
ソニーのミドルレンジスマホ・Xperia 10 VIIが2025年10月9日(木)に発売しました。
ついに、Xperia 10 VIIも120Hzリフレッシュレートに対応し操作体験が大きく向上。さらに、筐体デザインも刷新されて新しいミドルエクスペリアの誕生となります!
ということで、Xperia 10 VIIをレビューをしました。メリットとデメリットも書いたので検討している方は参考にしてください。
- 筐体デザインが新しくなった
- 168gと軽量で片手で操作しやすい
- 120Hzリフレッシュレート対応
- メモリ容量が6GB → 8GBに増えた
- ステレオスピーカーの音質向上
- 3.5mmヘッドフォンの音質向上
- 広角・超広角カメラともに画質が向上
- 動画撮影性能も大きく向上している
- IPX5 / IPX8 / IP6X 防水防塵に対応
- OSメジャーアプデ4回(Android 19)
- 6年のセキュリティアップデート対応
- ストレージが128GBと少ない
- 望遠カメラを搭載していない
- 顔認証に対応していない
- ゲーム時に少し発熱しやすい
- ワイヤレス充電に非対応
Xperia 10 VIIの特徴

- 6.1インチ 有機EL(19.5:9)
- 解像度:2,340 × 1,080ピクセル
- リフレッシュレート:60 120 Hz
- SoC:Snapdragon 6 Gen 3
- メモリ:8GB LPDDR4X
- ストレージ:128 GB(UFS 2.2)
- 生体認証:サイドボタン式指紋認証
- 広角カメラ:48MP(1/1.56″)・ F/1.88
- 超広角カメラ:13MP(1/3″) F/2.4
- 望遠カメラ:-(デジタルズーム ×6)
- フロントカメラ:8MP(1/4″) F/2.0
- 防水防塵:IP68、スピーカー:フロントステレオ
- 通信:5G(Sub-6)、Wi-Fi 6e、Bluetooth 5.4
- NFC:NFC A / B / Felica(おサイフケータイ)
- ポート:USB-C PD3/PPS、3.5mmオーディオジャック
- ワイヤレス充電:非対応、バッテリー:5,000mAh
- サイズ:153 × 72 × 8.3 mm、重量:168 g
- OS:Android 14 → 16まで対応予定
- 端末価格:74,800円(SIMフリー)
- 発売日:2025年10月9日(木)
Xperia 10 VIIは6.1インチ有機ELディスプレイを採用したモデルで10シリーズも縦長ディスプレイを廃止し一般的なスマホと同じ(19.5:9)の画面比率のスマホに生まれ変わりました。

画面比率が幅広になって横幅が72mmと少し広くなったものの片手操作はギリギリサイズで重量が 168 g と軽量で扱いやすいスマホとなています。
また、SoCにSnapdragon 6 Gen 3を搭載しスペックはミドルレンジとなりますが画面リフレッシュレートが120Hzに対応し先代の10 VIよりも滑らかに快適に操作できるように改善しています。メモリが8GBあるのも動作安定化に貢献してそうです。
Xperia 10 VIIのリアカメラは横並びに変更となって、センサーも刷新されていて全体的に解像感の高い写真撮影ができるように進化しています。

また、動画撮影にも強くなって解像感が高くなってるのはもちろんですが、撮影中のブレも少なくなり動画品質がワンランク上がっていて、「あれ?これ本当に10シリーズのカメラかな?」って感じるほど進化しています。
Xperiaはラインナップの再編があり5シリーズが廃止となって最上位モデルの1シリーズと10シリーズしかない中で、少しでも5シリーズの受け皿になるようにスペックを落としつつ性能を上手く調整してきた感じでしょうか。
ストレージ容量が128GBで74,800円と聞くと少し割高な印象はありますが、使ってみるとXperia 10 VIIならではの個性的な見た目と普通に使える安心感を手に入れることができると思います。
Xperia 10 VIはソニー公式ストア(Amazonを含む)、ドコモ、au、ソフトバンクで取り扱いをしています。ドコモでMNP乗り換えなら40,000円の割引があるので実質3万円ほどで購入できます。
Xperia 10 VII レビュー
本体デザイン・サイズ
↓ 動画でXperia 10 VIIのデザインをどうぞ
Xperia 10 VIIは6.1インチの有機ディスプレイを搭載しています。

