画面サイズは5.7インチと大きくはないですが、Androidの2画面表示機能にも対応しています。

2画面表示にすることでブラウザやYouTube見ながらTwitterをしたりすることができるのでマルチタスクで操作が可能となっています。
ちなみに、Pixel 4の色合いは設定の「ディスプレイ」の「カラー」から「ナチュラル」「ブースト」「アダプティブ」から変更することができます。

画面の色鮮やかさはAQUOS R5Gなどと比べると控えめな感じになっていて、素直な色を楽しむことができます。
90Hzのスムーズディスプレイで滑らかに動作
Pixel 4はスムーズディスプレイに対応してリフレッシュレートが60Hz → 90Hzに高速化しています。
なので、Pixel 3よりもヌルヌル画面が動かすことが可能に。ただし、画面の明るさが75%以上でないとスムーズディスプレイを有効化できないらしいので90Hzになる場面は限定的なのかな。
ちょっとだけPixel 4の方が画面がスムーズ…なのかな?
そもそも、Pixel 3aの動作もスムーズに動作しますし、90Hzと60Hzの差なのでちょっと分かりにくいかもですね。なんで120Hzじゃないんでしょうかね。なお、後継機種となるPixel 5も90Hzのスムーズディスプレイを搭載しています。
広角 + 望遠のデュアルカメラの画質
Pixel 4のリアカメラはシングルからデュアルカメラにスペックアップし、カメラ周りもSuicaのペンギンちゃんのような顔のようなデザインになってしまいました。

Pixel 4は色々と挑戦してるなぁ…と感心するばかり。iPhone 11 Proのカメラも賛否あるところですが、これも好き嫌いがありそうなスタイルですよね。

Google Pixelのカメラの最大の特徴はGoogleの膨大な画像データをAIが分析してキレイで雰囲気のある写真を簡単に撮影ができるという点です。Pixel 4はデュアルカメラになることでさらに高みを目指すことになります。
Pixel 4には1220万画素の1.4μmのイメージセンサーを搭載した「広角」カメラ、二つ目は1600万画素のイメージセンサーを搭載した「望遠」カメラとなっています。
Pixel 4 | Pixel 3 | |
リアカメラ | 1220万画素/F1.7(広角) 1600万画素/F2.4(望遠) 光学式手ぶれ補正 |
1220万画素/F1.8 光学式手ぶれ補正 |
インカメラ | 800万画素(標準) | 800万画素(標準・広角) |
iPhone 11は広角と超広角のデュアルカメラでしたが、Pixel 4は広角と望遠のデュアルカメラとなっていて方向性が異なります。

ライバルのiPhone 11は超広角カメラでの撮影ができるに対してPixel 4で超広角による撮影はできないのがちょっと残念です。
Pixel 4のリアカメラ(広角)は1220万画素のイメージセンサーを搭載しPixel 3と同じですが、レンズがƒ/1.8 → ƒ/1.7とほんのわずかですが明るいです。
F値が明るくなると暗いところでもノイズの少なくキレイに写真を撮影可能です。Pixel 4とPixel 3aで画質を比較してみましょう。

パッと見の違いは色合いがPixel 4の方が青白くなっているのが分かりますが、ノイズも少なくなっています。

Pixe 4はちょっとだけ明るくなったレンズと進化したAIカメラのおかげでノイズ耐性は向上したといっていいでしょう。といっても、ここまで拡大しないと分からないレベルなんですけどね。
昼間の明るい公園を撮影。ちょっと条件を悪くして逆光での撮影で比較してみました。

Pixel 4は「HDR+」を搭載していてPixel 3よりも逆光環境に強くなっていますが、確かにPixel 4の方が被写体がより明るく描画できていますね。なお、iPhone 11やiPhone 11 ProにもスマートHDRという機能が搭載されています。

室内撮影もPixel 4の方が明るくキレイに撮影できることが多いので、ちょっとした差ではありますが進化しているのは間違いないようです。
また、Pixel 4は「望遠カメラ」が新たに搭載していてズームした時の画質が大幅に向上、最大8倍ズームまで拡大して撮影ができますが、Pixel 4は望遠カメラとの組み合わせとなるので光学2倍 + デジタルズーム4倍となります。
- Pixel 4:光学2倍 + デジタル4倍 = 最大8倍
- Pixel 3:デジタルズーム8倍
デジタルズーム8倍で無理矢理拡大するよりも望遠カメラと組み合わせることで画質がキレイできます。