ディスプレイ四隅のベゼル幅は太めです。もう少し細くなってくれると嬉しいですが、インカメラ部分はパンチホールなしでコンテンツ表示に邪魔なモノがなく使えるメリットがあります。
筐体は樹脂素材を採用しシンプルなデザインとなっています。

カメラ部分のデザインが特徴的ですね。先代の10 VIのリアカメラは縦並びだったのがXperia 10 VIIは横並びになって「SONY」のロゴが刻印したデザインになっています。

本体サイズは()→()と少し大きくなっています。とくに横幅が(68mm)→(72mm)と幅広になったので片手操作はしにくくなっています。ただ、重量は(168g)と軽量なので持ち方を工夫することで片手操作はできるので使い方次第といったところでしょうか。


賛否あるデザインだと思いますがどうでしょう?

個人的にはスッキリとした見た目で統一感のあってなかなか良いデザインだと思います。樹脂素材なのでアンテナラインなど見た目を損なうものもないですし、いいですよね。
サイド部分も完全フラット形状に変更となって角張った感じになりました。

本体の厚みは(8.3mm)と変わらずで重量は(164g)→(168g)とわずかに重くなってますがサイズが大きくなったわりに最低限に抑えることができてるのではないでしょうか。
本体左下には「XPERIA」のロゴが刻印されています。

なかなかいい感じですねXperia Z5Cっぽい雰囲気あります。
生体認証はサイドボタン式指紋認証に対応しています。
認証速度は先代の10 VIIよりも速くなって操作性が向上しています。ワンテンポ早く画面が表示されるので快適です。(→ YouTube動画レビューで詳しく比較しています)ただし、顔認証は非対応なのは変わらずですね。もう、諦めの胸中です。
また、Xperia 10 VIIはカメラボタン(即撮りボタン)を搭載していて、長押しでカメラアプリの起動ができてシャッターボタンとしても使うことができます。(半押しAFは非対応)

カメラボタンの配置は内側にあるので横持ちのカメラスタイルだと遠くて少し使いにくいですが、縦持ちで使うと丁度いい位置にあってカメラ起動から撮影までスムーズに使えます。

おそらく、構えて撮影というよりもラフにサクッと縦持ち時に使いやすいよう考慮されてるのでしょう。撮影にこだわるカメラスタイルは上位モデルのXperia 1 VIIがありますし上手く棲み分けしてる感じでしょうか。


また、カメラボタンを長押しではなく短く押すとスクリーンショットの撮影が可能です。SNSなどで気になったものがあったらサクッとスクショ画像に残せる…って感じで気軽に使えるようになっています。
本体左側にはSIMカードスロットを搭載し(nanoSIM + eSIM)のデュアル環境通信の構築が可能でmicroSDカードも最大2TBまで対応しています。

充電ポートはUSB Type-Cを搭載しています。

充電出速度は45Wの電源アダプタで10 VIが約130分でフル充電だったのがXperia 10 VIIは約115分と少しだけ高速化しています。実際に充電してみてもたしかに充電速度が速くなっています。
防水防塵規格はしっかり IP6X / IPX8(水深1.5m30分)に対応し水回りでも安心して使えそうですね。
- IPX5:約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水
- IPX8:水深1.5mのところに機器を沈めて約30分間放置
- IP6X:直径75μm以下の塵埃が内部に侵入しない(8時間)
本体カラーはホワイト、チャコールブラック、ターコライズの3色から選べます。

ターコライズは奇抜な色ですがオーソドックスなホワイト、ブラックがしっかりラインナップされてるのは選びやすくていいですね。
- おしゃれでシンプルな筐体デザイン
- マット素材でサラサラとした質感
- 168gの軽量ボディで手が疲れにくい
- サイドボタン指紋認証に対応
- IP68で水回りでも安心して使える
- 個性的なデザインで賛否あり
- 顔認証はいまだに非対応
- ワイヤレス充電に非対応
6.1インチ(19.5:9)で丁度いい大きさに
Xperia 10 VIIは6.5インチの有機ELディスプレイを搭載しています。解像度は(2,340 x 1,080ピクセル)でFHDの表示に対応しています。保護パネルはGorilla Glass Victus 2を採用し傷と割れに強くなっています。

画面比率が(21:9)から(19.5:9)となり一般的なスマホと同じになりました。細すぎず丁度いいサイズ感。ベゼル幅は太いですね。

ついに10シリーズもか…といった感じで片手操作はしにくくなるものの、電子書籍や動画、ゲームなどのコンテンツは見やすくなって体験は高くなります。ブラウザも横幅が広がるので余裕ある感じで表示が可能です。



動画が大きく表示できるのは見やすくていいですよね。漫画も読みやすいですしゲームもプレイしやすいです。6.5インチの縦長ディスプレイなら問題ないかもですが6.1インチはやっぱり19.5:9が扱いやすい画面比率なのかもしれません。

ただし、2画面分割表示は21:9の縦長ディスプレイだった10 VIの方が使い勝手は良かったかもですね。縦の表示領域が広くて二つのアプリを同時に動かしても広く表示可能でした。どっちもいい所ある。
あと大きな進化として10シリーズでは初となる120Hz(固定式)リフレッシュレートに対応しました。120Hzに対応したことでスクロール時の残像が低減されて操作体験が大きく向上します。
とくに文字が多いブラウザ、SNSなどの操作性は快適です。残像が抑えられるだけでなく動作自体も軽いと感じるので体験としてかなり良くなると思います。(1秒間に120回画面が切り替わってるのでタッチ操作からの反応速度が上がってる)
画面輝度は変わらずで明るいところもそこそも見やすいパネルです。

もちろんサイドセンスも搭載しています。

横幅が広くなったもののサイドセンスをうまく活用することでダッシュボードのアクセス、アプリの切り替え、2画面表示機能などを片手で手軽に使うことができるようになっています。
- 丁度良い画面サイズで使いやすい
- パンチホールなしでコンテンツが見やすい
- 120Hzリフレッシュレートに対応
- サイドセンスで片手で使える
- ベゼル幅は少し太め
新構造のステレオスピーカーを搭載
Xperia 10 VIIの内蔵スピーカーはフロントスピーカーに対応しています。先代の10 VIもステレオ対応してましたが、Xperia 10 VIIはエンクロージャースピーカーを採用し共振を抑え音質が向上しています。

といっても、スピーカー自体は変わってないので基本的な音質は同じで軽めの音質ではあります。
低音は弱めで音圧も弱めですが音量を上げた時に引き締まったサウンドで10 VIは音量を上げるとゴチャっとした音質だったのがXperia 10 VIIは一つ一つの音がしっかり鳴ってる感じです。

なお、ドルビーアトモスは非対応となっています。
3.5mmヘッドフォンジャックは引き続き搭載していて、今回は新設計になって音質が向上しています。

ヘッドフォンジャックを搭載しないスマホが大多数の中で音質にこだわって新設計するってさすがソニーって感じですよね。実際にWH-1000XM6で有線接続して聴き比べたところ音圧が強くなって音場も広くなってる印象を受けました。
さすがにXperia 1 VIIのヘッドフォンジャックとの音質との差はありますが10 VIよりもレベルはしっかり上がってる感じです。
高音質コーデックはLDAC、aptX Adaptiveに対応しています。
- AAC、ABC
- aptX、aptX HD、aptX Adaptive
- LDAC
有線だけでなくワイヤレスイヤホンもいい音で楽しめるのは今までのXperiaと変わらずですね。
- ステレオスピーカーを搭載してる
- 新構造スピーカーで音質が向上
- LDAC、aptX Adaptiveに対応している
- 360 Upmix、DSEE Ultimateに対応
- 3.5mmオーディオジャックを搭載
- ドルビーアトモスに非対応
- LE audioに非対応
SoCはnapdragon 6 Gen 3を搭載
Xperia 10 VIIのSoC(システムオンチップ)はSnapdragon 6 Gen 3を搭載しています。メモリは8GB、ストレージは128GBで必要最低限のスペックは確保しています。