さすが望遠カメラを搭載してるだけあってデジタルズームのみのPixel 3よりもPixel 4の方がクッキリと描画できているのが分かります。
Pixel 4の廉価版モデル・Pixel 4aもシングルカメラとなっていてPixel 3aのような画質となっています。
とはいえ、Pixel 3の広角カメラも優秀で望遠カメラを搭載しているiPhone 11 ProやGalaxy S10と近い画質を実現しています。

Pixel 4はズームしても綺麗な写真に仕上がるようにAIパワーを活用した超解像技術が盛り込まれていますが、Pixel 3も同じように超解像技術を使って現像しているのでシングルカメラでも十分…という見方もできそうですね。
夜景・天体モードで暗いシーンも綺麗に
Pixel 4はPixel 3に引き続き、夜景モード(ナイトシフト)を搭載しています。夜景モードに切り替えることで数秒間に複数枚の写真を自動的に連続撮影してAIが合成するので、暗いところでも明るい写真に仕上げてくれます。
Pixel 4の夜景モード pic.twitter.com/gjbPUTwZ6T
— かずやシンスペース (@Logkazu) October 24, 2019
夜景モードを使って深夜12時頃の街並みを撮影していました。Xperia 5で撮影した実際の明るさはこれくらいでかなり暗いです。

Xperia 5の夜景モードは忠実に再現してくれるみたい。しかし、Pixel 4、Pixel 3a、iPhone 11 Pro、Galaxy S10のナイトモードはこんなに明るく、綺麗に写真を仕上げてくれます。

Pixel 3の夜景モードもとても綺麗でしたが、Pixel 4の夜景モードはさらに進化していてより明るくノイズの少ない写真に仕上げることができます。
上記写真を拡大して比較してみました。

Pixel 4はPixel 3よりも解像感が向上しているのが分かります。というか、iPhone 11 Proのディテールがちょっとヤバイですけどね(笑)

夜の街並みのナイトモードを使って撮影ができます。(夜景モードにしなくても十分綺麗に撮影できますが…)
拡大するとPixel 4のスゴさが引き立ちます。

お店の看板の文字も綺麗に描画できていますね。というか、Pixel 3でも十分にキレイなんですよね。
iPhone 11 Proはこういうシーンはちょっと苦手な印象がありますね。スマートHDRは暗部を無理矢理明るくする傾向があるのでノイズが多くなってしまうというか。
ちなみに、Pixel 4は天体モードにも対応しています。三脚は必要になりますが暗いところで固定したことを検知すると自動的に夜景モードから天体モードに切り替わります。

シャッターボタンを押すと約3分間の撮影が開始します。

夜景モードは長くても10秒ほどの撮影時間となりますが、天体モードは3〜4分ほどの撮影時間となります。
通常の夜景モードで撮影すると星を撮れないことはないですが、ノイズが多くてあまりキレイではありません。

しかし、Pixel 4の天体モードならノイズがほとんどない写真に仕上げることが可能に。

住宅街なので肉眼では星をほとんど目視することができないのですが、Pixel 4の天体モードなら気軽にこんな写真が撮影できてしまいます。
ちなみに、山に登って撮影するとこんなにキレイな写真に仕上げることができます。

余計な光がなく空気が澄んでいることもあり、星の数が下界とは段違いに多いですね。カメラを持っていかなくても小さい三脚とPixel 4があればこのような星空を気軽に撮影することができてしまう。素晴らしいですよね。
ポートレートモードの画角が広角寄りに
Pixel 4はデュアルカメラを搭載したことでポートレートモード(背景ぼかすモード)の画角がPixel 3よりも広くなり広い視野から撮影できるようになりました。

Pixel 3はポートレートモードではズーム1.5倍画角になってたのが、Pixel 4は1倍画角での撮影もできるよになって広い視野でポートレート撮影が可能になりました。

撮影の幅が広がることになるのでこれは嬉しい改善点です。暗所でもきっちりと背景をぼかしてくれるのはさすがPixel 4ですね。

Pixel 4はiPhone 11 Proのように超広角カメラを楽しむことはできませんが、背景をぼかしたり、夜景モードの完成度はかなり高く、レスポンスも良いので撮影していて楽しくなる、そんなスマートフォンに仕上がっていると感じます。
デュアル露出補正に対応
Pixel 4はデュアル露出補正に対応していてリアルタイムで明暗を細かく調整することができるようになりました。

明るさを調整できるスマホは普通にありますが、Pixel 4は暗部も細かく調整できるのがすごいところ。逆光のあるシーンでの撮影がしやすくなるのは間違い無いでしょう。
顔認証(Face unlock)を搭載

背面パネルにあった指紋センサーが廃止されてPixel 4シリーズは顔認証機能に対応しました。

顔認証するために新たに4つのセンサー(赤外線カメラ(左)、赤外線カメラ(右)、ドットプロジェクター、投光器)が搭載し構成としてはiPhone XシリーズのFace IDと似ています。
顔認証に対応したことで背面にあった指紋認証は廃止になったのは残念ですが、Pixel 4の顔認証機能は顔を画面に向けるだけで画面ロック解除を超高速でしてくれるのでとても便利。
Pixel 4の顔認証、画面を触らなくてもロック解除できるのは便利だね。しかも超高速。 #pixel4 pic.twitter.com/9JNaUMkrDv
— かずやシンスペース (@Logkazu) October 23, 2019
もしかしたらiPhone 11よりもいいかも。画面をタップするだけで画面解除できます。
Pixel 4、画面タップからの顔認証 → ロック解除もできる pic.twitter.com/z0KQLVCb9S
— かずやシンスペース (@Logkazu) October 23, 2019
ただし、Pixel 4の顔認証機能は角度に弱く背の高いテーブル置いての顔認証はできないことが多いですね。
Pixel 4の顔認証、iPhoneよりも角度に弱い。スタバのテーブルに置いたままだと認証できないことが多い。 pic.twitter.com/gVF0u9fs6R
— かずやシンスペース (@Logkazu) October 23, 2019
これはちょっと不便かも。改善して欲しい。ちなみに、Pixel 4の顔認証機能は横向き、逆向きでも認証できるようになっています。
Pixel 4はディスプレイ内指紋認証は対応してません。でも、Pixel 4の顔認証機能はなかなか優秀なので指紋認証なくてもいいかも?
モーションセンスで手で操作
顔認証だけでなくPixel 4/4XLはSoliセンサー(レーダーチップ)を使うことで、モーションセンスにも対応しています。
モーションセンスには本体の前で手で払う動作をすることで着信に反応したり、音楽操作が出来てしまう機能となっています。
Motion Sense helps you get things done on your #pixel4 without touching it. Swipe to skip a song, silence a call with a flick of your hand, and unlock your phone super fast with face unlock. #madebygoogle pic.twitter.com/HAIBtBUsxE
— Google (@Google) October 15, 2019
日本では2020年2月にアップデートされてモーションセンスに対応しました。
Pixel 4のモーションセンス、壁紙も動く!!!
— かずやシンスペース (@Logkazu) February 8, 2020
‥ pic.twitter.com/4HcFo0uU9L
SoCのスペックと性能
Pixel 3・3XLはフラグシッププロセッサのSnapdragon 845に4GBの容量のメインメモリを搭載していましたが、Pixel 4は後継プロセッサのSnapdragon 855に6GBのRAMが組み合わせとなりました。
Pixel 4/4XL | Pixel 3/3XL | |
CPU | Snapdragon 855 | Snapdragon 845 |
RAM | 6GB | 4GB |
SSD | 64GB/128GB | 64GB/128GB |
Snapdragon 855は2019年夏のフラグシップモデルに採用されたCPUでXperia 1やAQUOS R3、Galaxy S10/S10+などに採用されています。Snapdragon 855とSnapdragon 845の性能の違いはこんな感じとなっています。
Pixel 4/4XL | Pixel 3/3XL | |
CPU | Snapdragon 855 | Snapdragon 845 |
シングルコアスコア | 3430 | 2340 |
マルチコアスコア | 10800 | 8900 |
Snapdragon 845は現在も性能のいいプロセッサとなっていて2020年モデルのミドルレンジスマホ・LG Style3にも採用されていますが、Snapdragon 855は845よりも20〜30%ほど処理速度が速いだけでなく省電力性能も向上したプロセッサとなっています。
Antutuを使ってCPUの性能を比較してみました。(Pixel 4とPixel 3aの比較となります)
Pixel 4/4XL | Pixel 3a | |
プロセッサ名 | Snapdragon 855 | Snapdragon 670 |
トータル | 397880 | 185647 |
CPU | 124713 | 68947 |
GPU | 164160 | 49088 |
MEM | 56889 | 35772 |
UX | 52118 | 31840 |
廉価版モデルのPixel 3aとフラグシップモデルのPixel 4との比較なのでCPUの性能は2倍以上の差があります。
実際の動作速度を比較
特にGPUの性能が3倍ほどの差となっているのでゲームを快適に楽しみたいならSnapdragon 800シリーズのPixel 3かPixel 4を選ぶべきでしょう。
ただ、インターネットやSNSくらいならPixel 3aでも十分すぎるくらいサクサク快適に動作するので、そこまで性能に拘らないならPixel 4を選ぶ必要性はないのかな。
バッテリーの持ちはあまり良くない
バッテリー容量はPixel 4が2,800mAhに、Pixel 4XLが3,700mAhとなっており、Snapdragon 855を搭載しているスマホとして少ない容量といってもいいでしょう。
- Pixel 3:2,915mAh → Pixel 4:2,800mAh
- Pixel 3XL:3,430mAh → Pixel 4XL:3,700mAh
とくにPixel 4に感じては旧型のPixel 3よりもバッテリー容量が少なくなってしまっているんですよね。で、実際のバッテリー持ちですがあまり良くはないですね。
試しに、Pixel 4とPixel 4a、iPhone SE(第2世代)で電池持ちを実測して比較してみました。
モデル | Pixel 4 | Pixel 4a | iPhone SE2 |
---|---|---|---|
YouTube 1時間視聴 |
100% → 87% | 100% → 93% | 100% → 92% |
PUBG 30分プレイ |
87% → 71% | 93% → 82% | 92% → 73% |
6時間放置 | 71% → 51% | 82% → 63% | 73% → 55% |
iPhone SE(第2世代)もハイエンドのA13 Bionicを搭載し電池持ちが良くないですが、Pixel 4はそれよりバッテリーが持たない結果となっています。
ただ、ディスプレイの常時表示をした状態で使っているので常時表示をOFFにすることで電池持ちが少しは良くなると思います。