実はSnapdragon 6 Gen 3と6 Gen 1のCPUコア、GPUコアは同じコアを採用し基本スペックは同じなんですよね。世代が新しくなってクロック周波数が高くなった版と見ていいです。
モデル | Xperia 10 VII | Xperia 10 VI |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 6 Gen 3 (Samsung 4nm 4LPX) |
Snapdragon 6 Gen 1 (Samsung 4nm 4LPE) |
CPU | Cortex-A78 Cortex-A55 |
|
GPU | Adreno 710 | |
メモリ | 8GB | 6GB |
ストレージ | 128GB(UFS 2.2) | |
外付け | microSDカード 最大2TB |
microSDカード 最大1.5TB |
バッテリー | 5,000mAh |
なので基本性能は変わりないのですが、メモリが6GBから8GBに増えて120Hzリフレッシュレート対応によって全体的に操作感が向上してる感じとなっています。
Antutu(v10)で性能を比較しました。

性能はほぼ同じです。わずかにGPUの性能が向上していてトータルで(576461)→(596412)と5%ほどの性能アップに留まっています。
とはいえ、120Hzリフレッシュレートに対応したことでブラウジング、SNSは快適に使えます。
スクロール時のカクツキも少なくて全体的に操作感は向上してるのでちょっとしたことにしかスマホを使わないという人もXperia 10 VIIにすることで「変わった」と感じることはできるはずです。
ゲームもモンストやパズドラ、メメントモリといった軽めのタイトルであれば問題なく快適に遊ぶことが可能で、原神など高負荷なゲームも画質の設定を下げることでそこそこ遊べます。

原神(最高画質60fps)で10〜25fpsくらいで動作、設定を少し下げることで20〜30fpsくらいで遊ぶことができそうです。最高画質60fpsだとこれくらいの動作感です。
鳴潮(最高画質60fps)は20〜30fpsくらいで動作しています。
もう少し画質を落とすと安定すると思うので高負荷ゲームも遊べないことはないんですよね。
ただし、ストレージ容量が128GBしかないので高負荷なゲームタイトルをいくつも入れて遊べないのがツラいところ。端末価格も74,800円と割高なのでこの価格だと256GBは欲しかったところですよね。
microSDカードは対応してるので動画や写真撮影は問題はないですがゲームも楽しみたいとなると、少しスペック不足を感じてしまうところではないでしょうか。
端末は少し発熱しやすくなった
Antutu → 原神 → 鳴潮をプレイして端末の発熱がどうなってるのか計測したところSoCのクロック周波数が上がって発熱はしやすくなってるようです。


先代の10 VIのピーク温度は(45℃)ですがXperia 10 VIIは(49.3℃)と(4℃)ほど高くなっています。放熱性能も少し弱くなってる感じにも見えます。
普通に使っててもXperia 10 VIIは少し発熱を感じることがあるのでSnapdragon 6 Gen 3になって処理性能は少し上がったものの120Hz対応など負荷が高くなって発熱もしやすいのかもしれません。
バッテリー、減りが少し速くなった
Xperia 10 VIIのバッテリーは5,000mAhのバッテリーを搭載していますが、実際にどれくらいの電池持ちか比較しました。
モデル | Xperia 10 VII 120Hz |
Xperia 10 VI 60Hz |
---|---|---|
容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
YouTube 60分 | 8%消費 | 7%消費 |
原神(低30)30分 | 8%消費 | 8%消費 |
原神(最高60)30分 | 10%消費 | 9%消費 |
鳴潮(最高60)30分 | 11%消費 | 9%消費 |
メメントモリ 30分 | 7%消費 | 6%消費 |
8時間待機 | 3%消費 | 2%消費 |
充電 | USB-C | USB-C |
120Hz駆動になったことで電池減りは少し速くなります。You Tube1時間視聴で1%、ゲーム30分で2%ほど消費量が多くなっていて、多少なりとも120Hz対応の影響はありそうですね。
とはいえ、これでも電池持ちは良くて普通に2日は充電しなくても使えるレベルのバッテリーライフを持っています。Xperia 10シリーズは電池持ちの良さもウリの一つとなってるのでSnapdragon 6 Gen 3を搭載してうまくバランスを調整してますよね。
- 普段使いで快適に使える性能
- 120Hz対応で全体的に操作性アップ
- ゲームもそれなりに動作する
- microSDカード(最大2TB)が使える
- 1〜2日は持つバッテリー駆動時間
- 128GBストレージは少ない
- 120Hzで電池持ちは悪くなった
カメラセンサー刷新で画質が大きく向上