時間の確認だけでなく、音楽聴いてても曲名が表示されるから何の曲か分かるので常時表示機能は便利ですよね。だから、僕は表示させたままにしてる。
ワイヤレス充電に対応
なお、Pixel 4はワイヤレス充電にも対応しています。

スタンド型のワイヤレス充電器・Anker PowerWave II Standを使えばYou Tubeを見ながら充電できますし、ワイヤレス充電ってなくてもいいけどあると便利なので対応してると何気に嬉しいですよね。
Pixel 4 レビュー・評価:まとめ

Pixel 4は5.7インチの画面サイズ(19:9)で本体幅68.8mmと片手に収まるサイズ感でとても使いやすいモデルとなっています。
- 小型サイズで片手で使える
- 90Hzリフレッシュレート対応
- 高性能なSoCで動作が軽くて快適
- 顔認証に対応して快適に使える
- デュアルカメラ(広角・望遠)を搭載
- おサイフケータイに対応
- 発熱がしやすい
- 電池の減りが速い
- 指紋認証に対応していない
Pixel 4のメリット
Pixel 3よりも画面の位置が下に配置されたことで、Android 10から搭載されたジェスチャー操作との相性は抜群。

Pixel 3はシングルカメラでありながらAIカメラによってキレイな写真を撮影することができましたが、Pixel 4/4XLは「デュアルカメラ × AIカメラ」となり、撮影の幅が広がったことは間違いないでしょう。

Pixel 4は5.7インチの片手サイズで使うことができるハイエンドスマホです。とにかくカメラの画質が良いので写真や動画の画質にこだわるならおすすめのスマホとなっています。
Pixel 4のデメリット
Pixel 4は高性能なSoCを搭載してるのでゲームなどすると発熱しやすく電池の減りは少し速いと感じるので、モバイルバッテリーは持ち歩いた方が良さそうです。
また、は顔認証機能を搭載したスマホで指紋による画面ロック解除はできないので、マスクすることが多い現在では少し使いにくい仕様なのが残念ですね。
画面サイズは一回り小型ですが、機能は使えば使うほど良くなるのが分かります。
今迄、iPhoneをずっと使いましたが、バージョンが変わり過ぎるので止めました。
そしてソニーを使いましたがバッテリーの消耗が激しくて大変でした。
Pixel4は、AI機能が今迄のスマホよりダントツに優れていています。