Xperia 10 VIIは広角、超広角のデュアルカメラを搭載しています。
機種 | Xperia 10 VII | Xperia 10 VI |
---|---|---|
広角 | 光学1倍(24mm) 光学2倍相当(48mm) 48MP(1/1.56″・IMX 766) F/1.88 |
光学1倍(26mm) 光学2倍相当(52mm) 48MP(1/2″・IMX 582) F/1.8 |
超広角 | 光学0.7倍(16mm) 13MP(1/3″)・F/2.4 |
光学0.6倍(16mm) 8MP(1/4″)・F/2.2 |
望遠 | – デジタルズーム6倍 |
|
インカメラ | 8MP・F/2.2 | |
動画 | 4K30fps, FHD30/60/120fps |
カメラのスペックが強化されて広角カメラが48MP(1/2型)→ 50MP(1/1.56型)とセンサーが大型化、超広角カメラも8MP(1/4型)→ 13MP(1/3型)になって刷新されました。
どれくらい画質が向上しているのか比較します。
(※画像をタップまたはクリックで拡大表示できます)


画角が異なり10 VIは26mmだったのがXperia 10 VIIは24mmと少し広いです。色味がだいぶ異なる感じでXperia 10 VIIは全体的に淡い感じですね。画質はどちらも高画素センサーということもあって明るいシーンにおいては大きな差はなさそうです。

色味、良くなってますね。10VIは全体的に赤みがかかった感じですがXperia 10 VIIは自然な色に鳴ってる気がします。解像感もセンサーサイズが大きいXperia 10 VIIの方が高くなっています。



僅かな差ですけどね。とくに明るいところだと大きな違いを感じることはないかもしれません。暗所になると違いが大きく出てきます。



1倍画角って差が出にくいのですが全然違います。Xperia 10 VIIの方が解像感が高くてノイズも少なく画質がキレイになっています。フレア、ゴーストは出てますけどね。
2倍ズームもXperia 10 VIIの方が解像感が高いです。



どちらも望遠カメラを搭載せず最大ズームは6倍までですが、高画素センサーによってそれなりの画質を維持できますが、Xperia 10 VIIはセンサーサイズが大きくなって余裕あります。

センサーサイズが1/2型から1/1.56型と大きくなって背景のボケ感も演出しやすくなっています。


Xperia 10 VIIの方がボケ量を大きく表現できます。






デジタルズーム4倍くらいになると10 VIは色トビしたりぼやっとした画質がったのがXperia 10 VIIは改善しています。画質がキレイってわけではないですが使えるレベルくらいには画質向上しています。


ただし、最短撮影距離が8cm → 9cmになって少しだけ寄れなくなってます。センサーが大きくなってるので仕方ないところですが、画質と処理自体は改善しています。


超広角カメラも8MP(1/4型)から13MP(1/3型)となって画質が向上しています。(ただし、画角が少し狭くなった)



大きな差ではないですがノイズが少なくなって解像感が向上しています。






食レポは色味がだいぶ改善しています。10 VIはソニーのスマホとしては珍しくあまり美味しそうに撮影できなかったのが、Xperia 10 VIIは美味しそうに撮影できるようになっています。
Xperia 10 VII カメラ作例
Xperia 10 VIIのカメラで撮影した作例をいくつか載せておきます。


















どうでしょうか。まあまあキレイに撮影できると思います。ただ、ようやくこのレベルまで到達したか…といった感じかもしれませんね。他社スマホは数年前にはこれくらいは普通に撮影できていたので、ようやく遅れを取り戻した感じがあるような気がします。
なお、色味はフィルターで調整可能です。

カジュアルとクリエイティブから好みの雰囲気の色で撮影が可能となっています。この辺りは先代の10 VIと変わらずといったところですね。
動画撮影、手ぶれ補正がしっかり効くように
Xperia 10 VIIは4K30fps、FHD 60fpsの撮影に対応しています。ここは先代の10 VIと変わらずとなっています。

ただ、電子手ぶれ補正がしっかり効くようになりました。Xperia 10 VIIと10 VIでどれくらい違うか比較しました。
微ブレがかなり抑えられています。画質もズームしていくとノイズが少なく解像感が高くなっています。センサーサイズが大きくなったことが大きく効いてる感じがします。
- 解像感が向上し画質がキレイに
- とくに暗所撮影に強くなった
- 色味を変更可能(カジュアル・クリエイティブ)
- 動画撮影中の手ぶれ補正が向上
- 望遠画角の画質はそれなり
価格は少し割高感がある
Xperia 10 VIIはソニー公式ストア(Amazon含む)、ドコモ、au、ソフトバンク、IIJmioで取り扱いをしています。
- 公式ストア:74,800円
- ドコモ:82,720円(MNP 41,360円)
- au:82,800円(MNP 66,300円)
- ソフトバンク:88,560円
- ahamo:82,720円(MNP 41,360円)
- IIJmio:74,800円(MNP 64,980円)
先代の10 VIから5,000円の値上げですね。少し割高感があるかもですがドコモ、ahamoならMNPのりかえで41,360円で購入できるので、この価格ならいいかもしれません。それか2年返却プログラムを組み合わせて使うのも良さそうです。
Xperia 10 VII レビュー:まとめ

Xperia 10 VII メリット・デメリット
- 筐体デザインが新しくなった
- 168gと軽量で片手で操作しやすい
- 120Hzリフレッシュレート対応
- メモリ容量が6GB → 8GBに増えた
- ステレオスピーカーの音質向上
- 3.5mmヘッドフォンの音質向上
- 広角・超広角カメラともに画質向上
- 動画撮影性能も大きく向上
- IPX5 / IPX8 / IP6X 防水防塵に対応
- OSメジャーアプデ4回(Android 19)
- 6年のセキュリティアップデート対応
- ストレージが128GBと少ない
- 望遠カメラを搭載していない
- 顔認証に対応していない
- ゲーム時に少し発熱しやすい
- ワイヤレス充電に非対応
Xperia 10 VII おすすめな人は
最後にXperia 10 VIIはどんな人におすすめかまとめました。
- シンプルなスマホが欲しい
- 小型軽量なスマホが欲しい
- ゲームしない普通に使いたい
- 旧型Xperia 10から乗り換え
- Xperia 5 / 5 IIからの乗り換え
- ヘッドフォンジャックが必要
- 国産メーカーのスマホが欲しい
- ソニーが好きな人
シンプルで軽量なスマホが欲しい、重いゲームはしないけど普段使いのアプリはそこそこ快適に動くのがいいならXperia 10VIIは120Hzリフレッシュレートに対応したので選択肢としてアリです。

日本メーカーのソニーのスマホという安心感もありますし今回のXperia 10 VIIはOSアップデートも4年(2029年)、セキュリティアップデートも6年(2031年)となって長く使うことができそうです。
旧型のXperia 10シリーズからそろそろ新しいモデルに乗り換えるならXperia 10 VIIは丁度いいかもです。廃止されたXperia 5シリーズの初期のモデル(Xperia 5、5 II あたり)からの乗り換えもいいと思います。
性能は少し落ちますが重いゲームをしないなら問題ないですし電池持ちはXperia 10 VIIにすることで向上して使い勝手が良くなるはず。カメラもそこそこキレイに撮影できるので困ることはなさそうです。
あとはストレージが128GBで足りるかどうかってところでしょうか。原神や鳴潮といった重いゲームを2タイトル入れるのは厳しく1タイトルならなんとかなります。写真や動画はmicroSDカードが使えるので問題はありません。
Xperia 10 VII、なかなかいい感じにスペックアップしたと思うのですがどうでしょう。個人的には120Hzになって操作性が良くなってカメラボタンで簡単にカメラ起動ができて使い勝手が良くていいなぁと思っています。
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